「光暈」の意味とは?使い方や例文、対義語を紹介!
「光暈」は輝いているものの周辺に見える淡い光の暈(かさ)のことです。
光暈にはどのような意味があり、どんな言葉に言い換えることができるのでしょうか?「光暈の使い方・例文・似た言葉」についても紹介していきます。
目次
- 「光暈」の意味とは?
- 「光暈」の言い換え
- 「光暈」の使い方
- 「光暈」を使った例文
- 「光暈」に似た言葉
「光暈」の意味とは?
「光暈」の意味は、太陽や月、蛍光灯などの輝いている光源の周辺に見える淡い光の暈(かさ)のことです。
暈というのは「ぼやけた光の輪」として認識されていますが、暈は英語で“halo”(ヘイロー,ハロー)といいます。
太陽・月などの光り輝く天体に薄い雲がかかった時、その雲の周辺にぼやけた光の輪が出現することがありますが、このぼやけた光が「暈・“halo”(ヘイロー,ハロー)」なのです。
「光暈・暈“halo”」は、大気光学的な現象として理解されています。
天体の光暈は、雲を構成している氷晶がプリズムとして働くことで、「太陽・月からの光」が氷晶の中を通り抜ける時に光が屈折したり反射したりして発生します。
- 「光暈」の読み方
「光暈」の読み方
「光暈」の読み方は「こううん」になります。
「光暈(こううん)・暈(かさ)」とは、太陽・月にかかった雲の周辺に現れることがある輪状のぼんやりした光のことです。
大気の上層にある「氷晶の細かい欠片」が、太陽・月の光線を屈折させたり反射したりするために発生する大気光学的な現象として理解されています。
「光暈」の言い換え
「光暈」の言い換えには、どのような言葉があるのでしょうか?「光暈」の言い換えになる言葉である「ハレーション」「暈(かさ)」「グロー」について、分かりやすく解説を加えていきます。
- ハレーション“halation”
- 暈(かさ)
- グロー“glow”
ハレーション“halation”
「ハレーション“halation”」とは、一般的な言葉としては「あるものが他のものへと派生的な影響・副作用を与えること」を意味しますが、ハレーションは光暈に似た意味合いも持っています。
フィルム式の写真を現像した時に、強い光が当たっていた部分の周囲だけが白くぼやけて光っている現象のことです。
フィルムの現像をしている時に、「感光乳剤層」を通った光が反射して「感光層」に影響を及ぼすことによって、その周囲だけが白く光っているように見えるハレーションが起こるのです。
暈(かさ)
「暈(かさ)」とは、一定条件下において太陽・月の周囲に現れることがある輪状の光のことです。
太陽・月の周囲に現れるぼんやりした光の輪、あるいは太陽・月にかかっている雲の周囲に現れる光の輪のことを意味しています。
「暈」は大気の上層にある氷晶の細かい欠片が、太陽や月からの光線を屈折(反射)させることで発生します。
グロー“glow”
「グロー“glow”」とは、低圧気体の真空放電であるグロー放電の時に気体から発生する光(陰極光+陽極光)のことを意味しています。
グローは広がりのある空間における真空放電の結果として発生する「低温のあまり明るくないぼんやりした光」のことです。
一般的にはグローは、ルミネセンスによるケイ光・リン光などとして知られています。
ルミネセンスとは、物質が光・放射線を受けた時の発光現象のことを意味しています。
「光暈」の使い方
「光暈」の使い方は、太陽や月の周囲が輪状に光るという大気光学的な自然現象を観察できた時に用います。
あるいは、「夜間の信号機・街灯」など何か光り輝いている物体があって、その周辺が淡く滲んだように光っている状態を見た時に使います。
「光暈」は日常的な言葉として、それほど頻繁に用いるものではありませんが、「太陽・月・光っているものの周囲がぼんやりと光っている状態」に対して使う言葉になっています。
「光暈」を使った例文
- 「光暈」を使った例文1
- 「光暈」を使った例文2
「光暈」を使った例文1
太陽をうっすらと覆い隠している巻積雲の周囲が、「光暈」で淡く滲むように輝いているが、この光暈という摩訶不思議な現象は雲に含まれている氷晶がプリズムの役割を果たすことによって発生しているのである。
「光暈」を使った例文2
霧がかかった深夜に自動車を運転していると、霧の中に佇んでいる信号機の周りが「光暈」を生じてぼんやりと光っていた。その光景は現実なのか空想なのか区別できないほどに曖昧な光景でもあった。
「光暈」に似た言葉
「光暈」に似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?光暈に似た言葉である「日暈(にちうん・ひがさ)」と「月暈(げつうん・つきがさ)」について、分かりやすく説明します。
- 「日暈」【にちうん】
- 「月暈」【げつうん】
「日暈」【にちうん】
「光暈」に似た言葉として「日暈(にちうん・ひがさ)」があります。
光暈の一種として日暈があります。
日暈とは、太陽を光源として太陽をうっすらと覆っている雲(巻層雲・巻雲)の周囲に発生するぼんやりとした光の輪のことです。
日暈は太陽の周りを雲が覆っている時に、少し注意して見てみると確認しやすい大気光学的な現象です。
「月暈」【げつうん】
「光暈」に似た言葉として「月暈(げつうん・つきがさ)」があります。
光暈の一種として月暈があります。
月暈とは、月を光源として月をうっすらと覆っている棚引く雲の周囲に発生するぼんやりした光の輪のことです。
月暈はやや曇りがちな月夜に確認することができる大気光学的な現象です。
月暈や日暈が見えた時には、雨が近いという伝承が日本各地に伝わっていますが、暈(かさ)は一般的に低気圧が接近する曇りがちな天気の時に発生しやすいのです。
「光暈(こううん)」という言葉について詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?光暈とは、太陽・月の天体や光っている物体の周辺に見える淡いぼんやりした光の輪(暈)のことです。
光暈・暈は大気光学的な現象として見られることが多く、光暈に似た言葉として「日暈」や「月暈」があります。
「光暈」について詳しく調べたい時は、この記事を参考にして下さい。