「弧女」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
日本語の中には、色々な語源から発生してきた言葉があります。
その中には、古くから伝わってきた出来事や経験を比喩的に例えてきたことわざもありますが、最近では、インターネットの普及とともに、SNSや2ちゃんねるからうまれてきたネットスラングの言葉もあります。
その中で、「孤女」という言葉があります。
「孤女」という言葉には、一体、どのような意味があるのでしょうか?
目次
- 「孤女」の意味とは?
- 「孤女」の類語や言い換え
- 「孤女」の使い方
- 「孤女」を使った例文
- 「孤女」と同じく2ちゃんで使われる言葉
「孤女」の意味とは?
「孤女」という言葉を見ると、一見、「女狐のような女性のことか?」と無意識に誤読してしまいそうになります。
しかし、じっくりと読むと、「狐女(きつねおんな)、(きつねめ)」ではありません。
一瞬、「読み間違い?」と思ってしまうのですが、そうではありません。
「孤女」とは、「1人で生きている女性」のことを指しているのです。
世の中には、恋愛をするにも損得勘定抜きで、真剣に男性を愛することを大切に考えている女性の人はいるのですが、恋愛どころか、自分の存在意義を見出せない、誰からも必要とされることがないと思っている女性の人が、「孤女」なのです。
気持ちや考えが基本的に「独りで生きていくことに心を決めている」人とも言えるかもしれません。
日常生活の中で、病気で倒れたり、病院に入院するようなことがあっても、決して、他の人に頼るわけでもなく、周囲にどうやって知らせたりすることなど全く考えつかないのでしょう。
結婚に対する希望や憧れなどの考えも全くないのです。
「私は独りで立派に生きていく。」
ということを、人生のスタンスとしている女性の人は「孤女」です。
- 「孤女」の読み方
「孤女」の読み方
「孤女」とは、「こじょ」と読みます。
間違って「こおんな」や「きつねめ」と読むことがないように。
「孤女」の類語や言い換え
「孤女」は、ネットスラング的な言葉なので、明確な類義語を探すことが難しいように思われます。
敢えて言うなら、次のような言葉や表現に置き換えることができるでしょう。
- 「孤立した女性」
- 「隔絶した女性」
- 「侘しい女性」
「孤立した女性」
「孤立した女性」となると、とても寂しい感じのなります。
「孤立」の意味としては、「助けが得られず独り切り離された状態」や「世間など、他との関係から離れて1つ(1人)だけである」ことを言っています。
このようなことから、世の中のことから、一切、孤立した女性となります。
「隔絶した女性」
「隔絶した女性」も、「弧女」に近い言葉になるでしょう。
「隔絶」とは、「物事から大きくかけ離れていること」や「遠くへだたっていること」を意味しており、「社会から隔絶した存在」、「周りの人達との考えとは隔絶した思い」といった形で使われる言葉です。
そのような意味からも、周囲とは、全く拒絶した女性となるのかもしれません。
「侘しい女性」
「侘しい」とは、「自分の願いうや希望がかなえなれないことから、力が抜けてしまうような気持ちになること」や、「失望・失意や不幸な出来事から。
やりきれなく辛い気持ちになったり、また、頼る人やものがなくて心細くなること」を意味しています。
「小さい時に既に両親を失ってしまい、侘しい思いをした経験を持っている。」
このような時に使う言葉です。
「侘しい女性」というと「弧女」の極致にある女性の人を連想してしまいます。
「孤女」の使い方
「孤女」の使う場面としては、自分の職場や学校の中で、誰とも親しく話すこともない女性の人を指したり、近所でも誰とも付き合いのない女性の人のことを表現する時に使うことになるでしょう。
「孤女」を使った例文
「彼女は失恋してから、ずっと弧女のままだけど、本当に大丈夫なんだろうか?」
失恋を契機に周囲の人達との関係を全て断ち切ったような女性の人は、こんな風に御輪われているのかもしれません。
「職場では、弧女の先輩社員。」
女性の中には、キャリアウーマンでバリバリ仕事をしている人もいますが、ただ生活のために、会社に来ているだけで、飲み会やイベントに参加することもなく、1人で生きていくことを全く辛いと思うことがない女性の方もいます。
「孤女」と同じく2ちゃんで使われる言葉
「孤女」と似たような言葉であるのいが、「喪女」や「セカンド喪女」です。
- 「セカンド喪女」
- 「孤男」
「セカンド喪女」
「喪女」は、2ちゃんねるを中心に用いられてきた言葉で、「モテない女性」が元となり、「モ女」→「喪女」となってきました。
2000年代以降によく見られた形態の省略・隠語の一種で、ネットスラングとして扱われています。
2ちゃんねるには、「喪女」専用の「喪女板」が用意されてます。
男性の「喪男」や、既婚者「鬼女」などのジャンルもあるのですが、独立したジャンルをして確立されているのです。
ネットの世界だけでなく、リアルな世界でも、色々な意味で話題となりやすい独り身女性のことで、「喪女板」では伝統的な扱われ方をされたり、独特の表現の良さから特別視された経緯もあります。
時には、モテている女性でも「喪女」を騙して、居着く例もあるほどです。
ちなみに「モテない女性」の定義には、次のような2つの種類があると言われています。
- 彼氏いない、いわゆる男性経験が全くない女性
- 本当に自他ともに認めるモテない女性
のことですが、これが「セカンド喪女」ともなると、男性との性的なことに対して不安や恐怖を普通の人より感じてきます。
男性との身体の結びつきを体験したことがない女性の人のことで、男性と仲良く話している光景などは、無縁の世界なのかもしれません。
自分の目の前に男性がいると、それだけですごく恐怖を感じてしまうのでのしょうか。
おそらく「素敵」と感じることもなく、恐怖が先に来てしまうのです。
このような女性の人がなるすべきことは、「男性に対する警戒心」の取り除くことです。
モテない女性を省略した「モ女」のモと、暗いイメージや独り身であることをイメージさせる「喪」という漢字を使って「喪女」となった経緯があります。
2ちゃんねるの「モテない女板」から発生したのです。
ここて取り上げられる女性の特徴としては、ネガティブな思考、卑屈な考え方や姿勢、自虐的・他人の幸せを妬むようなことばかりを考える女性の人達なのです。
「孤男」
「孤男」は、まさに「弧女」の男性版です。
社会的なつながりを拒む女性がいるように、男性でも社会的な付き合いを避ける男性がいます。
このような男性もまさに、職場には、1人や2人はいるかもしれません。
女性に対する経験のない「喪男」があるように、「弧男」も社会的なかかわり方がとても薄くて、孤独な人生を送っているのです。
「弧女」という言葉が出てきて、その意味を知れば知るほどに、気持ちが切なくなってきます。
人生には、色々な出来事があります。
楽しいこと、辛いこと、悲しいこと、うれしいこと。
様々なことがあります。
常に楽しいことや、うれしいことばかりではありません。
このようなことがあるからこそ、人は精神的にも肉体的に成長していけるはずです。
しかし、「弧女」ともなると、決して、そのようなことを経験する機会を失っていきます。
せっかく、周囲の人達が優しく見守っているのかもしれませんが、人としての関係を拒んでしまうことで、人の優しさというふれあいのチャンスを逃してしまっているように思えてなりません。
人は、1人で生きていくことはできない動物です。
全ての関係を断つことは、生きていくことそのものを拒絶していると言っても過言ではないような気がするです。