「訂正」の意味とは?使い方や例文、類義語を紹介!
誰もが「訂正」という表現を知っていますよね。
しかし、意味や類義語を正しく理解しているでしょうか。
ここでは「訂正」という表現について解説します。
目次
- 「訂正」の意味とは?
- 「訂正」の類義語
- 「訂正」の使い方
- 「訂正」の例文
- 「訂正メール」の送り方
- 「訂正印」とは何か
「訂正」の意味とは?
- 「訂正」の意味
- 「訂正」と「修正」の違い
「訂正」の意味
「訂正」という表現は「ていせい」と読みます。
誤りを正しく直すことを指し、特に言葉や文章、文字の誤りなどを正しくすること、しっかりと直すことを表します。
また、「訂正」という表現を使う場合はそこに誤りがあるという前提になります。
「訂正」と「修正」の違い
「修正」というのは間違いや十分ではないと思われる箇所を改めて直すことを指します。
しかし、「修正」という表現を使う場合、直す対象には間違いがあるとは限りません。
たとえ間違っていなかったとしても、説明が不十分であった時などは「修正」することができるのです。
それに対して「訂正」というのは直す対象に誤りがある前提ということになります。
そのため、もしも相手が間違っている場合、「修正してください」よりも「訂正してください」という表現を使うと「間違っているから直してください」という意味が強くなります。
「訂正」の類義語
- 「手直し」【てなおし】
- 「校閲」【こうえつ】
「手直し」【てなおし】
「手直し」というのは不完全な部分を直すことであり、「訂正」の類義語になります。
「手直しする」は完成したものの内容が的確であるかどうか、正しいかどうかしっかりと確かめた上で必要に応じて修正すること、という意味を持っています。
あくまでも不完全な部分を直すという意味ですから、そこに間違いがあるとは限りません。
そういう意味では「修正」に近い意味となります。
「校閲」【こうえつ】
「校閲」というのは原稿や文章などの不備な点や誤りなどを調査し、検討した上で「訂正」したり構成したりすることを指します。
多くの人がパソコンを使いますよね。
パソコンにあるマイクロソフトワード等には校閲の機能があります。
そのため印刷物に限るわけではなく、内容の誤りを正し、不足点を補うという意味があります。
「訂正」の使い方
先ほども述べた通り、「訂正」という表現を使う場合はその元となるものに誤りがあるという前提になります。
そのため、そこに誤りがあるわけではないのであれば「訂正してください」という表現を使うことができません。
むしろ、「訂正してください」という言い方をした場合は「ここに間違いがあります」と言っているのと同じなのです。
そのため、表現を変えて欲しい、文章校正を変えて欲しい、などという場合は「訂正」という表現は不適切ということになります。
また、トラブルを避けるためにも目上の人には使わないほうが良いかもしれません。
「訂正」の例文
- 「発言を訂正してください」
- 「この文章を訂正してください」
「発言を訂正してください」
人間はうっかりと余計なことを言ってしまったり、言葉の選択を誤ってしまったりすることがあります。
しかし、公の場で発言した内容に誤りがある場合、あるいは公の場での発言に人を傷つけるような内容が含まれているような場合、場合によっては相手から「発言を訂正してください」と言われる可能性があります。
もしもこのように言われたら、あなたの発言には何かしら誤りがある、誤解がある、ということになります。
「この文章を訂正してください」
例えば原稿などを書き、編集者などに見せたとしましょう。
そして「この文章を訂正してください」と言われた場合、そこには文法などの間違いがある可能性が考えられます。
もっとも、「訂正してください」と言われた場合はどちらかというと上から目線で言われているということになります。
また、確かに丁寧な表現で言われていますが、比較的強い表現になります。
「訂正メール」の送り方
- 送った内容に間違いがある場合
- わかりやすい件名を
- シンプルな内容で
- 状況に応じて正しい表現を
送った内容に間違いがある場合
メールを送るときには間違いがないように事前にしっかりと確認をしますよね。
しかし、どうしても間違えた内容を送ってしまった送り先を間違えてしまった、などということもあるかもしれません。
そのような場合はすぐに「訂正メール」を送るようにしましょう。
ここではすぐにメールを送るということが大切です。
メールを受け取った相手がその間違いに気づかず、その内容をもとに行動してしまった場合、修正するのが困難になります。
わかりやすい件名を
メールを読むとき、わかりやすい件名のものはありがたいですよね。
また、ビジネスにおけるメールは何通も来ますから、忙しい人がメールを読む場合、メールの件名で優先順位をつけることがあります。
そんな時、例えば誤った内容のメールと同じ件名で「訂正」メールを送ってしまえば同じメールが2通きたのかと勘違いされてしまい、片方を削除されてしまう可能性もあります。
ですから「訂正」メールを送るときにはそれが「訂正」メールであるということがわかるような件名をつけることが大切です。
シンプルな内容で
メールを書くときは時候の挨拶を述べたり、丁寧な表現を心がけるものです。
しかし、「訂正」メールの場合は長々と挨拶を書く必要はありません。
いつ送ったどのメールにどのような問題がある、ここを「訂正」する、などと必要なことだけをまとめるようにしましょう。
また、そこには謝罪や反省など、「迷惑をかけて申し訳ない」「今後はこのようなことがないように尽力する」などという内容を加えることが重要です。
状況に応じて正しい表現を
これは「訂正」メールという形で紹介していますが、「訂正」しなければいけないものはメールとは限りません。
場合によっては郵送物、掲示物などに「訂正」をしなければいけない場合もあります。
いかなる場合であれ、誤りに気づいたらすぐに「訂正」をするようにしましょう。
また、間違えてもすぐに「訂正」すれば良いというわけではなく、「訂正」しなくて良いように事前に間違いがないようしっかりと確認をすることも大切です。
「訂正印」とは何か
- 「訂正」印が必要な場合
- 「訂正」印とは
- 官公庁における文書の「訂正」
「訂正」印が必要な場合
公文書等を作成する時、誤った表記を「訂正」するために「訂正」印というものを押しますね。
数字や文字に誤りがあった場合、誰によって「訂正」されたのかということを明らかにした上で「訂正」印を押さなければいけません。
それを明らかにしないで「訂正」印を押してしまった場合、改ざんとみなされる可能性もありますので注意が必要です。
「訂正」印とは
一般的に「訂正」印というのは一般的な印鑑よりも小さめの印章を指します。
普通の印鑑でも問題はありませんが、スペース等を節約するために大体3ミリから5ミリの印鑑が使われることが多いです。
文具店などでも販売されており、最近では100円ショップなどでも購入が可能です。
官公庁における文書の「訂正」
公文書の場合、「訂正」する部分に赤の二重線を引き、そこに「訂正」印を押すということが一般的です。
黒二重線にすると削除という意味になりますので注意が必要です。
なお、場合によって意味が変わってくることもありますから「訂正」印を使用する場合は事前に確認するようにしましょう。
なお、「訂正」印がない場合は二重線を引いた上で小さな署名をすることで効力を持つ場合もあります。
いかがでしょうか。
「訂正」するというのはあくまでも誤りを直すという意味になりますので、もしも誰かに「訂正」を依頼する場合には「訂正」という言葉を使うのか、修正という言葉を使うのか、しっかりと認識しておかなければいけません。
また、何かを「訂正」しなければいけない場合は出来る限り早く、「訂正」印を利用する場合は正しく利用するということが大切です。
「訂正」は押し方を間違えるだけでも改ざんとみなされてしまう可能性がありますから、間違いがないようにしなければいけません。