「頬張る」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日本語には、色々な言葉がありますね、
言葉のフレーズを耳にしただけで、気分がとても心地よくなれる単語やことわざもあります。
その中でも、味覚に関する言葉を聞くと、とてもお腹が空いて仕方ないと感じてしまうのではないでしょうか。
「美味しい」言葉は、それだけでワクワクしてくるのではないでしょうか?
そんな言葉の中でも興味を引くのが、「頬張る」という言葉です。
「頬張る」は、普段の生活の中の会話でも、よく聞いたことがある言葉です。
小さな子供さんが、何となく大好きなお菓子を、口に中に含んでほっぺを膨らましているように食べ物を入れる光景が目に浮かんでしまいそうです。
目次
- 「頬張る」の意味とは?
- 「頬張る」の類語や言い換え
- 「頬張る」の使い方
- 「頬張る」を使った例文
- 「頬張る」を使った言葉
「頬張る」の意味とは?
では、「頬張る」とは、いったいどのような意味があるのでしょうか?
言葉の意味としては、「口の中いっぱいに食べ物を入れること」や「物をぎっしり詰め込むこと」を言っています。
「ケーキを口いっぱいに頬張る」や、「頬張るほどのたくさんの柿をついばむ小鳥」といったような表現があるでしょう。
この言葉を聞いてしまうと、本当に何か今からでもグルメに行きたい気分にならないでしょうか?
- 「頬張る」の読み方
「頬張る」の読み方
「頬張る」は、「ほおばる」と読みます。
「ほほばる」ではありませんので、注意しましょう。
「頬張る」の類語や言い換え
「頬張る」という言葉は、どうしても食事と関係が深い言葉ですが、他の言葉で表現することはできるのでしょうか?
- 「貪る」【むさぼる】
- 「モグモグする」
- 「口の中に突っ込む」
「貪る」【むさぼる】
「貪る」も、「頬張る」のニュアンスを持った言葉かもしれません。
意味としては、「欲深く望む」、「飽くことなく欲しがる」、「いくら続けてもまだ飽きない」といった性質が含まれています。
「貪」という漢字は、「貪欲」などの言葉でも使われる文字です。
そうなると、「飽きることなく、その状態を続ける」という意味合いが、ともて強くなってきますね。
「安逸を貪る」や「本を貪り読む」というように、食事とは関係ない状態でも使われることがあります。
「モグモグする」
「お前、口の中をモグモグさせているけど、何を食べているんだ?」
子供が親の目を盗んで、冷蔵庫からケーキをこっそりと食べているような感じです。
親が、その光景を見て、つい声をかけてしまうのです。
子供が振り替ってみると、口をモグモグとさせている姿が、ちょっとかわいらしくもあり、何だか憎めない姿かもしれません。
「口の中に突っ込む」
これも、口の中にいっぱいの食べ物を入れている姿をイメージさせてくれます。
数日間、まともに食事ができなかったので、久しぶりに満足な食事にありつけた時に、思わず目の前にあった食べものを、「口の中に突っ込む」ように食べているのです。
よほど、お腹が空いていた人かもしれませんね。
今では、裕福でお腹を空かしている人はそんなに多くはないでしょうが、昔は、生活が苦しい人が、満足な食事が摂れない時に、食事ができる時には、突っ込むように、ガツガツと食べていたかもしれませんね。
「頬張る」の使い方
この言葉の使い方は、よはり食事に関する場面が多いことでしょう。
「大好きなカルビ弁当を頬張る」
このように「口の中いっぱいにして食べる」という表現が一番、当てはまるのではないでしょうか?
「頬張る」を使った例文
では、日常生活の中でも聞くことができる「頬張る」の例文を見ていきましょう。
- 「頬張る」の例文1
- 「頬張る」の例文2
- 「頬張る」の例文3
「頬張る」の例文1
「極厚トーストに大好きなイチゴジャムをたっぶりと付けで頬張る」
行きつけの喫茶店に行って、モーニングセットを頼んで、こんな食べ方もありかもしれません。
今では、ビジネスマンも、朝活が流行っていますが、カフェでこのような姿を見ることができるでしょう。
「頬張る」の例文2
「何よりも嬉しいことは、好きなカレーを頬張ること」
少しこじつけ的な表現かもしれませんが、こんな言い方もあるのではないでしょうか?
「頬張る」の例文3
「有り合わせの餌を少しずつ近くへ投げてやると、最後には、手に持っているカステラをくちばしでガシガシとつっついて、頬張ることを覚えてしまったカラス」
「頬張る」ことは、決して人間だけの行動ではありません。
カラスだって、猫だってやる行動かもしれません。
「頬張る」を使った言葉
「頬ばる」を使った言葉や表現を調べてみると、結構たくさんあることが分かります。
「この焼肉がすごく美味しいので、やたらに頬張る彼だった」
久しぶりのデートというのに、焼き肉屋に行って、彼氏は彼女をよそ眼に、焼焼肉に夢中になっていました。
「燒肉を頬張る」
なんで表現は、「頬張る」の使い方では、使いやすい言葉です。
「あいつは、何か口の中に頬張っているぞ」
はてさて、この人は、一体何も口の中に頬張っているんのでしょうか?
「よけいに頬張って、喉を詰まらせるよ」
ガツガツを食べようとして、必要以上に食べものを頬張っている子供に対して、喉に詰まらせることを心配している親の言葉です。
- 「幸せ頬張るチョコレート」
「幸せ頬張るチョコレート」
最近、「幸せ頬張るチョコレート」をいうフレーズで面白いというか、ニュークなチョコレートが発売されたようです。
とろ〜りソースがたっぷり入った大粒チョコレートです。
一粒頬張ると、お口いっぱいに広がるコク深い甘さに陶酔できる「幸せ頬張るチョコレート」です。
商品名は、「HOBAL」です。
製造者は「江崎グリコ株式会社」さんで、8粒入りのチョコレートです。
「HOBAL」=「ホーバル」=「ほおばる」ですね、
原材料は、キャラメルソース(果糖ぶどう糖液糖、加糖練乳、植物油脂、クリーム、バター、砂糖、食塩)が含まれている典型的なチョコですが、このネーミングには、感動します。
よくこんなユニークな名前を付けたものがと感心してしまいます。
「HOBAL」だけも見ると、ちょっと上品な印象を受けるのですが、語源を知ると、思わず吹き出しそうになりませんか?
食べることに関連した言葉の中に
「色気より食い気」(いろけよりくいけ)という言葉があります。
この言葉も、何処で何となく聞いたことがありそうな言葉です。
周りの人達の視線など一切、気にせずに、見た目、格好もお構いなく、食べることに集中している光景が浮かんできます。
この光景は、全く上品さがなくで、ガツガツと食べているさまを言っています。
お年頃の可愛い女性でも、こんな人も結構いたりします。
このように、食べることが大好きな人は、他に対して全く興味を示さずに、食べることが、一番の関心事かもしれませんね。
美味しいものを好きなだけ食べることができることは、とても幸せなことです。
ある家庭では、カニが大好きな家族がいます。
この家庭では、カニを市場で直接、購入していきて、家族全員でカニ料理を楽しんでいます。
その時に光景は、まさに「頬張る」。
この一言に尽きるのです。
それだけに、カニを食べている時は、「無常の喜び」としか言いようがないのです。
また、他の家庭では、肉料理が大好きです。
近くのステーキハウスに毎週通って、レアのステーキを「頬張って」いるのです。
この時の光景を見ていると、本当に「幸せ家族」という感じですね。
そのために、食べることを趣味としている人の性格は、温厚だったりするかもしれません。
でも、暴飲暴食は健康を損なってしまう可能性もあるので、「頬張る」ばかりではよくありません。
いくら大好きなグルメでも、腹八分がちょうどいいのです。
適度な食事と適度な運動で健康を維持したいものです。