「高単価」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「高単価」の意味と、高単価の類語を紹介します。
さらに「高単価」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「高単価」の意味とは?
- 「高単価」の類語や言い換え
- 「高単価」を使った例文
- 「高単価」の対義語
「高単価」の意味とは?
「高単価」という言葉を目にする機会が多い人は、メーカーや商社などで勤務経験がある人かもしれません。
または自分で事業をしている自営業の方かもしれません。
あるいはアパレルショップなどの店員として仕入担当をしている人かもしれません。
事務職として働いている人の中には、取り扱う商品を書類にする仕事をしていて、「高単価」という言葉を目にする機会が多いかもしれません。
このように「高単価」とは、商品や部品などの「単価」に関する言葉です。
「単価」は、品物や商品、サービスの1単位の値段の事です。
商品をセットとしてではなく、単独で見た時の価格を「単価」と呼びます。
例えば6本セットのドリンクの価格はセット価格で、1本ずつの価格を「単価」と呼びます。
「高単価」は「高い単価」、「単価が高い」事を意味しますので、一般的に考えられているよりも高い価格の商品やサービスの事を意味します。
例えば家電量販店を巡れば、テレビの相場が分かってくると思います。
その相場に対して、やや高めの値段設定の場合は「高単価」と呼ぶ事ができます。
また「高単価」なものは、悪いわけでも、良いわけでもなく、様々な理由があります。
例えば品質が良ければ、丁寧な作業がなされていたり、良い職人が制作に携わっている可能性が高いので「高単価」な理由になります。
また、希少性が高い物はどうしても「高単価」になりがちです。
一方で、理由もなく「高単価」なものは、購入を控えた方がいい商品かもしれません。
「高単価」でいい品も、悪い品もあるという事です。
このように「高単価」には、品質の良し悪しについての意味はなく、あくまで一単位あたりの価格が高い事を意味します。
「高単価」の類語や言い換え
次に「高単価」の類語や言い換えた言葉をチェックしてみましょう。
「高単価」という言葉に似た意味の言葉や、仲間のような言葉をいくつか紹介します。
- 「定価が高い」【ていかがたかい】
- 「高価」【たかね】
「定価が高い」【ていかがたかい】
「定価が高い」という言葉は「高単価」に近い言葉です。
「単価」も「定価」もメーカーや商社、小売店が決めた売値の事だからです。
ただし「定価」は、「単価」のように一単位あたりの価格に限定されるわけではなく、もっと広い意味を持ちます。
また「定価」はあってないようなもので、商品によっては「定価」で販売されない事を前提にしているものもあります。
家電量販店で売られている家電は、ほとんどの場合「定価」で販売される事はなく、ライバルの家電量販店同士が価格競争をした末にできる「相場価格」で販売されます。
この場合は「定価」を「メーカー希望価格」と表記して、お客さんがその家電の価値を測るための「目安」にするのが一般的です。
「メーカー希望価格」つまり「定価」からどの程度値引きがされているかで、「お買い得かどうか」が決まるからです。
「高価」【たかね】
「高価」という言葉は「価格が高い」と言う意味の言葉です。
「高価なバッグ」や「高価なチケット」などと使います。
「高単価」に似た意味の言葉で、より適用範囲が広い言葉といえます。
また、「高価な」という時は、「お値段並に、品質がいい」という意味も含まれている傾向があります。
「このバッグは高価なんですよ」と言う時は、「品質もお値段並に優れています」という意味を言外に含んでいます。
このように「高価」には、「高い価格」「高い品質」という意味が含まれている事があります。
「高単価」を使った例文
「高単価」を使った例文を見て、「高単価」という言葉の意味をさらに詳しく知りましょう。
また「高単価」を使った例文を見ると、どのように「高単価」という言葉を文章に組み込めばいいのかが理解しやすいと思います。
- 「高単価」を使った例文1
- 「高単価」を使った例文2
- 「高単価」を使った例文3
「高単価」を使った例文1
ビジネス上のシーンで、「高単価」という言葉を使う事が多いです。
特にメーカーや、メーカーが作った商品を扱う商社では「単価」や「高単価」という言葉を使う機会が多いでしょう。
商品を作るためには、部品が必要です。
部品の価格が高ければ、その分、でき上がる商品も高くなります。
商品の価格が高すぎれば、他の商品との価格競争に負けて売れなくなってしまいます。
しかし値段を下げれば赤字になり、売るだけ損をするような事態を招いてしまいます。
そこで商品を作る企業と、部品を作る企業は、せめぎ合いをする事になります。
そのようなシーンを「高単価」という言葉を使って例文にしましょう。
「この部品は『高単価』なので、使用すると、でき上がった製品が高くなってしまいます。
たくさん仕入れる事を約束しますので単価を安くしてください」という感じです。
メーカーや商社では、毎日のように「高単価」な商品についての値段のやり取りが行われています。
「高単価」を使った例文2
「高単価」な物や商品、仕事は、請負う方から見るととても魅力的です。
同じ労力で仕事をした時に報酬が多ければ、同じ時間でたくさんの収入を得る事ができます。
また「高単価」な仕事は、時間をかけても採算が取れるため、丁寧な仕事ぶりをする事ができ、でき上がりの品質が高くなりがちです。
品質の高いものを納品されれば、発注した方も嬉しいですし、満足な仕事をできるため、「高単価」な仕事を請負った方もうれしいはずです。
このような「高単価」な仕事をめぐる様子を、文章にしてみましょう。
「このクライアントさんは、『高単価』な仕事を紹介してくれるので嬉しいです。『高単価』な仕事は、とてもやりがいがありますし、やっていて誇らしい気持ちになれます」という感じです。
またクライアント側から見た場合「『高単価』な仕事を依頼すると、良い品質のものが納品される。
結果的にこちらも得をする事になります」となりそうです。
「高単価」を使った例文3
「高単価」という言葉を使って、そのものの価値を高める事もできます。
例えば「この冷蔵庫には『高単価』な部品を使っています」とか、「この家の壁には『高単価』なシートを敷いてあります」などというと、「品質が高い」「満足できる商品」という印象が強くなります。
冷蔵庫や家のように、できるだけ長期間にわたって使用する事を前提にした商品は、例え「高単価」な部品を使ったため価格が高くなったとしても、買いたいと思う人が多いです。
そこであえて、「部品が高単価である事」をばらす事で、消費者の信頼を得る事ができます。
「高くていい物」が欲しいと思う層の顧客に対して「高単価」である事をあえて発表するのは、効果的なアピール方法といえそうです。
「高単価」の対義語
最後に「高単価」の対義語、反対の位置にある言葉をチェックしてみましょう。
「高単価」とセットで覚えると、言葉の意味がさらに理解しやすいはずです。
- 「安っぽい」
「安っぽい」
「高単価」という言葉は、品質を保証するものではありませんが、「高単価」な商品は、結果的に品質が高い物が多いです。
そのため、対義語として「安っぽい」という言葉を紹介します。
「価格は安いが、できあがりが貧弱」な商品やサービスを「安っぽい」と表現します。
「安っぽい」ものは、もらっても嬉しくなく、もし品質が良いとしても高価な値段で販売する事が難しいでしょう。
「高単価」という言葉は、メーカーや商社だけでなく、あらゆる商品を扱う場面で耳にする言葉です。
消費者として、販売担当者から聞かされる言葉でもあります。
「高単価」と「単価」の意味を知り、ビジネスシーンや買い物時などに活かしてみましょう。