「レべチ」の意味とは?若者言葉?類語、使い方や例文、定義を紹介!
「これレべチ〜。」
などと若者の間で会話が交わされているこの言葉。
意味が分かるでしょうか。
知らない人は意味や使い方をマスターし、最近のギャル語を理解してみましょう。
目次
- 「レべチ」の意味とは?
- 「レべチ」の類語や言い換え
- 「レべチ」の使い方
- 「レべチ」の例文
- 「レべチ」の派生語や似た言葉
「レべチ」の意味とは?
「レべチ」という単語、恐らく知らない人は初めて聞いた言葉の響きとなるでしょう。
それもそのはず。
この「レべチ」という言葉は、「レべチ」という言葉の単語ではなく、ある言葉の略称だからです。
そのため、知らない人がいるのも当然でしょう。
さて、この「レべチ」とは、「レベルが違う」という言葉の略称となっています。
「レベル」とは、英語表記で“level”と書く「レベル」です。
「レベル」の意味としては、「水準」「質的あるいは、数値的に全体としてどの程度の高さにあるかとみたときの、その高低の度合い」となります。
そして、「レベル」に「違う」という言葉が組み合わさって、「レベルが違う」という言葉になります。
この意味としては、「他のものに比べて非常に優れている」「品質が最高に良い」「出来栄えがよい」などの意味となります。
自分とは比べものにならないほどのレベルの違いを感じたり、自分の想像をはるかに超えた素晴らしいものに出会ったときに「レべチ」などと表現しています。
インターネットの動画サイトなどでは、この「レべチ」という言葉が頻繁に使われています。
若者の間でよく使われている言葉の一つです。
「レべチ」の類語や言い換え
「レべチ」の類語や言い換えをみていきます。
- 「一流」【いちりゅう】
- 「高品質」【こうひんしつ】
- 「トップクラス」【とっぷくらす】
「一流」【いちりゅう】
「一流」とは、「世界で第一位の地位を占めているもの」「最も優れた部類に属すること」を表しています。
「一流」も、他のものと比較して、対象物が非常に優れていること、完成度が高いこと、優秀なこと、素晴らしいことなどを表現する言葉です。
「レべチ」と同様、言葉における用いられ方が非常に似ているため、「類語」であるといえるでしょう。
「一流企業」といえば「非常に優秀な企業」「トップを争うような大手企業」を意味し、「一流レストラン」といえば「他店よりも美味しいことで有名なレストラン」という意味を表しています。
よく「二流」(にりゅう)や三流(さんりゅう)という言葉も耳にすることがありますが、この言葉にはどのような意味があるのでしょう。
意味としては、「二流」が一流よりも少し劣る程度、「三流」がかなり程度の低い様子を表す言葉となっています。
使い分けとしては、「二流」の場合、「ここだけ一つ改善すればパーフェクトなのに」といったような、非常に惜しい感じの程度を意味しています。
あともう少しだけ改善すれば一流になれるといった具合の程度です。
これに対して、「三流」の場合は、素人レベルやかなり低い程度の場合に使う言葉となっています。
例文としては、
「僕は過酷な受験勉強を経て、一流大学に入学することができた。」
(僕は過酷な受験勉強を外て、トップを争うほどの大学に入学することができた。)
などが挙げられます。
「高品質」【こうひんしつ】
「高品質」の意味としては、「品物が良いこと」「サービスが良いこと」となります。
「高品質」とは「高い品質」の略称であり、その対象物が非常に完成度の高いものであることを意味する言葉となっています。
例えば、商品の機能が優れていること、食品の材料が高級品や上等なものを使っていること、技術が優れていることなどを表す言葉として用いられています。
この「高品質」の中でも、さらに良い品質のものは、「最高品質」(さいこうひんしつ)という言葉で表現することができます。
「自慢の」「トップレベルの」「飛び切りの」という意味があり、「高品質」の中でもさらに優れたものであることを表す言葉となっています。
例文としては、
「このリップ、高品質だから一度塗っただけで、ずっと潤っている。」
(このリップ、品質が良いから一度塗っただけで、ずっと潤っている。)
などが挙げられます。
「高品質」も「レべチ」と同様、他の物に比べて状態や質がよいことを表す言葉であるため、「レべチ」の類語にあてはまります。
「トップクラス」【とっぷくらす】
「トップクラス」とは、英語表記で“top class”となります。
意味としては、「最高級」「最上級」「一流」などの意味があります。
よく学校でも学業優秀な子供の成績を「トップクラスの成績」などと表現することがあります。
トップクラスというクラスが本当に存在する訳ではありませんが、もし存在するのならば十分にトップクラスに入ることが可能な、指折りの頭の良さを表現しています。
また、「トップクラス」の「クラス」は学校の「学級」や「組」などという意味合いがあり、日本ではこちらのイメージが強いかもしれません。
ですが、何も学校におけるトップの「クラス」ばかりを意味している表現ではありません。
「この品質の良さは業界でもトップクラスだ」などように、非常に優れた品質であることを意味する言葉としても用いられています。
例文としては、
「このホテルの食事は、他の高級レストランと比較してもトップクラスだ。」
(このホテルの食事は、他の高級レストランと比較しても非常に優れた品質だ。)などが挙げられます。
「レべチ」の使い方
「レべチ」の使い方についてみてきましょう。
先程も述べた通り、「レべチ」とは「レベルが違う」という言葉の略称です。
しかし、ここで気をつけなくてはいけないことがあります。
それは、「レベルが違う」といっても、見下してしまうようなレベルの低さを表す言葉ではないということです。
あくまでも「レべチ」とは、比べ物にならないほど優れているといったポジティブな意味で使用されています。
レべチの使い方について具体的にみていきましょう。
- 「レべチ」の使い方1
- 「レべチ」の使い方2
- 「レべチ」の使い方3
- 「レべチ」の使い方4
「レべチ」の使い方1
「レべチすぎる」…他の物と比べても、比べ物にならないほど優れているもの、素晴らしいものに出会った時に「レべチすぎる」と使います。
例えば、友達と歌唱力を競い合って、友達が高得点をたたき出したようなとき、「レべチすぎ〜!」などと言って盛り上がります。
「レべチ」の使い方2
「レべチな○○」…他の物に比べて優れていると感じるものつけるパターン。
「レべチな旨さ」「レべチな感動」「レべチな美しさ」など。
「レべチ」の使い方3
述語としての「レべチ」…「レべチ」という言葉を述語として使うパターン。
「このチョコ、レべチ。」「このペン、描きやすくてレべチなんだけど〜。」など。
「レべチ」の使い方4
単独で「レべチ」…非常に優れていることや美味しいこと、美しいことなどに感動し、「レべチ!」と一言で絶賛するパターン。
「レべチ」の例文
「レべチ」の例文を挙げていきます。
- 「レべチ」の例文1
- 「レべチ」の例文2
「レべチ」の例文1
「このアイス、安いから買ってみたけど、この美味しさレべチ。」
(このアイス、安いから買ってみたけど、素晴らしいほどの美味しさだ。)
アイスが驚くほど美味しいことを意味している例文。
「レべチ」を述語として使っているパターン。
「レべチ」の例文2
「このファンデ、レべチすぎ!肌のノリがいい。」
(このファンデーション、他のものと比べてとても良い!肌のノリがいい。)
他のファンデーションと比べて、レベルが違いすぎるほどの品質の良さを実感しているときの一言。
「レべチすぎる」「レべチすぎ」という言葉は、「レべチ」を使うときによく用いられる言葉です。
インスタグラムなどで用いてみてはいかがでしょう。
「レべチ」の派生語や似た言葉
「レべチ」の派生語や似た言葉を挙げていきます。
- 「ダンチ」【だんち】
- 「パない」【ぱない】
「ダンチ」【だんち】
「ダンチ」とは「段違い」(だんちがい)という言葉の略称です。
「段違い」の意味としては、「能力・技術・品質などに非常に違いがあること」「比べ物にならないほどの格段の差があること」となります。
そして、「ダンチ」とは、この「段違い」という言葉の略称であるため、同様の意味を持ちます。
例文としては、
「あの先輩、他の人と比べてもダンチかっこいい!」
(あの先輩、他の人と比べても非常にかっこいい!)
などが挙げられます。
「ダンチ」も「レべチ」と同様、「最高な」「素晴らしい」「美しい」「格好良い」というレベルの高さを表現するポジティブな意味となっています。
「ダンチ」も「レべチ」も同じ使い方・意味を成します。
成立は「ダンチ」の方が先です。
「ダンチ」は、今は死語と化し、「レべチ」が多用されています。
そのため、「ダンチ」を今でも使っていると、「年よりくさい」「死語使ってる」などと思われてしまいます。
気を付けましょう。
「パない」【ぱない】
「パない」とは「半端ない」(はんぱない)を意味する言葉です。
しかし、「半端ない」という言葉も正しい日本語ではなく、俗語として位置づけられている言葉です。
「半端ない」の意味としては、「ものすごい」「中途半端ではない凄さ」「大変さ」「すばらしさ」などを表しています。
この「パない」という言葉も「レべチ」と同様、他のものと比べ物にならないくらいの凄さといった意味を持ちます。
そのため、「パない」という言葉は「レべチ」と非常に意味が似ている言葉となります。
ただし、使い方には少し違いがあり、「パない」の場合は悪い意味でも用いられています。
例えば、練習がきついことを「この練習、マジパねぇ。」
などと使います。
例文としては、
「この試験、マジぱねぇ。」
(この試験、難しすぎて大変だ。)
などが挙げられます。
ちなみに尋常ではない凄さを「ジンパない」「ジンパねぇ」などと言います。
ギャル語は流行り廃りが激しく、一年単位で入れ替わるので、大人の人はついていくことができないでしょう。
やっと覚えたと思っても、その頃には死後と化しているということもあります。
せっかく覚えても死語を使っていたのでは、意味がありません。
「レべチ」の場合は2018年現在も若者の間で使用されているので、2018年現在では使用しても大丈夫です。
ぜひ、SNSなどにハッシュタグをつけて「#レべチ」と投稿してみましょう。