「ユニーク」の意味とは?類語、対義語や使い方、例文を紹介!
日本語の言葉の中には、英語が元になったものが数多くのあります。
和製英語とは異なる性格を持っているのですが、英語と同じ意味で使われたり、少し違ったニュアンスで使われることもあります。
その中でもで、「ユニーク」という言葉が、私達の日常生活の中で、使われています。
かなり身近な言葉なので、この言葉の意味を何となく分かった感じでわかった使っているつもりなっている人も、かなり多いのではないかと思います。
しかし、「ユニーク」という言葉の意味を知らずに使っていることで、結果的に間違っている可能性があるのです。
目次
- 「ユニーク」の意味とは?
- 「ユニーク」の類語や言い換え
- 「ユニーク」の使い方
- 「ユニーク」を使った例文
- 「ユニーク」の対義語
「ユニーク」の意味とは?
「ユニークな発想をしている人」といったうようなシーンで“unique”(ユニーク)という言葉をよく使うのではないでしょうか?
日常生活だけでなく、ビジネスのワンシーンでも耳にしたり、自分自身でも深く考えずに使うことや、周りの人も同じ感覚で使っていることが少なくないでしょう。
「ユニーク」の意味や、そのニュアンスなど内容は、この言葉を使う環境・状況、人の使い方によっても少し異なって来ることがあります。
では、この「ユニーク」は、元々、どのような意味なのでしょうか?
「ユニーク」も元来の意味は、「同じようなものが、他にあまり見られない状態」や、「めったにないさま」、「独特な状態」のことを指しています。
“unique”(ユニーク)は英語の意味でも、「独特な」や「他に類を見ない」という意味の持っている英単語です。
「ユニークな人」と使われるように、カタカナの言葉としては、「面白い人」という意味で使われています。
しかし、英語としては、「面白い」という意味はありません。
また、“unique”(ユニーク)は、英語だけでなく、カタカナ語でも、肯定的ないい意味で使われることが多い言葉でもあります。
語源は、ラテン語の“uni”が、「1つ」という意味を表していますが、この流れから「ユニーク“unique”」には、「特別の〜」や「かけがえのない〜」というニュアンスに拡大している傾向があります。
カタカナの言葉としては、前述したように「面白い」という意味を持っている言葉として良い意味の言葉として、認知されています。
一方で、“unique”(ユニーク)は、IT の分野では、「重複(ちょうふく)していない」という意味で使われるようになりました。
IT用語として使う中で、「ユニークユーザー数」という表現であれば、その意味は、「重複しないユーザーの数」言い換えると、「"のべ"ではなく、実体のユーザー数」という意味で使われることになります。
「ユニーク」の類語や言い換え
「ユニーク」の言葉の意味を理解できると、次のような類義語・同意語として、置き換えることができるのではないでしょうか?
- 「オリジナル」
- 「独創性」
- 「個性あふれる」
「オリジナル」
「オリジナル」は、「別の事象や事柄から派生していない、模倣されていない、独自の存在や状態」のことを言っています。
「新しくて変わった何か」という意味としても理解できるのですが、目新しい・新奇・奇抜・独特・斬新・一風変った・独創的・一風変わった・個性的などの言葉の意味もあります。
「独創性」
「独創性」も「ユニーク」に近い意味があります。
「独自に考え行動できる能力」という意味になります。
創意・独自性・創見・オリジナリティ・オリジナル性・人間が作成する行為・創造・生み・クリエーション・設立・結成・発明・建設などの意味としても使われることがある類義語です。
「個性あふれる」
「物事や人の独特な性質・性格が際立って目立っている様子」のことを指しています。
個性あふれる・個性的な・個性がある・個性があふれる・個性のあふれる・他にはない・他にない・他には見られない・独特の・独特なといった言葉の代わりにも使われることがあります。
「ユニーク」の使い方
「とてもユニークな活動を行うボランティア団体だね。」
「彼ほどユニークな男、周りにはほとんど見たことがない。」
「サイト開設以来、ユニークユーザー数が右肩上がりで伸びています。」
このように色々な場面で使われることがあります。
「ユニーク」を使った例文
では、実際に「ユニーク」の例文を見ることにしましょう。
- 「ユニーク」の例文1
- 「ユニーク」の例文2
- 「ユニーク」の例文3
「ユニーク」の例文1
「君の発想は、とてもユニークで将来が楽しみだね。」
ここで言う「ユニーク」は、「オリジナリティ」や「独創性」というように独自の考えで生み出された発想を意味しており、「珍しく」て「めったにない貴重な存在だ」という意味になるでしょう。
「複数存在する」意味には、ならないことから、「独特の、独自の」という意味である「ユニーク」とは、また少しは違う意味でも理解することができるのではないでしょうか?
「ユニーク」の例文2
「旧市街地の町は、とてもユニークな作りになっているな。よく見ると、昭和のレトロさを持つ町並みのような感じがするね。」
このような例え方もできるでしょう。
「ユニーク」の例文3
中には、IT関係で使うケースもたくさんあります。
例えば、「ユニークユーザ」や「ユニーク制約」です。
ユニーク制約とは、「重複していけない制約」のことを指している用語です。
自分と同じ値は存在しない、全くオンリーワン的なことが、「ユニーク」となります。
数値で例えると、「1、2、3、4、5」が、ユニークな状態の数値と言えます。
これが、「1、1、1、2、3」となると、「ユニーク」とは言えなくなります。
すなわち、すべての数値が、オンリーワンではないからです。
「ユニーク」の対義語
「ユニーク」の反対の意味を持つ言葉としては、次のような言葉があります。
- ノーマル
ノーマル
「ノーマル」が、「ユニーク」と対峙する言葉ではないでしょうか?
意味としては、「正常なさま」、「普通なさま」、「標準的な状態」で、「ノーマルな感性の持ち主」、「ノーマルな状態」と使うこともあります。
但し、私達が日本で使っている「ノーマル」は、「普通」という意味で使われることが多いのではないでしょうか?
ゲームでも、レベル度合いが、“easy”(やさしい)、“normal”(ふつう)、“hard”(むずかしい)という意味で使われていますね。
「ユニーク」というキーワードは、ビジネスの世界でも聞くことが増えてきました。
「ユニークな社内制度やシステムや福利厚生がある会社が増えてきた。」という記事を見ることも少なくありません。
優良な企業になると、社員の参加意識を高めるために、心身ともに健康になるための取り組みが行なわれている所も増えていますが、このような会社も、「ユニークな」と表現することができます。
この時には、一意の・固有の・特有の・独自の・独特の・類稀な・珍しい・変わったなどの意味を指しています。
ITの分野では、日常使う言葉としての意味ではなく、データや識別名などについて、重複を取り除いた、一意、唯一の、固有などの意味をなすのが、一般的です。
「ユニークなユーザー名で設定してください。」
これは他のユーザーとの重複を避けて、固有の名前を設定することを意味しています。
ソフトウェアやプログラミング言語でも、機能や関数、命令で、指定された範囲内に重複データを取り除き、重ならないのように変更するものを「ユニーク」ということがあります。
IT分野で最もよく使われる専門用語が、「ユニークユーザー」。
ユニークユーザー(UU)」は一言で言うなら、「ユーザーの訪問集計数」で、どれだけサイトに訪問をしたかを数値化したものです。
ユーザーは、関心のあるサイトに何度も、訪問してくる傾向があります。
例え同じサイトに訪問する場合でも、訪問回数は1回(1UU)としてカウントされます。
ユニークユーザーを管理することは、Webマーケティングを有利な展開にするために必要なツールで、UU数を把握することで、市場の動きを予測することもできるのです。
このようにユニークは、最新の分野でも、使われるようになった珍しい言葉なのかもしれません。