意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「ピキる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

今、インターネットのニコニコ動画などでよく見かける言葉、「ピキる」

この言葉には一体、どのような意味があるのでしょう。

詳しくみていきます。

ピキる

Meaning-Book
「ピキる」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「ピキる」の意味とは?
  • 「ピキる」の語源や言い換え
  • 「ピキる」の使い方
  • 「ピキる」の例文
  • 「ピキる」の派生語


「ピキる」の意味とは?

「ピキる」の意味とは?

「ピキる」の意味は、「イラっとする」「怒る」です。

ものすごく激怒したり、少しイラっとしたりするなど、怒りの程度は様々ですが、怒る感情がこみあげてくること。

これが「ピキる」です。

例えば日常において、仕事中に隣で無駄口ばかり叩いている仕事仲間、自分より後から来た客なのに自分よりも料理が出てくる順番が早い、駅のホームで割込みしてくる人などにイラっとすることがあるでしょう。

それが「ピキる」の感情です。

なぜ、イラっとして怒ることを「ピキる」というと、「ピキピキ怒る」からきている言葉だからです。

顔文字にも怒りがこみあげているときに使う「(#^ω^)ヒ゜キヒ゜キ」というものがありますが、これと同じです。

「ピキピキ」という怒りの擬態語から「ピキる」という言葉が生まれています。

「ピキピキ」という怒りの擬態語+「〜する」という動作を表す表現で「ピキる」です。

ちょっとしたことだけど腹が立つこと、何気なく言われた言葉にイラっとしたときなどに使用します。



「ピキる」の語源や言い換え

「ピキる」の語源や言い換え

「ピキる」の語源や言い換えについてみていきましょう。

  • 「むかつく」
  • 「カチンとくる」
  • 「胸糞が悪い」(むなくそがわるい)

「むかつく」

「ピキる」の類語として、「むかつく」が挙げられます。

「むかつく」には、「吐き気がする」という意味と、「しゃくにさわって腹が立つ」という意味の2つがあります。

そして「ピキる」の類語として挙げられるのは、後者の「しゃくにさわって腹が立つ」という意味の方です。

そして、現在は、「むかつく」という言葉は、どちらかといえば、「腹が立つ」という意味で使われているのが主流です。

しかし、この「むかつく」という言葉は、もともとは「吐き気がする」「胸やけがする」といった意味が主流でした。

1960年代までは、「むかつく」といえば、「胸やけでもしたのかな」などと思われていたものです。

しかし、時代が移りにつれ、「むかつく」は徐々に「しゃくにさわって腹が立つ」という意味が主流となっていきました。

今では、「吐き気がする」「胸やけがする」という、本来の意味を知らない人もいるかもしれません。

例文としては、「あいつの態度、まじむかつくわ〜。」(あいつの態度、本当に腹がたつ。)などが挙げられます。

「カチンとくる」

「カチンとくる」は、頭にきたときに使う言葉です。

何かをみてイラっとしたときに「カチンとくる」などと使います。

「ピキる」もまたイラっとしたときに使う言葉なので、「カチンとくる」も類語として挙げられるでしょう。

「カチンとくる」「カチン」は、映画の撮影に用いられている「カチンコ」からきているそうです。

撮影の始まりを意味する「カチン」という音が、何かをきっかけにして「カチン」と怒る姿に重ねることができます。

「ピキる」は、怒りの表現を「カチン」ではなく「ピキピキ」と表現したものです。

イラっとしたとき「カチン」ではなく「ピキピキ」という表現にしただけ。

そのため、「ピキる」「カチンとくる」は非常に似ている言葉だといえます。

例文としては、「あいつの横柄な態度がカチンとくる」(あいつの横柄な態度が頭にくる)などが挙げられます。

「胸糞が悪い」(むなくそがわるい)

「胸糞が悪い」とは「不愉快」「我慢ができない」といった意味です。

これも人が何らかの出来事に出会い、頭にきたときに使う言葉です。

さて、「胸糞が悪い」「胸糞」とは、一体、どのような意味なのでしょう。

「胸糞」には「胸を卑しめて」という意味があります。

「胸を卑しめて」とは心の中で思っていることが下品なことを意味しており、卑しいことを考えていることを意味する言葉です。

つまり、胸糞とは、人の感情が下品な様子、下衆な様子を表現しています。

確かに、イラっとする感情は、寛大な心とは対照的で品のない感情だといえるのかもしれません。

そして、こういった表現に「糞」(くそ)という言葉を使うあたり、その下衆さ加減を見て取ることができます。

例文としては、 「あの人の顔をみると、嫌な記憶が思い出し、胸糞が悪くなる」(あの人の顔をみると、嫌な記憶が思い出し、不愉快になる。)などが挙げられます。

「ピキる」の使い方

「ピキる」の使い方

「ピキる」の言葉は、誰かに怒りを覚えたとき、不愉快になったとき、嫌な目に遭った時などに使います。

その対象となる物に対し、何かしらの怒りがこみあげていることがポイントです。

怒りと非常ににた感情に「イライラする」という感情があります。

渋滞にはまってイライラする、並んだレジの行列がなかなか前に進まずイライラする…などの経験は誰しもあるのではないでしょうか。

しかし、インターネットなどでよく見かける使い方は、この「イライラ」の感情ではないようです。

あくまでも「イライラ」ではなく、対象物などに対し、怒りがこみあげているときに使われています。

だから、「渋滞にはまってイライラする」「状態にはまってピキる」は言いません。



「ピキる」の例文

「ピキる」の例文

「ピキる」の例文を紹介します。

  • 「ピキる」の例文1
  • 「ピキる」の例文2

「ピキる」の例文1

「態度の悪い後輩にピキる。」

(態度の悪い後輩に頭にくる。)

態度の悪い後輩に怒りがこみあげている様子を表しています。

後輩の態度にカチンと頭にきている様子が伺えます。

「ピキる」の例文2

「あの先輩、すぐピキるから嫌なんだよね。」

(あの先輩、すぐに怒るから嫌なんだよね。)

すぐに怒る先輩を敬遠しているときの例文。

怒りっぽい先輩を敬遠している様子が伺えます。

「ピキる」の派生語

「ピキる」の派生語

「ピキる」の派生語について紹介します。

  • ピキってる

ピキってる

「ピキる」の派生語に「ピキってる」という言葉が挙げられます。

「ピキっている」とは、「ピキる」の現在進行形バージョンです。

つまり、「ピキっている」というと、まさに今、怒っている状態であることを意味しています。

怒りが落ち着いた様子がなく、今も怒っていることを表現する言葉です。

例文をいくつか挙げてみます。

「今、彼氏と喧嘩してピキってる。」

(今、彼氏と喧嘩して頭にきている。)

「ピキってる奴といても、つまんないよ。」

(怒っている奴といても、つまんないよ。)

「飲み会のメンバーに入れてもらえなくて、ピキってるから。」

(飲み会のメンバーに入れてもらえなくて、怒ってるから。)

「あいつ、ピキってるから、喋らない方がいいと思うよ。」

(あいつ、怒っているから、喋らない方がいいと思うよ。)

などが挙げられます。

どの例文も、現在進行形で怒りがこみあげている様子を確認することができます。

他にも、「ピキってます」「ピキってきた」「ピキり」などの表現もあります。

それぞれ、「口うるさい先生にピキってます」「先生が口うるさくピキってきた」「口うるさい先生のピキり」などと使っています。

icon まとめ

「ピキる」という言葉は、インターネットで主流となっている言葉です。

日常会話としては使われていない言葉です。

そのため、動画サイトなどを見ていない限り、「ピキる」の言葉に触れることは皆無に等しいでしょう。

「ピキる」の意味を知っていても、世の中では知らない人がほとんどだと思われます。

そのため、あまり活用できる言葉とはいえないでしょう。

何かの話のネタとして、「ピキる」の意味を心にとめておきましょう。