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「塵も積もれば山となる」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!

みなさんは「塵も積もれば山となる」ということわざを聞いたことがあるでしょうか。

かなり有名なことわざなので、一度は耳にしたことがあると思います。

最近では「チリツモ」などと短縮して使う人もいるようですが、この言葉をあまりいい意味だと思っていない人もいるようです。

そこで今回は正しい意味や使い方、例文などをご紹介したいと思います。

塵も積もれば山となる

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「塵も積もれば山となる」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!>


目次

  • 「塵も積もれば山となる」の意味とは?
  • 「塵も積もれば山となる」の類語や似たことわざ
  • 「塵も積もれば山となる」の使い方
  • 「塵も積もれば山となる」を使った例文
  • 「塵も積もれば山となる」の反対語や対照語
  • 「塵も積もれば山となる」から学ぶこと


「塵も積もれば山となる」の意味とは?

「塵も積もれば山となる」は【ちりもつもればやまとなる】と読みます。

これははどんなに小さなものでも、積み重ねたり、寄り集まれば大きなものになるという意味なります。

またこの「塵」は、ゴミや汚れ、埃といった不必要なものという意味ではありません。

どうしても「塵」というとネガティブな印象を持ってしまうようですがそうではなく、この場合は小さく細かいものや、それだけでは微力であったり力が弱いものという意味になります。

そんな小さく微力なものでも、沢山集まれば大きな存在になったり、強力なものに変化する場合があるという事を例えています。

例えば1円も10枚あれば10円になりますが、逆に考えれば1枚足りないだけで10円にはならず、硬貨に変えることすらできない訳です。

またお金に関わらず毎日積み重ねている努力や心掛けている事、周囲と力を合わせたり協力をする事などが最終的に大きな力になる事を表す時にも使う言葉になります。

いくら能力や才能があっても一人で何かをするよりは色々な方面の能力や才能がある人が集まった方がより大きな力になり、面白いものが生まれる可能性も高まります。

このように塵が可能性を表す場合もあるので使い方やその時の状況でネガティブな意味になったり前向きなものに変化する事を表現する場合もあります。



「塵も積もれば山となる」の類語や似たことわざ

  • 雨垂れ石を穿つ【あまだれいしをうがつ】
  • 細き流れも大河となる【ほそきながれもたいがになる】
  • 一文銭も小判の端【いちもんせんもこばんのはし】

雨垂れ石を穿つ【あまだれいしをうがつ】

雨の雫一滴でも、それが長い間一定の位置に落ちる事が続けば、たとえ硬く頑丈な意地でも凹んできたり、穴が開いてくるという意味から、小さく微力でも積み重ねコツコツしていれば、少しずつ状況が変わりいつか実るという事のたとえになります。

諦めず粘り強く、努力をしていればきっと思いは成就するという教えからきているといわれていて、この言葉は元々は中国の言葉であり、中国にある名山から染み出た雨露が雫になり、長い時間をかけて石を砕いたという事から転じたと言われています。

因みによく斜めから物を見るような人や、捻くれた見方をする人の事を「うがった見方をする人」という方がいますが、おそらく「疑った見方」と混じり勘違いしたまま覚えてしまったのかもしれません。

「うがった」とは「穿つ(うがつ)」の連用形であり、「穿つ(うがつ)」には突き通す、貫通する、貫くという意味があります。

つまり雨垂れ石を穿つの意味を考えれば、「うがった見方が」捻くれたという意味ではない事が分かるはずです。

細き流れも大河となる【ほそきながれもたいがになる】

小さな川も沢山集まればいずれ結合して大きな川になるように、コツコツ小さな事でも長く続けていれば、やがて大きな成果を残せる事ができるという事のたとえになります。

一文銭も小判の端【いちもんせんもこばんのはし】

一文銭とは江戸時代の最低額の貨幣の事ですが、そんな貨幣でもたくさん貯め集めれば結構な金額になりますし、小判に変えるくらいの金額になるという意味から、今は僅かでも粗末にせず大切にしていれば大きなものになるという戒めのことわざになります。

「塵も積もれば山となる」の使い方

何かを貯めたり、積み重ねたり、自然に溜まってしまったという場合に使います。

またそれは物だけではなく、人の行為や感情にも使う場合があり、いい行いも悪い行いも表現する事ができます。

先程も述べましたが、「塵も積もれば山となる」「塵」はゴミや要らないものという意味ではないので、最終的に大きなものになり影響を受ける事を例える時に使います。



「塵も積もれば山となる」を使った例文

  • 「塵も積もれば山となる」の例文1
  • 「塵も積もれば山となる」の例文2
  • 「塵も積もれば山となる」の例文3

「塵も積もれば山となる」の例文1

『一度に沢山覚えるのは難しいから、少しずつ覚えていきましょう。塵も積もれば山となるで最後には沢山の知識になるでしょう』

コツコツ継続をすれば、最終的に大きな知識となって返ってくるという例文になります。

焦って詰め込まなくても小さな物を少しずつ集めていけば最終的には大きなものとなって返って来る事を伝えています。

「塵も積もれば山となる」の例文2

『コツコツと何年も小銭貯金をしてきたから、そろそろ塵も積もれば山となるでそれなりの金額になっていると思う』 塵も積もれば山となるを使った例文としては王道かもしれません。

小さなお金でも、毎日コツコツ貯めていればいつか大きな金額になるものです。

コツコツする事は最終的に喜びをもたらす事に繋がるかもしれない事を表しています。

「塵も積もれば山となる」の例文3

『やらなければいけない事を後回しにして好きな事だけして過ごしていたら、大変な事になってしまった。 塵も積もれば山となるとはこういう事だと実感をした』

塵となって積もる事は、いい事も悪い事も同じになります。

自分次第でその山の性質を変える事ができるのですが、放っておいたせいでしわ寄せが来てしまったという事を表しています。

「塵も積もれば山となる」の反対語や対照語

  • 座して食らえば山も空し【ざしてくらえばやまもむなし】

座して食らえば山も空し【ざしてくらえばやまもむなし】

働かず呑気にブラブラ過ごしていたら、どれほど山のような大金や財産を持っていても使い果たしてしまうものだということを表しています。

「塵も積もれば山となる」から学ぶこと

  • 小さな事を大切にする
  • 気持ちを伝える事の大切さ

小さな事を大切にする

塵も積もれば山となるの意味はご説明しましたが、どんな事でも基本というものは小さな事から成り立っているといえるのではないでしょうか。

それは物であったり、人の努力や協力、感情や行為である事はもちろんですが、コミュニケーションについても当てはまる事だと思います。

他人との約束一つにしろ、一つずつは小さく取り留めのない事かもしれませんが、その約束を一つずつ丁寧に守っていくからこそ信頼関係が生まれ、人間関係が成り立っていくのです。

例えば、いつも時間少し前に来る、言った事をきちんと覚えてくれている、発言した事は必ず守るなどの些細ではありますが、人として当たり前の事ができない人も沢山存在します。

ですからこのような事をきちっと守ってくれたり積み重なると、安心ができますし、信用や信頼のできる人だと思うようになるのではないでしょうか。

時間を守る事自体は当たり前過ぎて生活や人生全体から見ると非常に小さい事かもしれません。

ですがそれが、毎日、毎回になるとその小さい事の重要性や重大さが分かってきます。

逆にそんな小さい約束すら日頃からちょこちょこ破る人には気持ちを許さないでしょうし、本当の意味では信用しないのではないでしょうか。

また日々の習慣やクセなどについても同じ事が言えると思います。

何かの習慣が最初は1ヶ月に1度だったものが、徐々に期間が狭まり結局毎日なってしまうと体への影響力は莫大になってしまうます。

もちろん逆も然りなので努力についても最終的に影響力は大きくなるといえます。

塵も積もれば山となるとは、いい事ばかりが集まったり積み重なる訳ではありません。

だからこそ小さいからといって粗末にしたり邪気に扱う事は足元を掬われる事になってしまうでしょう。

気持ちを伝える事の大切さ

人の感情というものも、ずっと溜め続けて我慢していると、いつか許容範囲を超え爆発してしまう事になります。

よく女性は感情を溜め込み、突然爆発すると思っている男性が多いかもしれませんが、実は突然そうなっている訳ではありません。

限界に達する瞬間はキッカケがあり何かが弾けてしまうのかもしれませんが、感情自体は昨日や今日できたものではありません。

むしろゆっくりと少しずつ成長していったものなのです。

また男性はよく「普段から言えばいいのに」「突然過ぎて意味がわからない」と思う方が多いようですが、実は殆どの女性は普段からそのサインを小出しにしているのです。

ですが男性は気付いておらず軽くあしらっている事が多いので、その不満や不信に拍車をかけ、更に塵が積もってしまう事になるのです。

男性にとっては大した事がないと思う事でも女性にとっては非常に重要で大切な事であり、その大切な事にサインを出しているにも関わらず小さな事として扱うので不満や不信が積み重なり、山となって大爆発をするのです。

女性はどちらかというと一度決めると揺るがない人が多いようですが、それも突然決めた訳ではなく、この小さい塵を日頃からゆっくりと溜めていくうちに、少しずつ気持ちを固めていく場合が多いといえるでしょう。

感情というものは最初は気付かないうちに、生まれては消えるを繰り返しているのかもしれません。

そして小さな芽になり少しずつ成長して花を咲かせる事もあれば、そのまま朽ちて枯れてしまう場合もあるでしょう。

どれだけ小さな芽が生えたとしても、一つずつをしっかりケアしていれば爆発せずに花が咲いたかもしれません。

良くも悪くも塵をどのような山にするか、もしくはいかに塵が積もっていく状態をしっかり見ているかで、同じ塵の山でも全く違った質や内容になるのではないでしょうか。

icon まとめ

人は自分を微力と感じたり存在が小さいと感じると諦めてしまいがちです。

続けてきた事に挫折してしまうと、今までの事が無駄だったんじゃないかと思ってしまうものです。

ですが例え一つずつは小さくても紡いだり繋げる事で強度を増し、何らかの形に必ずなるはずです。

「塵」も一欠片であれば吹けばすぐに舞ってしまいますが、塊になるとかなり重いものです。

その重みは良くも悪くも自分が積み上げてきたものであり、どのような内容かは自分にしかわかりません。

コツコツと紡いだものを活かすかどうかは自分次第ではないでしょうか。