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「芸術は長く人生は短し」の意味とは?類語や使い方、例文を紹介!

人の一生は、80年程度。

中には、100年と1世紀を越えるほどの人生を全うする人々もいます。

とても長いような感じがするのですが、振り返ってみると、あっという間の月日に驚いてしまいます。

特に「芸術は長く人生は短し」と言うことわざを目にすると、このようなことを改めて感じることでしょう。

芸術は長く人生は短し

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「芸術は長く人生は短し」の意味とは?類語や使い方、例文を紹介!>


目次

  • 「芸術は長く人生は短し」の意味とは?
  • 「芸術は長く人生は短し」の類語や似たことわざ
  • 「芸術は長く人生は短し」の使い方
  • 「芸術は長く人生は短し」を使った例文
  • 「芸術は長く人生は短し」から学びたい事


「芸術は長く人生は短し」の意味とは?

「芸術は長く人生は短し」の意味とは?

昔から伝わってきたことわざの「芸術は長く人生は短し」は、古代のギリシャの医者であったヒポクラテスが、残した言葉から変化して伝わってきたことわざと言われています。

そのヒポクラテスの言った言葉は、「医術を学ぶには長い月日を必要とするが、人生は短いので怠らず励むべきだ」というものでした。

この言葉が、「芸術家の命はとても短いが、その作者が残した作品は長きに渡り後世に残っていく」という言葉になっていったようです。

元々は、ヒポクラテスが医術について述べた言葉なのですが、医術をマスターするためには長い年月を要する貯めに、たとえ人生は短くても、勉学に励むまなければならない」と一生勉強し続けることを強調しています。

「医学」が、いつの間に「芸術」に置き換わっていったのでしょうか?

「芸術」という言葉は、“art” (アート)を訳した言葉として生まれました。

その時代は明治時代まで遡るとされています。

今では、「アート」という英語そのものがカタカナでも、普通に私達の会話の中で、使われる言葉です。

若い人だけでなく、年配の方々も今ではすっかり日本語の1つとして、存在している言葉と言えるでしょう。

  • 「芸術は長く人生は短し」の読み方
  • 「芸術」に関する英語のことわざ
  • “art”の表現の1つ「リベラル・アーツ」

「芸術は長く人生は短し」の読み方

「芸術は長く人生は短し」は、「げいじゅつはながくじんせいはみじかし」と素直を読みます。

「芸術」に関する英語のことわざ

「芸術」に関しては、英語のことわざの中に、“Art is long, life is short.” というものがあります。

和訳としては、「芸術は長し、人生は短し」とされています。

これもヒポクラテスの言葉とされています。

ラテン語訳では、“Ars longa, vīta brevis.” となります。

ここで興味深いことは、言葉の歴史の中で、語源的には受け継がれてきた言葉でも、時代が経つにつれて、その意味が変化していくということです。

ラテン語の“ars”は、ギリシア語のテクネーという言葉に当たるとされています。

元々の意味は、現代で解釈されている「芸術」の意味より、人間の「技」「技術」「技能」を意味する言葉立ったのです。

英語のart が形容詞の形になると、 “artificial”となりますが、意味は、「わざとらしい」「人工的な」となってきます。

この意味の対義語は、“natural”(自然) です。

このようなことから、ヒポクラテスの残した言葉で、「芸術」に当たる部分は、本来、「医術」についてのことを述べたもので、その骨子は、「人の一生は短いが、医術を修得することに必要な年月は果てしなく長い」ということだったのです。

同じような意味を持つ「少年老い易く学成り難し」にも置き換えられる言葉です。

この言葉が、時を経っていくことにより、ギリシア語がラテン語に、ラテン語が英語に、そして日本語に翻訳される中で、いつの間にか、元の意味とは綯いようが異なってきて、「芸術は長し、人生は短し」という日本語が広まったのです。

“art”の表現の1つ「リベラル・アーツ」

英語のアート“art”の表現の1つにと「リベラル・アーツ」という言葉があることをご存知でしょうか?

大学の「一般教育」「教養課程」という意味に訳されることが多い言葉です。

リベラルとは「自由な」という意味を持ってますが、“liberal arts”の意味を「自由な芸術」と訳してしまうと、それが「教養課程」との関連性は、どうも上手く結びつかないのです。

どうして、このようなことになるのが分かりません。

アートの語源であるラテン語の“ars”には「学問」という意味も含まれていますが、 リベラルは「自由な人に相応しい」という意味もあるのです。

“liberal”の語源とさせるラテン語の「自由な」を意味する形容詞が“liber”で、「自由を求める人達の学問」というのが、リベラル・アーツの始まりなのです。

このことからも、「芸術」ではなく、「学問」「医術」という意味が元々の出発点と言っても過言ではないのです。



「芸術は長く人生は短し」の類語や似たことわざ

「芸術は長く人生は短し」の類語や似たことわざ

「芸術は長く人生は短し」は、他にも次のようなことわざが、同じ意味も持っています。

  • 「光陰矢の如し」【こういんやのごとし】
  • 「少年老い易く学成り難し」【しょうねんおいやすくがくなりがたし】
  • 「時勢が変わる」【じせいがかわる】

「光陰矢の如し」【こういんやのごとし】

英語では、“Time has wings.”=「時は翼をもつ」となる言葉です。

「一寸の光陰軽んずべからず」「光陰人を待たず」「歳月人を待たず」と、類似している言葉がたくさんあることに、少し驚かされるのですが、どんな人でも、時が経つことにとても早いと実感されているのではないでしょうか?

40代、50代を過ぎて、60代に入っていくと、さらに加速度的に速さが増してきて、まさに「光陰矢のごとし」を実感する毎日になってきます。

「少年老い易く学成り難し」【しょうねんおいやすくがくなりがたし】

「少年老い易く学成り難し」という言葉も同じ意味を持つ言葉として挙げることができるでしょう。

若い時は、まだ先に時間的な余裕があると思って勉強をそこそこのレベルで必死にやっていたかったのが、気が付くと、すぐに年月が過ぎて年を取ってしまうのです。

そのうちに結果的に何も学ばないで一生を終えてことになるのです。

従って、若いうちから、必死に勉学に励まなければならない、という意味になります。

「時勢が変わる」【じせいがかわる】

「時勢が変わる」という言葉の意味は、「移り変わる時代の様子」「世の中の成り行き」「時代のすうせい、時流」が変わることを意味しています。

他にも、社会の流れが変わること・情勢が変わる・情勢が変化する・社会の潮流が変わる・社会が変動する・社会の風潮が変わる・社会の風潮が変化する・世情が変わる・時勢が変わる・時流が変わる・時流が変化する・趨勢が変わる・趨勢が変化する・新局面を迎える・新局面に入る・新時代に突入する・局面が変わるなどの意味がありますが、これも大きな意味からすると、「芸術は長く人生は短し」への間接的な意味に繋がっていくような感じがします。

「芸術は長く人生は短し」の使い方

「芸術は長く人生は短し」の使い方

この言葉を使う場面は、生きていく上で、常に前向きな「学びの姿勢」を持つようなぎ時に、使うことになるのではないでしょうか?



「芸術は長く人生は短し」を使った例文

「芸術は長く人生は短し」を使った例文
  • 「芸術は長く人生は短し」の例文1
  • 「芸術は長く人生は短し」の例文2

「芸術は長く人生は短し」の例文1

「一体、いつになったら、この研究は実用化させるのですか?まだ、先が見えないとなると、今の研究に不安が残ってしまいます。」

とある大学の研究室で教授に質問した学生。

思わず教授は、「何を言ってるんだ。芸術は長く人生は短しだ。まだまだ粘り強く続けなれば、実用化はできないよ。必ず努力は報われる。」

このような言葉を使うのでした。

「芸術は長く人生は短し」の例文2

「どんな技でも到達点はないよ。芸術は長く人生は短しって言うように、常に修行して腕を磨いておかないと。」

ある武道者が、弟子に言った時の言葉です。

このようなケースでも、使うことがあります。

「芸術は長く人生は短し」から学びたい事

「芸術は長く人生は短し」から学びたい事

「芸術は長く人生は短し」の意味は、「人生は短いが人の生み出した芸術は不朽」という意味がありました。

このような場面は、芸術家だけでなく、色々場面で使われることが少なくありません。

元々の意味は、「人生は短いけれども技術を学ぶには、とても長い時間がかかる。」ということでした。

いくら人の一生は短いとは言っても、80念を越えるのが、人の平均的な寿命。

中には、30年と短い人生で幕を閉じる人もいれば、100年を越す人もいます。

その人生の中で、何を学び何を残したか?これがとでも大切なことではないでしょうか?

あることわざで、「命長ければ恥多し」というものがあります。

これは「長く生きていればいるほど、恥をさらすことも多くなる」という意味があります。

これは長生きをしてはいけないということではなく、「長い気をするなら、恥をさらさないような人生を送るべきという生き様にすること」という意味が込められています。

焦って何でも手を広げすぎることで、結果的には、何もできずに失敗してしまうことになります。

「短気は損気」という言葉もありますが、短気は周りの雰囲気を壊して、失敗のもとを作るだけなので、焦らずに気長に行動する意味かあります。

これと同じように社会的な成功を収めてきた人達は、「常に冷静な気持ちで、勉強や研究を重ねてきて」、大きな実績を残してきているのです。

これまでの現代教育においても、すでに出来上がっていた物事を丸暗記させる勉強が中心でした。

しかし、本来、学ばなければならないことは、問題にどのように取り組むべきか、そしてどのように解決していくのか、あらゆる手段や方法を自らが探して考えていくのことが、これからの新しい教育手法と言えます。

これまで無かったに未経験の分野にも対応できるためには、定型的なことを学び精通するだけでなく、常に自分自身を高めるために、学び続ける姿勢が求められています。

「芸術は長く人生は短し」という言葉が、「人間の一生は短いが、その人の作った芸術は長く世の中に残り続ける」を意味するように、困難な問題にぶつかった時に、自分で解決が出来るような能力を高めていくことが、これからの本当に学ぶべきことなのもさもしれません。

色々な問題にどのように取り組むべきか、その解決に向けて、絶えず学ぶ姿勢を持つことを、「芸術は長く人生は短し」から教えられているようです。

icon まとめ

自分自身が学び続ける姿勢が求められているのが、現代の流れではないかと思います。

その時にこそ、「芸術は長く人生は短し」 という言葉が、短い人の一生の中でも、常に努力し続けて自分を高くすることを忘れてはならないということに気付かされるのです。