「積もる話」の意味とは?反対語、使い方や例文を紹介!
「積もる話」だという表現を聞いたことがあるでしょうか。
これは「つもるはなし」と読むのであり、「つのるはなし」ではありません。
ここでは「積もる話」という表現の意味や類義語について解説します。
目次
- 「積もる話」の意味とは?
- 「積もる話」の類義語
- 「積もる話」の使い方
- 「積もる話」という言葉を使うときの注意点
- 「積もる」という表現について
- 「積もる話」を英語でいう
「積もる話」の意味とは?
- 「積もる話」の意味
- 「積もる」とは
「積もる話」の意味
「積もる話」というのは、「話したいことがたくさんあること」、「話すべきことが山ほどあること」を表現する言葉です。
例えば昔の友人と久しぶりに出会った時など、常套句として使うことができます。
「積もる」とは
「積もる話」というのはこれだけで1つの表現ですが、積もるという表現は上に加わっていくにあたり、結果的に傘が増えてしまい、重苦しいほどにいっぱいになっていく状況を指しています。
それに対し、例えば重なるというのは同様のものが2つ以上同じように加わっていくという意味であり、外見的状況を指すことが多いです。
それに対し、積もるというのは内面的状況を指すことが多いです。
「積もる話」の類義語
- 「話したいこと」【はなしたいこと】
- 「たまりにたまった話」【たまりにたまったはなし】
「話したいこと」【はなしたいこと】
「積もる話」というのは話すべきことがたくさんある、という意味ですから、単純に話したいこと、と言い換えることが可能です。
久しぶりの友達に会ったりすると、「話したいことがたくさんあるんだけど!」という言い方をしたことがある、という人もいるのではないでしょうか。
久しぶりに友達に会ったら、合わなかった間に起こったことなどいろいろ話をしたいですよね。
「たまりにたまった話」【たまりにたまったはなし】
「積もる話」はたまりにたまった話と言い換えることも可能です。
しばらく疎遠になっていた友達と久しぶりにあったら、今まで話したかったけれどもなかなか話せなかったことを伝えたいと思いますよね。
今まで会えなかった間に起こったこと、今まで話したかったけれど話せなかったことなどをぜひ会いたいと語らいたいと思うものです。
「積もる話」の使い方
「積もる話」の使い方について説明します。
- 久しぶりに会った友人と話をしたいということを伝えるとき
- 今度話をしようと相手に伝えるとき
- 自分に話したいことがないと相手にいうとき
- 話に花を咲かせている人々を静かにさせたい時
- 話に夢中になり時間が経つのを忘れてしまった
久しぶりに会った友人と話をしたいということを伝えるとき
誰かに久しぶりに会うと、ワクワクしますよね。
この前こんなことがあったんだよ、あの時にあんなことがあったんだよ、などと今まで話せなかったことを話したい、と思う人もいるのではないでしょうか。
そんな時、「積もる話があるんだけど」と相手に伝えることができます。
いろいろ話をしたいんだけど、話したいことたくさんあるんだけど、という表現でも問題ありませんが、すっきりと「積もる話がある」ということができるのです。
久しぶりの友達と会い、ゆっくり話をしたいと思う時に最適な表現です。
今度話をしようと相手に伝えるとき
「積もる話」という表現を使う時、相手は久しぶりに会った友人でなくても構いません。
例えば、誰かと話をしていて話が終わらず、「今日はもう遅いから後は明日話そう」と言いたいとしましょう。
まだまだ話したいことがたくさんある、という場合は「積もる話は明日にしよう」ということができます。
これはビジネスにおける会議などでも同様で、会議がなかなか終わらない、でもその日はもう話し合いを大江なければいけない、後は明日話をしよう、という時などにも利用することができます。
「積もる話は明日にしましょう」と言えば、翌日話し合う気があるということを相手に伝えることができます。
自分に話したいことがないと相手にいうとき
例えば別れ話をしている時など、相手から「自分の話は全然聞いてくれない」「自分の言い分を聞いてくれない」などと言われたとしましょう。
そんな時に「積もる話なんてないでしょう?」などということも可能です。
自分が聞かなければいけない話は無い、自分が興味のある話は無い、という時に使うことが可能です。
もちろん、実際にこのような会話は無い方が良いですので、「こういう時に使いましょう」ということでもないですが、相手に対して「どうせあなたに話したいことなんてないでしょう?」「私が耳を傾けなければいけないような話なんてないでしょう?」と言いたい時などに「積もる話なんてないでしょう?」ということが可能です。
話に花を咲かせている人々を静かにさせたい時
同窓会なので久しぶりの友人に会うととても嬉しいですよね。
会えなかった間に起こったことなどを相手に伝えたい、起こった変化などを話したい、と思うこともあるでしょう。
しかし、タイミングによってはそのような話に花を咲かせるわけにはいかないこともあります。
例えば同窓会で同級生に会い、話が盛り上がっていても例えば司会者が話を始めたらやはり話を終えなければいけません。
しかしなかなか話を終えることができない人がいる場合、「積もる話もあるかもしれませんが」ということができます。
相手には話したいことがたくさんあるだろうということを理解した上で今はちょっと静かにしましょう、ということをのでとても柔らかい表現になります。
話に夢中になり時間が経つのを忘れてしまった
久しぶりに会った友達と夜飲み会をしたとしましょう。
いろいろ話したいことがあり、時間が経つのを忘れてしまったという経験を持つ人もいるかもしれませんね。
話に夢中になって時間が経つのを忘れてしまう場合、「積もる話に時間が経つのも忘れてしまった」という表現が可能です。
久しぶりに会った友達と話に花を咲かせると、光陰矢のごとしのように時間が過ぎ去ってしまいますね。
「積もる話」という言葉を使うときの注意点
「積もる話」という言葉を使うときの注意点について説明します。
- 久しぶりに会った人に使える
- 「つのるはなし」ではない
久しぶりに会った人に使える
「積もる話」というのはめったに会えない人に会ったときや久しぶりに会った人などに対して使う表現です。
例えば毎日会う人に対してはどれだけ話したい内容があったとしても「積もる話がある」とはまず言いません。
確かに、例えば一晩で離婚等が決まり、頻繁に会う人に対してちょっと話がしたいと思ったとしても、それは時間をかけて積もった話ではありませんから、「積もる話」とは言わないのです。
ですから、「積もる話」という表現を使うときには久しぶりに会った人に対して使うようにしましょう。
「つのるはなし」ではない
はっきり聞き取れないからか、たまに「つのるはなし」という人がいます。
しかしこの言い方は間違いです。
募る話は「積もる話」の聞き間違いから生じたものだと考えられていますが、募る話という表現は存在しません。
言い間違いとしても有名な表現ですので、間違えないように使いたいものです。
ごまかしながら使ったとしても相手にはばれてしまう可能性もありますので、正しい言い方を覚えておくことが大切です。
「積もる」という表現について
「積もる」という表現について説明します。
- 細かなものが積み重なる
- 溜まる
細かなものが積み重なる
積もるという表現には細かなものが積み重なる、という意味があります。
一般的な表現としては「屋根に雪が積もる」というものですね。
また、「埃が積もる」ということもあります。
ことわざにも「チリが積もって山となる」という表現がありますが、チリであったとしてもどんどんどんどん積み重なっていけば山のようになってしまう、ということになります。
溜まる
「積もる話」の積もるというのはこの溜まやりという意味に当てはまります。
形のないものが溜まるいうことであり、例えば「積もる話」というのは話したいことが時間をかけて溜まるという意味ですが、話は目に見えるものではありません。
また、例えば恨みが溜まるという言い方をする時もあります。
恨みも目に見えるものではありませんね。
「積もる話」を英語でいう
「積もる話」を英語出の表現について説明します。
- “I have a lot to talk about!”
- “We've got a lot to catch up”
- “I've got a lot tell you”
- “You must have a collection to exchange with each other”
“I have a lot to talk about!”
「積もる話がたくさんあるんだよ」
日本語でいう「積もる話」というのは久しぶりに会った人に対して「話したいことがたくさんある」という表現になります。
しかし、その一方で英語には同じような表現がありません。
話したいことがたくさんあるという表現はありますが、久しぶりに会った人に対してのみ使える表現というものは存在しないのです。
そのため、話したいことがたくさんある、という意味で“I have a lot to talk about!”ということができます。
直訳すると「私はあなたに話をしたいことがたくさんある」という意味になります。
“We've got a lot to catch up”
「私たちには積もる話がたくさんある」
“catch up”というのは追いつくという意味です。
つまり、お互いが離れていた間に様々な出来事が起こっているため、お互いに追いつくためにたくさんのことをしなければいけない、という意味になるのです。
転じて今何が起こっているのか、ここに至るまで何が起こったのか、ということを話そう、という意味になり、「積もる話」がたくさんある、ということになるのです。
先ほどの“I have a lot to talk about!”よりも英語に慣れた表現になります。
“I've got a lot tell you”
「積もる話がたくさんあるんだ」
最初に述べた表現と似ていますが、“I've got a lot tell you”もあなたに聞いてほしいことがたくさんある、という意味になり、転じて「積もる話」がたくさんあるということになります。
“I've got”は“I have”の略ですが、“I've got”の方が口語的な表現になります。
また、英語慣れした感じを出すことができますので、出来る限りネイティブに近づきたいと考えている人はそちらを使った方が良いでしょう。
“You must have a collection to exchange with each other”
「お互いに積もる話もあることでしょう」
これはより複雑な表現になります。
直訳するとお互いに交換したい話のコレクションがあることでしょうと言う意味であり、つまり相手に話したいと思いながら溜め続けてきた話のネタがお互いにたくさんあるでしょう、と言う意味になります。
転じてお互いに「積もる話」があるでしょうと言うことになるのです。
もしもフォーマルな場所で英語を話す機会があれば、ぜひ使ってみたい言い回しです。
いかがでしょうか。
若い人よりもどちらかというと年配の人の方が「積もる話」がたくさんあるという表現をする傾向にあります。
また、あまりにも年配の人が使うと何を言われているのかよく聞き取れず、「募る話?」と思ってしまう人もいるかもしれませんね。
しかしだからこそ正しい表現を忘れないようにしておきましょう。
若い人が使っても問題ない表現ですので、特にフォーマルな場所で使うと、相手に良い印象を与えることができるかもしれません。