「ドヤる」の意味とは?方言?反対語、使い方や例文を紹介!
「ドヤる」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
若者表現ですが、ネットで見たことがあるという人もいるかもしれませんね。
ここでは「ドヤる」という表現について解説します。
目次
- 「ドヤる」の意味とは?
- 「ドヤ顔」とは
- 「ドヤる」という表現を使うタイミング
- 「ドヤる」理由や「ドヤる」特徴
- 「ドヤる」の類義語
- 「ドヤる」の例文
「ドヤる」の意味とは?
「ドヤる」について紹介します。
- 「ドヤる」の意味
- 「ドヤる」が使われる場所
「ドヤる」の意味
「ドヤる」というのはドヤ顔になるという動詞の略語です。
ドヤ顔をした時に、「ドヤ」「ドヤッ」と訳すことがあるため、これを動詞化したものがドヤ顔になるという表現であり、「ドヤる」はこれを略したものになります。
「ドヤる」が使われる場所
「ドヤる」が使われる場所とは「ドヤる」という表現はやたらあちこちで使われるものではありません。
これは若者の間で使われている表現であり、インターネット上で多く見られます。
特にTwitterやmixi、greeなどのコミュニティサイトで使われています。
若者の会話の中で使われることも多いです。
「ドヤ顔」とは
- 「ドヤ顔」とはどのような顔のことか
- 「ドヤ顔」の由来
「ドヤ顔」とはどのような顔のことか
ドヤ顔というのは、何か自慢したい時などにする「どうだ!」という誇らしげな顔のことを指しています。
したり顔、得意顔、といった顔を指します。
最初に「ドヤ顔」と言い出したのはタレントの明石家さんまで、松本人志がテレビで多く言い出すようになったことから一般に広まったと言われていますが、真相は定かではありません。
「ドヤ顔」の由来
「ドヤ顔」の「どや」は関西弁で相手に元気かどうか、どうしているかどうか尋ねる際に用いる「どうだ(如何だ)」の表現、「どや(どうや)」から来ています。
「どうだ、俺すごいだろう?」「どうだ、俺カッコいいだろう?」などという時、人間は優越感に浸った自慢げな顔つきをしますよね。
その顔が「ドヤ顔」と言われるようになったのです。
「ドヤる」という表現を使うタイミング
- してやったり、という時
- パチンコで勝った時
- 自慢する時
してやったり、という時
例えばゲームをしている時など、ゲームによっては勝敗が決まるものがありますよね。
もちろん2人のプレーヤーが対戦して勝敗を決めるものもありますが、コンピューターを相手に対戦するものもあるでしょう。
レベルが高い場合は相手がコンピューターであってもなかなか勝てないことがあります。
誰が対戦しても勝てない、だからこそ次のレベルに進めない、などという時、もしもそのゲームに強い人がいて勝って見せてくれた、「どうだ!してやったり!」という顔をした時、それを「ドヤる」と言えるのです。
パチンコで勝った時
例えばパチンコ好きな人がパチンコに行き、嬉しそうな顔をして帰って来たとしましょう。
決して何を語るでもなく、何かを持ち帰ったわけではなく、それでも何やら嬉しそう、何やら誇らしそう、という場合は「ドヤっている」という表現を使うことができます。
自慢する時
新しいスマホが販売されると、予約をしてでもそれを購入したいと思う人もいるのではないでしょうか。
そして販売には朝早くからそれを受け取りに行く人もいることでしょう。
そしてその新発売のスマホを街中で使うと、多くの人が振り向きますよね。
誰かの視線を感じて「ドヤる」こともあります。
社会的にも、例えばiPadやたまごっちなど、購入希望者が多くて在庫がない、等という場合はつい持っていると嬉しくなり、ドヤってしまうのではないでしょうか。
「ドヤる」理由や「ドヤる」特徴
- 相手を圧倒するために「ドヤる」
- 自分の予想通りで「ドヤる」
- 自分を励ますために「ドヤる」
- 周りから褒めて欲しくて「ドヤる」
- 照れ隠しに「ドヤる」
相手を圧倒するために「ドヤる」
仕事やスポーツで相手と競争状態にある時、緊張しますよね。
しかし、敢えて緊張している様子を見せてしまうと相手に隙を与えてしまうと考える人もいることでしょう。
それよりもむしろ相手に余裕がある表情を見せておいた方が、相手はひるんでしまいます。
考えてみて下さい、もしも競争相手が余裕のある顔をしていたら焦りますよね。
それこそが「ドヤる」理由です。
ドヤ顔で物事を進めた方が、自分が思う以上に物事がスムーズに進むことがあります。
ですから、例えどれだけ自分が緊張していたとしても、競争相手がいる時にはドヤっていた方がいいです。
自分の予想通りで「ドヤる」
周囲の人が一番イラっとするドヤ顔こそ、この自分の予想通りだったからこそのドヤ顔ではないでしょうか。
例えば競馬などの賭け事で、「それは辞めておいた方がいい、こっちの方がいいよ」「それは絶対にうまくいかないと思うよ」などと言われ、自分はそれに反発したとしましょう。
相手の忠告に反して自分の考えを押し通し、そして相手の言う通りだった時にその相手がドヤっという顔を見せたらイラっとしますよね。
しかし人間はそのような理由で「ドヤる」ことがあります。
そんな時のドヤ顔の理由は自分の言い分が正しかったからではなく、相手の失敗を期待していたからかもしれません。
自分を励ますために「ドヤる」
笑顔は人間のストレスを軽減させると言われています。
例えばホラー映画が嫌いな人が例え作り笑いであっても笑顔でホラー映画を見ると、枕で顔を隠しながらホラー映画を見る時よりもストレスが溜まらないということは研究で認められています。
だからこそ、ストレスや疲れが溜まっているにもかかわらず仕事をしなければならない、試験勉強をしなければならない、等という時に「ドヤる」のです。
ドヤ顔をすると本当に「自分はできる!」という気持ちになってくることがあります。
周りから褒めて欲しくて「ドヤる」
ドヤ顔はしたり顔、得意顔という意味ですが、したり顔や得意顔をした人が本当にそれだけの業績を成し遂げたと言えるのかと聞かれれば、そうではない場合も少なくありません。
つまり、大したことをしたわけでもないにも関わらずドヤ顔をして、ものすごい業績を収めたかのように振舞う人も少なくはないのです。
例えば赤ちゃんがいる家庭ではママは大忙しですよね。
しかし、例えばいつも仕事で忙しく、育児を手伝わないパパが一度赤ちゃんのおむつを替えたとしましょう。
そしてママに対し「ドヤる」、ということもあります。
「どうだ、子どものおむつを替えてやったぞ、俺は偉いだろう!?」という意味が含まれています。
周りに褒めて欲しい、認めて欲しい、等と思う場合に「ドヤる」ことがあるのです。
照れ隠しに「ドヤる」
周りに認められたい、褒められたい、などという自己顕示欲の強さからのみドヤ顔が出るわけではありません。
例えばギャグを言った後、「どうだ今のギャグ!ウケるだろう!」などという意味で「ドヤる」人もいます。
ギャグを言うのはなかなか勇気がいりますよね。
例えばオヤジギャグなどは周りから「寒い」と評価を受けることがありますが、もしもそのギャグが滑ったらなかなか恥ずかしいですよね。
その恥ずかしさを隠すためにドヤ顔をすることがあります。
「ドヤる」の類義語
- 「得意げになる」
- 「自慢げになる」
- 「偉そうな顔になる」
「得意げになる」
「ドヤる」は略語であり、若者言葉ですが、それを分かりやすい言葉で言いかえるとやはり「得意げになる」と言えるでしょう。
先ほども述べた通り、「ドヤる」時は自分の方が優勢であると相手に示している時、自分の功績を認めて欲しい時、周りからの評価を気にしている時などです。
だからこそ「得意げになる」という事が可能になります。
「自慢げになる」
同様な理由により、「自慢げになる」という言い方も可能です。
人間は自慢する時にドヤりますので、自慢げになるという言い方も類義語と言えます。
「偉そうな顔になる」
もっと分かりやすく、「偉そうな顔になる」という言い方も可能です。
これは最も分かりやすいかもしれませんね。
ドヤっとした顔は「俺偉いだろう!?」「俺すごいだろう!?」といった顔ですから、「偉そうな顔になる」という表現も可能です。
「ドヤる」の例文
- 「ドヤる」の例文1
- 「ドヤる」の例文2
- 「ドヤる」の例文3
- 「ドヤる」の例文4
「ドヤる」の例文1
「あいつはすぐにドヤるから鬱陶しいんだよ」
すぐにドヤ顔をする人がいたら、最初は「面白い人だ」と思うかもしれません。
しかしあまりにも「どうだ、俺の言い分が正しかっただろう」「ほら、俺は子どもをお風呂に入れてやったぞ!」のような感じで自慢の顔つきをされたら鬱陶しいと感じてしまいますよね。
確かに寒い冗談を言った後に「ドヤる」程度ならば可愛いですが、いちいち周りからの評価を意識したドヤ顔をされてしまったら、される側は大変です。
「ドヤる」の例文2
「彼は冗談を言った後に必ずドヤるけれど、彼の冗談は寒い」
冗談を言う人はたくさんいますが、中にはとても寒い冗談を言う人もいますよね。
そしてとても寒い冗談を言う割に、なぜか常に自信満々の人っていませんか?寒い冗談を聞かされるだけでもつらいのに、それに加えて「どうだ、今の冗談面白かっただろう!」「今の冗談最高だよね!」といった顔をされたらイラっとしますよね。
しかもそこでイラっとすると相手に伝えてしまったら逆に機嫌が悪くなってしまう、などということがあれば更に厄介です。
「ドヤる」の例文3
「彼がドヤる表情を見ていると笑いがこらえきれない」
自信満々で、大したことではないことを「ドヤっ」と自慢されると、イラっとすることもあるかもしれませんが、同時に笑いがこらえきれないということもあるのではないでしょうか。
周りがいかに冷めているか、それがいかに大したことないか全く気付くことなく本人はドヤっているわけですから、つい笑いがこらえきれない、ついおもしろくて笑ってしまう、というのは人もいるかもしれませんね。
もしも「ドヤる」のであれば、周りの表情もしっかり見ておいた方が良いでしょう。
「ドヤる」の例文4
「あの人がドヤる時は大抵大したことはない」
ドヤっているからと言って、その人が本当に素晴らしい業績を成し遂げたと言えるのかと言われれば、そんなことはありません。
本人がそう思い込んでいるだけのこともありますね。
だからこそ、誰かがドヤっているからと言って、何か素晴らしいことがなされたとは言い切れないのです。
いかがでしょうか。
「ドヤる」というのは若者言葉であり、主にネットで使われる表現ですから、ビジネスの報告書などに使われる表現ではありません。
しかし、ドヤ顔、「ドヤる」、などという表現は徐々に市民権を得つつありますので、耳にすることもあるでしょう。
また、会話の時には「ドヤ顔をする」よりも「ドヤる」の方が会話のテンポを崩さずに済む場合もあります。
シチュエーションに応じて使ってみると面白いかもしれませんよ。