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「カモにする」の意味とは?読み方、対義語や使い方、具体例を紹介!

「カモにする」という言葉は、あまり良い意味をもたない表現です。

よく使われる言葉ですが、この言葉の意味について詳しく見ていきます。

カモにする

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「カモにする」の意味とは?読み方、対義語や使い方、具体例を紹介!>


目次

  • 「カモにする」の意味とは?
  • 「カモにする」に似た言葉や略語
  • 「カモにする」の反対語(類似の対義語)
  • 「カモにする」の使い方や具体例
  • 「カモにする」の関連語


「カモにする」の意味とは?

「カモにする」の意味とは?

「カモにする」とは他人を自分の都合の良いように利用するときに使われる言葉です。

誰かにターゲットを絞って、その人を利用し、自分に利益を得ようしている様を現しています。

「これからアイツをカモにする。」と言ったら、これからアイツを利用して、自分の利益を得ようとする行為を現しています。

「カモ」となる人から、たんまり利益を得ようとしている訳です。

例えば、賭け事などをするとき、賭け事に絶対に勝てないように細工して、何も知らない「カモ」に賭け事をかけさせるとします。

そして、「カモ」となる人に賭け事に絶対に勝てるなどと適当な言葉で持ち上げます。

何も知らない「カモ」は次から次とお金を出して、結局、お金を根こそぎ取られてしまうといった場面などです。

ずるい考えで、自分に利益をもたらそうとする意図が見え隠れしています。

  • カモにするの「カモ」の言葉の解釈

カモにするの「カモ」の言葉の解釈

「カモ」とは自分よりも立場の弱い人間、押しやすい相手、設けやすそうな相手などを意味しています。

自分の都合の良いように動いてくれそうな人を「カモ」に考える傾向があるので、「カモ」とは騙しやすい人であるとも言えます。

「カモ」は騙しやすい人だというと、「カモ」にされる人は気分を害してしまいそうです。

ですが、一般的に、人を信用しない、慎重すぎる人は「カモ」から外される傾向があるため、これが現実であるといったところでしょう。

情に流されたり、人を信用しやすい人は「カモ」になりやすい人であり、このような人達を「カモ」という言葉で表現しています。

ところで、なぜ騙しやすい人が「カモ」という言葉で表現されているのでしょう。

「カモ」とは渡り鳥の鴨のことを指していますが、渡り鳥なんて白鳥を始め、ガンなどいくらでも日本にはいるはずです。

それなのに、なぜ「カモ」なのでしょう。

答えは、捕まえやすい鳥だからです。

そして、なんといっても食べると美味しく、人間にとって捕まえやすく、食べると美味しい鴨は、まさに「カモ」だという訳です。

鴨肉などは、非常に美味しく、そのお肉が簡単に手に入るという状況は、人間にとってこの上ない利益だと言えます。



「カモにする」に似た言葉や略語

「カモにする」に似た言葉や略語

「カモにする」に似た言葉や略語について見ていきます。

  • 「カモる」
  • 「カモやな」
  • 「カモ」

「カモる」

「カモる」とは、「カモにする」と意味は一緒です。

「カモにする」という略語だと捉えてよいでしょう。

意味としては、「金品を巻き上げる」「利益を奪い取る」といった意味になります。

本来は、その人自身が利益を得られていたはずのものを奪い取ろうとするときに使います。

「カモ」となる人に的を絞って、これから騙して利益をむさぼり取ろうとする意気込みのようなものが伝わってくる言葉です。

罪のない人を陥れて、悪知恵を働かせ、自分の利益のことばかり考えている様子が伺えます。

「カモやな」

「カモやな」という言葉は、客観視した上で、「カモ」と思われる人が騙されやすそうな人であることを意味しています。

世間知らずな雰囲気であったり、明らかに無知そうな人、もしくはすぐに信用してくれそうな人を「カモ」になりやすそうな人であると判断して使っています。

この言葉を使うときは、自分はその人を「カモ」にするかしないかに関わらず使用することができます。

自分がその人を実際に「カモ」にすることはなくても、誰かに「カモ」にされてしまいそうな危うさを持っている人だということを意味しています。

「カモ」

「カモ」とは自分の都合の良いように動いてくれる人のことです。

自分がそれほど努力をしなくても、自分に都合の良い動きをして利益をもたらせてくれる、そのような存在を意味しています。

誰でも苦労するより楽をしたいもの。

それを意図も簡単に叶えてくれるのが「カモ」です。

自分が「カモ」にされていたというと、嫌な思いをする人は多数いるでしょう。

なぜならば、「カモ」にされるということは無知であり、賢くない人間であることを象徴している意味でもあるからです。

騙された側としては、騙されたという自分の馬鹿さ加減に自分でうんざりし、騙されたこと自体を恥だと思い、隠してしまう人もいるかもしれません。

それくらい、「カモ」にされるということは恥でもあります。

「カモにする」の反対語(類似の対義語)

「カモにする」の反対語(類似の対義語)

「カモにする」の反対語について見ていきましょう。

  • カモにされる

カモにされる

「カモにする」の反対語とは「カモにされる」です。

「カモにする」では自分が騙す側としての言葉でしたが、「カモにされる」というと、今度は騙される側から見た発言となります。

「カモにされる」という言葉の「カモ」とはまさしく自分のことを指しています。

自分が誰かに知らぬ間に利用され、相手に利益を与えていたという意味になります。

つまり、あなたは知らぬ間に騙されていた被害者だという訳です。

誰かにあなたがターゲットにされて、あなたの利益をむさぼり取ろうとしている様子を表しています。



「カモにする」の使い方や具体例

「カモにする」の使い方や具体例

「カモにする」の使い方や具体例について見ていきましょう。

  • 「カモにする」の使い方
  • 「カモ」の大学の簡単な授業でも使われる?
  • 「カモ」は勝負の世界で使われている

「カモにする」の使い方

「あいつをカモにして女の子を呼び出そう。」

この言葉はイケメンの友達をダシにして、女の子を呼び出そうとしている行為です。

イケメンにつられて沢山の女の子が集まれば、自分もその女の子と一緒に遊べるといった魂胆が隠れています。

食事会を開いても、顔がいまいちの男性よりもイケメンの方が女の子はより多く集まるし、可愛い子が集まるものです。

「カモ」となる人の恩恵を受けて、自分も美味しい思いをしようとしている様子を表しています。

誰かを「カモ」にして自分に恩恵を受けようとする行為は、知らずしらずのうちに私達の世界に溶け込んでいます。

例えば、CMなどで有名タレントを起用するのは、タレントの力を借りて商品を売り出そうとしている会社の思惑があります。

ですが、タレントもそれ相当のお金をもらい、それを知っている上で仕事をしているので「カモ」とは違うのですが、これが「ノーマネー」でタレント自身にもそのような認識がないとしたら、これは立派な「カモ」になっていると言えます。

何かの勧誘なども子供や女性などを起用して、好印象を受け付けようとしている行為も同じような印象を受けることができます。

素敵な女性が勧誘していたら、もしかしたら誰かが「カモ」となって加入してしまうことも考えられるからです。

「カモ」の大学の簡単な授業でも使われる?

「カモ」という言葉は大学生の間でもよく使われています。

大学生が使う「カモ」とは、大学の授業の中でも単位が取りやすい授業のことを指しています。

大学の授業は決められた単位をしっかりと取らなくては卒業することができません。

単位を取るためには試験に合格し、教授に授業内容を理解していると認定されなくては取ることができません。

そのため、大学生は単位を取るために必死になって勉強します。

しかし、中にはさほど勉強しなくても簡単に試験に合格し、単位が取れてしまう授業もあります。

単位を取らせるか、あるいは取らせないかは、その教授の個人の判断によるものなので、厳しい教授よりも手ぬるい教授の方が学生に人気であるのは言うまでもありません。

そして、その手ぬるい教授が行う授業こそが学生にとっては「カモ」であり、実際にそのような授業のことを「カモ」と呼んでいるようです。

「カモ」は勝負の世界で使われている

「カモ」という言葉は勝負事の世界においてもよく使われています。

麻雀や相撲などがそうです。

負け続けている人に対し、「ずっと負けっぱなしでカモにされているね」などと使います。

このときの意味では、相手が騙そうと思って「カモ」にしている訳ではありません。

悪意のある感情はなく、どちらかというと「カモ」になっている人の勝負運が急降下し、調子が悪いことを意味しています。

「カモ」にするつもりがなくても「カモ」になるほど、負けてばかりだという意味です。

「カモ」にしている相手も、わざと「カモ」にしているというよりは、「カモ」となってしまった、たまたま自分に勝運が傾いてきたといったところです。

「カモにする」の関連語

「カモにする」の関連語

「カモにする」の関連語について見ていきましょう。

  • 「鴨が葱を背負って来る」【かもがねぎをしょってくる】

「鴨が葱を背負って来る」【かもがねぎをしょってくる】

「カモ」がさらに「ネギ」を背負ってくるという意味は、自分の都合の良いように、「カモ」となる人自身が自ら自分に利益が出るように動いてくれたということを表しています。

「カモ」とは、あの食べると美味しい鴨のことです。

鴨肉は鍋にすると最高で、一緒にネギをいれると、さらに旨味がアップします。

つまり、鴨肉だけでなく、鴨汁を作るのに必要なネギまで何もしなくても手に入れることができたという状況を現しています。

自分にとってこの上ない最高の条件が揃い、自分に利益が出そうな様子を意味しています。

鴨はただでさえ、捕まえるのが簡単。

そしてその鴨がネギまで背負っていたら、後は鍋に入れて食べさえすればよい訳です。

自分が手を下さなくても、煩わしいことなしで自分に都合の良いように物事が運ぶ様子が現れています。

icon まとめ

「カモにする」というと、相手を騙して利益を奪うという意味が主流ですが、他にも違う意味があることが分かりました。

大学生の間では、自分にとって単位の取りやすい都合の良い授業を「カモ」と呼び、勝負事の世界では負け続きの人を「カモ」というように表現しています。

そのときの使う状況によって、「カモ」の意味も様々あるということです。

巷で「カモ」という言葉を使っていたら、どのような意味で使っているのか聞き耳を立ててみましょう。