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「eスポーツ」の意味とは?読み方や使い方、例文を紹介!

アジア大会やオリンピックの新種目として、近年ニュースで耳にする「eスポーツ」という言葉。

「なんとなくTVゲームで対戦する」というイメージや、「本当にスポーツとして扱われているの?」という疑問など、多くの人にとっては未だ「よく解らないもの」であるのは事実でしょう。

今回は「eスポーツ」とはどういったものなのか、様々な形で焦点を当て、解説していきたいと思います。

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「eスポーツ」の意味とは?読み方や使い方、例文を紹介!>


目次

  • 「eスポーツ」の意味とは?
  • ゲームがスポーツ?
  • 「eスポーツ」人気なジャンル
  • eスポーツのオリンピック種目化


「eスポーツ」の意味とは?

  • 「eスポーツ」の読み方
  • 「eスポーツ」の意味

「eスポーツ」の読み方

「イー・スポーツ」と読みます。

ここで表記されている「e」は、あくまで略語であり、「エレクトロニック・スポーツ」が正式名称となります。

“Electronic”(エレクトロニック)という言葉は、「電子の」「電子工学の」といった意味合いを持ち、「eスポーツ」を指す場合には、「コンピュータプログラムによる電子制御である」「電子機器を用いた」ということを指します。

「eスポーツ」の意味

前述したとおり、「電子機器を用いたスポーツ」ということになりますが、概ね、対戦型のコンピューターゲーム、ビデオゲームを用いた競技が 現在では「eスポーツ」と呼ばれています。

現在、コンピューターゲームにも様々な種類のものが存在しますが、一人で遊ぶものだけではなく、数多くの対戦型ゲームが人気を博しています。

インターネットの普及によって、通信回線を経由し、同じゲームを遊ぶ人たちが世界中からサーバーに接続し、リアルタイムに対戦を楽しむことができるようになりました。

そういった遊びやすい環境が生まれたことで、プレイヤーの数も爆発的に増え、最も優れたプレイヤーを決める、世界大会を行うゲームタイトルも現れました。

テニスやゴルフなど、肉体を使うスポーツの大会においても、優勝者や入賞者には多額の賞金や賞品が送られますが、TVゲームの大会も、もちろん例外ではありません。

今では、そういった大会で優勝し続けることで生計を立てる、「プロゲーマー」という職業も存在しています。

こういった背景から、こういったコンピューターゲームによる対戦競技を、ひとつのスポーツと見なし、世界的に盛り上げていこうという動きが高まります。

そのようなコンピューターゲーム、ビデオゲームによる競技の総称として、「eスポーツ」という言葉が使われ始めるようになったのです。



ゲームがスポーツ?

TVゲームをスポーツと呼ぶことに抵抗を抱く方も多いかもしれません。

では、ここで少し発想を変えてみましょう。

例えば、ここ数年の間で爆発的なブームを巻き起こした、日本の伝統的な盤上ゲームである「将棋」があります。

相手の次の手をはるか先まで予測し、最良の一手を考え、更に相手の手に対して最善の対応策を練る。

それも、永遠に長考できるわけではなく、一定の持ち時間が存在します。

実際に対局の中継を見たことのある方なら解るかもしれませんが、その様子はまさしく壮絶な真剣勝負であり、対局に挑む棋士の肉体的・精神的な疲労は想像を絶するものです。

海外では非常によく似た競技として「チェス」が存在しますが、これも同様に、限られた時間内で相手との激しい駆け引きを行います。

こういったゲームは以前から「マインドスポーツ」などと呼ばれています。

対戦形式であること、一定の競技者層が存在すること、身体的な動き、例えばここでは脳の働きなどですが、それらが求められること、こういった要素をひとつひとつ見ていけば、確かに既存のスポーツと大きく異なるものではないでしょう。

また、肉体を動かすスポーツと、頭脳スポーツを比べて際の考え方として、それぞれの競技の中でトップの実力を持つ人物を想定してみます。

この二人のうち、肉体を動かすスポーツのトップ選手だけが優れていて、頭脳スポーツのトップ選手が劣っているという理屈は通るでしょうか。

TVゲームも普及して既に四半世紀以上を超え、多くの人々が楽しむひとつの大きな娯楽のジャンルとなりました。

それらの腕に自信のある人々が自分の実力を確かめたいと考えたり、同じものを愛する人々で、技術や知識を競い合い、切磋琢磨したいと願うことは、実際の肉体的なスポーツや頭脳スポーツでも当然のようにあることです。

これらの観点も含んだ上で、チェスや将棋に類似するものとして、あるいは、肉体を用いるスポーツと同様のものとして、TVゲームが広義のスポーツとして認められても良いのではないか、そのように考える人々が増えて来た事は、世界における事実であると言えるでしょう。

「eスポーツ」人気なジャンル

肉体的なスポーツがサッカーや野球などの種類があるように、「eスポーツ」と一口に呼んでも、多種多様な様々なジャンルが存在します。

ここでは特にメジャーなジャンルを紹介していきたいと思います。

  • FPS(ファーストパーソンシューティング)
  • TPS(サードパーソンシューティング)
  • RTS(リアルタイムストラテジー)
  • MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)
  • 格闘ゲーム
  • スポーツゲーム
  • レーシングゲーム
  • パズルゲーム
  • トレーディングカードゲーム

FPS(ファーストパーソンシューティング)

一人称視点、つまり、私達が自分の視界として見ているように、操作するキャラクターの視点でゲームの世界を見ながらプレイする、シューティングゲームの総称を「FPS」と言います。

欧米を中心として非常に高い人気を誇るゲームジャンルで、様々な銃器を状況や作戦ごとに使い分けたり、仲間との連携によって相手を翻弄するなど、まるで実際の戦争のような戦いが繰り広げられます。

判断力や操作の正確性、高い集中力や反射神経も問われ、またチーム競技として仲間との協調性なども求められます。

TPS(サードパーソンシューティング)

こちらはFPSと同じシューティングゲームのジャンルですが、自分の操作しているキャラクターを俯瞰するような、三人称視点でゲームをプレイするのが特徴です。

FPSと同じく実在する銃器などを使い、対戦相手を倒していくのが主目的です。

こちらもFPSと同様、非常に幅広い能力が求められます。

RTS(リアルタイムストラテジー)

先にご紹介した「FPS」「TPS」では、プレイヤーは実際に戦闘を行う兵士を操作しますが、この「RTS」で操作するのは、作戦の命令や指揮を行う指揮官です。

プレイヤーはゲーム上に存在するキャラクターたちを、言ってみればチェスや将棋のコマのように意図を持って動かし、困難な作戦を成功させたり、対戦相手に勝利することを目指します。

ただし、チェスや将棋などと違うのは、明確な手番がある訳ではなく、リアルタイムに進行し、刻々と変化していくゲームの中で、自分や対戦相手、現在の状況などを判断し、作戦を考えながら、その場その場の判断でゲームを進めていく、という点が大きな差です。

判断力や操作力、集中力などが非常に問われることになります。

MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)

RTSのサブジャンルとして位置付けされているもので、リアルタイムにキャラクターを動かし、勝利を目指す点は同じです。

違う点は、RTSが指揮官として様々なキャラクターを複数動かすのに対し、MOBAでは自分の所有するキャラクター1体のみを操作するという所です。

このキャラクターは、日本でも人気のゲームジャンルである 「RPG」のように、キャラクターの育成や装備のカスタマイズなどができ、幅広い成長を見込める点も楽しみのひとつです。

これらキャラクターを操作する複数人のプレイヤーが2つのチームに別れ、チームメイトのプレイヤーたちと相手の本拠地を制圧することを目的とします。

状況判断や協調性といった要素だけでなく、普段からのキャラクター育成の腕なども問われることになります。

格闘ゲーム

日本でも「ストリートファイター」「鉄拳」といったシリーズが人気を誇る、プレイヤーが操作するキャラクターが1対1で格闘試合を行うゲームジャンルです。

様々な技を仕掛け、相手の体力を表すゲージを制限時間内に削りきるか、制限時間終了時に体力のゲージを多く残せば、1セット先取となり、複数のセットを奪えば勝者となります。

実際の格闘技にも通じる、反射神経や動体視力、相手の動きに対する技の駆け引きなどが問われる、世界中に愛好家も多い競技です。

スポーツゲーム

実際に身体を動かして行うスポーツの中でも 試合形式で得点や勝敗を競うものであれば、実在の選手やルールなどもきちんと取り入れた上で、TVゲームのジャンルとして確立されおり、また、eスポーツの競技種目のひとつなっています。

2018年のアジア大会では、サッカーゲームにて、日本代表選手が優勝したことも報道されました。

確かに、肉体的な激しい動作はありませんが、冷静な状況判断や戦略眼、駆け引きなどの要素も豊富で、実際の試合では激しい攻防戦が繰り広げられます。

レーシングゲーム

主に、モータースポーツとして親しまれているような、自動車やオートバイなどの乗り物をゲーム内で操縦し、実際のレースのように速さや順位を競います。

リアルさを追求し、ドライビング技術を競うものから、操作法を簡略化し、現実以上の高速スピードレースになるものまで、レーシングゲームの中にも様々に細分化されたジャンルが存在します。

実際の運転・操縦と同様、視野や注意力、操作の正確性やとっさの判断などが問われます。

パズルゲーム

「テトリス」「ぷよぷよ」といったメジャータイトルでも知られる、画面上から落下してくるピースを揃えて消していくジャンルです。

落下してきたピースをどのように配置し、ルール通りに消していくかという頭の柔らかさだけでなく、相手より先んじてピースを消していくことで相手を妨害できるなど、判断スピードも問われるのが特徴です。

トレーディングカードゲーム

ゲームに使うカードを購入し、集め、自分なりの山札「デッキ」を組み、他のプレイヤーと対戦するTCG、トレーディングカードゲームは、実際のカードを使ったものも非常に人気です。

現在ではカードそのものがデータ化され、ルールの適用や判定等をプログラムで処理するような、対戦カードゲームアプリなども数多く登場するようになりました。

日本では馴染みがないかもしれませんが、TCG自体は対戦形式である、精神力や集中力を要するなどの要素により、既に世界中で「頭脳スポーツである」と見なされているため、デジタル化したものが「eスポーツ」となったのは自然な流れと言えるでしょう。



eスポーツのオリンピック種目化

既にアジア大会ではeスポーツの試合が取り入れられており、世界各地でeスポーツの大会が執り行われるなど、これらを正式なスポーツとして取り入れていこうという動きが、近年、盛んになってきています。

前述の項目でも説明しましたが、「競技である」という意味合いにおいて、「eスポーツ」は決して遜色のないものです。

むしろ「eスポーツ」には、公平という面で、年齢や性別の差異に関係なく、身体に障害を持つ人たちも同じ立場で、ひとつの競技を同じ時間・場所・場面で楽しめるという優れた点さえあります。

こういった点も含め、現在ではオリンピックの正式種目とするか否か、様々な面から注目が集まり、議論が始まりました。

もちろん、懸念材料となる部分はあります。

現在「eスポーツ」の主流は、「人間を撃つ」「殺す」といった表現のある、FPSやTPSといったシューティングゲームや、実際の戦争をテーマにしたRTSのようなゲームです。

「平和の祭典」という意味合いを持つオリンピックの競技として、そういった残虐表現と見なされるものが含まれるゲームを採用することが 果たして正しいのかどうか、そういった議論も起こっています。

とはいえ、それはあくまでひとつの側面に過ぎません。

誰もが楽しみながら参加できる平和な競技のひとつとして、「eスポーツ」が役割を担う可能性は、充分にあるのではないでしょうか。

icon まとめ

今回は「eスポーツ」について解説させて頂きました。

肉体を動かすのがスポーツ、という固定概念は確かに強くありますが、日常の仕事を離れて楽しむレクリエーションという意味で、今やTVゲームなども充分、スポーツ足りえるのではないでしょうか。

世界の常識は日毎に変化していくものです。

今後、「eスポーツ」が世界的な一大競技となり、2020年の東京オリンピックで日本代表が金メダルを取る、そんな未来も決して妄想ではないでしょう。

皆さんも是非、「eスポーツ」を巡る世界の動向を 注視してみては如何でしょうか。

最後まで読んで頂き、誠に有難う御座いました。