「やけくそ」の意味とは?漢字、類語や使い方を紹介!
言葉には、色々な種類の言葉があります。
ことわさ、慣用句等から今では、インターネットがコミュニケーション手段となって、TwitterやLINEのようなSNS向けのネットスラング的な言葉があります。
これだけ言葉の種類が増えてくると、言葉の語源や使われる漢字から、意味を推測できる言葉から、略されたキーワードになることもあります。
その中で、人の心を揺さぶるような言葉や自分の今の心理状態を表す言葉さえあります。
目次
- 「やけくそ」の意味とは?
- 「やけくそ」の漢字
- 「やけくそ」の類語や言い換え
- 「やけくそ」を分解して漢字で解釈
- 「やけくそ」の反対語や似た対義語
「やけくそ」の意味とは?
今、現在自分が置かれている立場や心理状態を表す言葉の1つとして、「やけくそ」というものがあります。
私達の身近な会話やメール等のコミュニケーションの中でも、「やけくそ」を当たり前のように使うことがあると思います。
普段から特別な意識もせずに使う言葉だけに本当の言葉の意味を知らないものです。
ここで言う「やけくそ」の意味は、1度焼けてしまった物は、既に灰になってしまっているので、もう取り返しがつかない状態になっています。
こうなると、もはやどうしようもない状態になってしまいます。
その結果に対して、何も解決できる方法がなく、無茶な行動をするような心理状態になることをことを、「やけを起こす」と言います。
それもさらに強い表現で表したのが、「やけくくそ」になったとされています。
「やけを起こす」言葉をさらに強調している言葉にはなります。
「やけくそ」の漢字
では、「やけくそ」とは、どのような漢字に置き換えることができるのでしょうか?
「やけくそ」で使う漢字は、「自棄糞」と書きます。
普通に考えると、「焼け糞」となると思いがちなのですが、「自暴自棄」になると理解することができると思います。
「やけくそ」の類語や言い換え
トラブルな緊急的な良くない出来事が起こったために、自分の心が落ち着いていないために、
投げやりな気持ちになってしまい、後々トラブルになりそうな心理状態を「やけくそ」で決めていることが少なくありません。
この「やけくそ」という言葉には、次のような類義語もあります。
- 「自暴自棄」【じぼうじき】
- 「やけっぱち」
- 「失望」【しつぼう】
「自暴自棄」【じぼうじき】
将来に対する希望などを見失ってしまい、自分が、どのようになっても構わないと、全てのことに対して、自己を否定的したり、大きな失望感によって、投げやりな行動をしてしまうことです。
その結果、自分を駄目にしてしまうことまで含んでいます。
「自暴」とは自分自身をめちゃくちゃなにして、身体や心を、(自分で自分を見捨てること)を、最低のどん底までおとしめることになるでしょう。
「やけっぱち」
「やけっぱち」も「やけくそ」と同じ意味を含んでいます。
「やけくそ」の「やけ」=「自棄」を強めていう言葉でもあります。
「やけっぱちで気に食わないあいつに飛びかかったよ。」
こんな言葉で使うことがありますね。
「失望」【しつぼう】
「失望」は、読んで字の如く。
希望を失うことです。
全ての望みやかすかな希望がもろくも崩れ去り、明るい兆しが全く見えないことです。
「やけくそ」を分解して漢字で解釈
「やけくそ」の意味をもう少し詳しく理解しようとするなら、言葉をつぎのように文化遺産してみると、さらに理解が深まることでしょう。
- 「やけ」とは?
- 「くそ」とは?
「やけ」とは?
やけくそとは、切羽詰まった状態で、投げやり行動をしてしまうような心理状態のことを指しています。
「やけくそ」の「やけ」は、「自棄」という漢字になりますが、元々は「焼け」+「くそ」(糞)を合わせた言葉とも言われています。
昔、敵軍に城を囲まれた軍が打開策策を見出だすことができずに、自暴自棄になったことから、その軍の指揮官が自ら火をつけて自害することから、「やけくそ」が生まれて来たとされています。
「焼け」が「自棄」という意味の漢字に変化していった説は色々とあるのですが、火事で焼けた銭を「焼け銭」、「焼け」と呼び、悪貨として取り除かれることから、「焼けになる」といっ見方が出てきたのではないかとされてきます。
火事になったことで銭が使い物にならないほどに価値が落ちることで、自暴自棄になることを意味しているのかもしれません。
「くそ」とは?
くそとは、「糞」=「大便」のことを悌三的に且つ荒っぽく例えた言葉です。
戦国時代よりも前から使われているともされており、江戸時代には、相手をくそ呼ばわりして、人を罵ったり、「くそっ、そんなことでへこたれない!」といったように自分自身の気持ちを引き締めたり、一念奮起させる言葉としての意味もあります。
人を罵倒する意味としては、「くそガキ」や「くそったれ」としても使われることもあります。
また、最近では、「くそ」+「面白くない」や「くそ」+「忙しい」と感情や人そ状態の他に「とても」、「すごく」と強調として使うこともあります。
「やけくそ」の「くそ」も、このような意味を持っているとされます。
「やけくそ」の反対語や似た対義語
では、「やけくそ」の反対語となると、どんな言葉があるでしょうか?
- 「手前味噌」
- 「自画自賛」
「手前味噌」
「やけくそ」の反対の言葉の意味としては、自分を自慢話することになるでしょう。
「手前味噌」は、まさに自分で自分を褒めることで使われる言葉です。
自慢を表す言葉です。
最近のビジネス業界では、若い人達が使うことが少なくなっていますが、スピーチやプレゼンテーション等の多くの日との前で鼻筋機械がある時に、使われることがあります。
少し恐縮しながら自分の得意なことを評価したり、自慢する時の発言として、使います。
「ちょっと手前味噌なことですが」や「手前噌ながら」、「手前味噌ではありますが」というふうに使われることがあります。
「手前味噌」は、自分で自分のことを誉める・自慢する言葉はのですが、単に自慢すると嫌みにしか聞こえない場合もあります。
そのような時に「手前味噌」を使うことで、自慢等の話も、多少なりとも謙虚なニュアンスになるわけです。
本当は自慢したい気持ちがあるのですが、露骨に自慢すると、それだけで相手の心象を悪口させてしまいます。
「自画自賛」
これも「手前味噌」と同じく自分のことを自分でいいように評価することです。
自分の描いた画に、自分で賛辞の言葉を書くこととなります。
自画自賛は、「手前味噌」よりは、もう少し自分を誉める度合いが強いかもしれません。
言葉には、その言葉が持つエネルギーがあります。
強い気持ちが込められている言葉であれば、強く自分の願った方向になるでしょう。
しかし、マイナスのことを込めた言葉であれば、結果も悪い方向にしか行きません。
このようなことを考えると、「やけくそ」は、どちらにも使える言葉かもしれません。
自分の装丁していなかった大きな壁が立ちはだかった時に、解決策が見えないなからにも、「やけくそ」的な心境でがむしゃらに行動したことで、奇跡的に結果が思わぬ方向に好転していく可能性もゼロではありません。
しかし、同じ「やけくそ」でも、本当に打つ手も解決策のないままに、意気消沈してしまい、ふて腐ったように「やけくそ」的な気持ちになってしまったのであれば、結果は最悪の方向に行ってしまうことでしょう。
このように「やけくそ」という言葉も、使い片やその時の心境によって、結果が良くもなるし、悪くもなるのです。
誰でも窮地に陥ったら、不安になったり、やけくそになることはあります。
しかし、大事なことは、最後まで諦めずに頑張ることです。
そうすることで、明るい兆しが見えてくるはずです。