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「きびつい」の意味とは?「つらたん」との違いと使い方や例を紹介!

「きびつい」という表現を聞いたことがあるでしょうか。

一般的に若者言葉として知られていますが、実際に世代によっては全然知らないという人もいるかもしれません。

ここでは「きびつい」という言葉について解説します。

きびつい

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「きびつい」の意味とは?「つらたん」との違いと使い方や例を紹介!>


目次

  • 「きびつい」の意味とは?
  • 「きびつい」は「つらたん」の違い
  • 「きびつい」の使い方
  • 「きびつい」を使った例文


「きびつい」の意味とは?

「きびつい」の意味とは?
  • 「きびつい」の意味

「きびつい」の意味

「きびつい」という言葉は「厳しいときつい」という表現が一緒になった言葉です。

「状況や状態が非常に大変であり、体がつらい、体が大変」などという時に使う言葉と言われています。

もともと厳しいという表現ときついという表現は同じような意味を持っていますが、この同じ意味の言葉を重ねることにより、状況を強調することが可能になります。



「きびつい」は「つらたん」の違い

「きびつい」は「つらたん」の違い

若者言葉に「つらたん」というものがあります。

「つらたん」はつらいという言葉の若者用語であり、ネットスラングとも言われています。

「◯◯たん」「たん」が可愛らしいということで、この2つが重なりました。

そのため、厳しいという言葉とつらいという言葉を重ね合わせた「きびつい」とは状況が異なります。

「きびつい」は厳しい、つらいといった状況を強調する言葉であり、「つらたん」はつらい状況に可愛らしい音の「◯◯たん」を付け加えているわけですから、まだ余裕があるということがわかります。

ちなみに、「つらたん」という表現をする人は本当につらいときには「辛い」と表記する傾向があります。

「きびつい」の使い方

「きびつい」の使い方
  • 「明日はレポートの提出期限なのにも関わらず、まだ全然手をつけていなくてきびつい」
  • 「電車が遅れて遅刻して先生から怒鳴られ、きびつい」

「明日はレポートの提出期限なのにも関わらず、まだ全然手をつけていなくてきびつい」

大学などではレポートを提出しなければいけないことがあります。

文字数は今日中によっても異なりますが、例えば4,000字や8,000字などのレポートを書かなければいけない場合、それなりに時間もかかります。

同時にレポートというものは1日で終わらせるべきものではありません。

前々からしっかりと文献を読み、調べておかなければいけないのです。

それにもかかわらず翌日に提出期限が迫り、レポートに全然手をつけていないというのはなかなか大変です。

そんな時に「きびつい」という表現を使うことができます。

「電車が遅れて遅刻して先生から怒鳴られ、きびつい」

一般的に電車などの公共交通機関が遅れた場合、それによる会社や学校への遅刻は遅刻とはみなされないことが多いです。

もちろん、その場合は駅などで遅刻証明書をもらう必要がありますが、この遅刻証明書があれば入学試験などでも通用すると言われています。

それにもかかわらず、学校の先生から遅刻を怒鳴られたらなかなか辛いです。

公共交通機関が遅れただけであり、自分が寝坊したなどというわけではないのにもかかわらず、まるで自分に原因があるかのようにと流れてしまったら誰もが落ち込みます。

そんな状況を「きびつい」と表現することができます。



「きびつい」を使った例文

「きびつい」を使った例文
  • 「きびつい」の例文1
  • 「きびつい」の例文2
  • 「きびつい」の例文3

「きびつい」の例文1

「全然勉強していない状況での試験」

学校での試験は誰にでも経験があります。

そして特に進級や進学に影響を与える試験は大切なものです。

しかし、例えば体調が悪かったり、勉強しなければいけない科目が多すぎたりしてなかなか試験勉強ができなかった、という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

そんな状態で試験を受けなければいけない状況はまさに「きびつい」と言えるでしょう。

「きびつい」の例文2

「子供の誕生日に残業しなければいけない」

最近では家庭環境を考慮してくれる会社なども増えましたが、どうしても仕事が増え、残業しなければいけない日に限って子供の誕生日が重なったらなかなか「きびつい」です。

子供の誕生日は定時に帰ってあげたいものです。

普段は残業をしたとしてもあまり遅くならずに帰れるのにもかかわらず、子供の誕生日に限って残業をどうしてもしなければいけない、帰りがどうしても遅くなる、という状態は大変なものです。

「きびつい」の例文3

「急いでいる時に限って信号がいつも赤」

遅刻しそうなどという状態でどうしても急がなければいけないにもかかわらず、そんな時に限ってすべての信号が赤になる、という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

何も気にしていない時であれば信号は青になることが多いのに、急いでいる時に限って赤になる、という状況はまさに「きびつい」といえます。

信号は青になるまでに大体数分かかりますから、毎回信号が赤になったらそれだけ時間ロスになります。

icon まとめ

若者言葉やネットスラングにはマイナスの印象を抱いている人もいるかもしれません。

しかし、その一方で若者ならではの大変な状況を表現するための言葉も存在します。

例えば先ほども述べた通り、公共交通機関の遅れで遅刻したにも関わらず怒鳴られてしまった、準備が全然できていない状況で試験を受けなければいけない、レポートの提出期限が迫っていたにも関わらず全然進んでいない、などといった若者に多い状況を表す言葉として「きびつい」という言葉が出来上がったのです。

しかしその一方で、大人が使うこともできますが、いい年をした大人が使ってしまうとビジネスにおいては相手に通じない可能性もありますから、注意が必要です。