「傷の舐め合い」とは!意味や使い方!例文も解説
日常会話や小説などで「傷の舐め合い」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方などについても併せて紹介します。
目次
- 「傷の舐め合い」の意味
- 「傷の舐め合い」の表現の使い方
- 「傷の舐め合い」を使った例文と意味を解釈
- 「傷の舐め合い」の類語や言い換え
「傷の舐め合い」の意味
「傷の舐め合い」の意味は、「似た様な不幸にある者同士がなぐさめ合うこと」です。
内容は違っても、お互い辛いことや苦しいことがある者同士は、相手と同じ不幸な境遇であることを共有し合ってなぐさめ合います。
悩みがある人同士が親近感を持ち、何となく一緒にいて愚痴をこぼし合い、ここに仲間がいたと安堵することを言います。
- 「傷の舐め合い」の読み方
- 「傷の舐め合い」の語源
「傷の舐め合い」の読み方
「傷の舐め合い」は「きずのなめあい」と読みます。
「舐める」という漢字は難しい為に「なめ合い」と平仮名表記されることもあります。
「傷の舐め合い」の語源
「傷の舐め合い」の語源は、「動物の習性」からきています。
動物は、傷を受けると舐めて治す習性があります。
傷を受けた者同士が、お互いの傷を舐めあって治す様子を表し、そこから「悩みや弱点を持つ者同士がお互いをかばい合う」という意味で使われる様になりました。
「傷の舐め合い」の表現の使い方
「傷の舐め合い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 見下す意味を持つ
文法的な使い方
「傷の舐め合い」は名詞であり、文末に使う時には動詞を伴って「傷の舐め合いをする・した」になります。
副詞として使う時には「傷を舐め合い」になり、動詞として使う時には「傷を舐め合う」になります。
見下す意味を持つ
「傷の舐め合い」は、第三者から見て「弱い者同士が集まってなぐさめ合うだけでは何の解決にもならないこと」という見下す意味で使われます。
不幸な境遇にある者同士が愚痴や悩みを言い合うだけで、そこから立ち直る為に何の努力もしない様子を表しているのです。
「傷の舐め合い」を使った例文と意味を解釈
「傷の舐め合い」を使った例文と意味を解釈します。
- 「傷の舐め合い」を使った例文1
- 「傷の舐め合い」を使った例文2
「傷の舐め合い」を使った例文1
「失恋した者同士が居酒屋で傷の舐め合いをしている」
同じ時期に失恋をした者が一緒に居酒屋に行き、お互いの不幸を嘆いたりなぐさめ合っている様子を、第三者から見てこの様に言っています。
「傷の舐め合い」を使った例文2
「いつまでも傷の舐め合いをしているだけでは成長できない」
不幸な境遇にいる仲間となぐさめ合って安心しているだけではものごとが進まず、自分の成長につながらないと言っています。
「傷の舐め合い」の類語や言い換え
「傷の舐め合い」の類語と意味を紹介します。
- 「同類相憐れむ」【どうるいあいあわれむ】
- 「持ちつ持たれつ」【もちつもたれつ】
「同類相憐れむ」【どうるいあいあわれむ】
「お互い苦しい状況にいる者同士は同情し合う」という意味です。
同じ病気を持っていたり、災難にあったりなどした人は、お互いに辛さが分るので同情できるということを表します。
「持ちつ持たれつ」【もちつもたれつ】
「お互いに依存し助け合って乗り越えていくこと」という意味です。
「傷の舐め合い」は第三者から見下す意味で使われることが多い言葉です。
なぐさめ合った後は前向きに行動する様にしましょう。