「味を占める」とは!意味や使い方!言い換えと解釈
日常会話や小説などで「味を占める」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「味を占める」の意味
- 「味を占める」の表現の使い方
- 「味を占める」を使った例文と意味を解釈
- 「味を占める」の類語
「味を占める」の意味
「味を占める」の意味は「一度良い思いをしたので、同じ方法で同じ結果を期待すること」です。
いい思いをしたいことが忘れられず、また同じ様な思いをしたいと期待してものごとに当たることを言います。
たまたま一回成功しただけなのに欲を出してしまう時の表現で、その結果悪いことが起きることもあります。
- 「味を占める」の読み方
- 「味を占める」を分解して解釈
「味を占める」の読み方
「味を占める」の読み方は「あじをしめる」になります。
読むのは難しくないのですが、「占める」を「締める」と書き間違わない様にしましょう。
「味を占める」を分解して解釈
「味を占める」は「味+を(助詞)+占める」で成り立っています。
「味」は「舌にある味覚を感じる器官」という意味の他に「そのものが持っている趣や良さ」「ものごとを経験した後の感じ」「相場の動き」「囲碁・将棋で後に影響が残る一手」という意味があります。
「占める」は「あるものや場所・地位などを自分のものにす」「全体の中である割合を持つ」「体験して良さを知り、次を期待する」「ある才能や素質を備える」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「一度体験して良さを知り、また同じことを期待する」という意味で使われています。
「味を占める」の表現の使い方
「味を占める」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い結果になることもある
文法的な使い方
「味を占める」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「味を占めて」になります。
良い結果になることもある
「味を占める」の多くは悪い結果になる時に使われますが、中には良い結果として使われることもあります。
勉強や習い事など、自分磨きに関することは「味を占めて」成功するケースも多くなります。
「味を占める」を使った例文と意味を解釈
「味を占める」を使った例文と意味を解釈します。
- 「味を占める」を使った例文1
- 「味を占める」を使った例文2
「味を占める」を使った例文1
「株のビギナーズラックに味を占めて大金を投資したものの、大損をした」
株の取引きでたまたま一度儲かったことで欲を出し、大金をつぎ込んだのですが、大損をしました。
「味を占める」を使った例文2
「このやり方に味を占めて勉強した結果、成績が上がった」
あるやり方で勉強をしたところ試験で良い成績が取れたので、これは良いと思いそのまま続けて成績が上がりました。
「味を占める」の類語
「味を占める」の類語を紹介します。
- 「気を良くする」【きをよくする】
- 「柳の下の二匹目のどじょうを狙う」【やなぎのしたのにひきめのどじょうをねらう】
「気を良くする」【きをよくする】
「ものごとがうまくいったり、人からほめられたりして、良い気持ちになるうこと」という意味です。
「柳の下の二匹目のどじょうを狙う」【やなぎのしたのにひきめのどじょうをねらう】
「一度成功を収めたものごとや、既存のものを真似て自分も成功しようと思うこと」という意味です。
「味を占める」は「一度良い思いをしたので、同じ方法で同じ結果を期待すること」という意味です。
欲を出して失敗する時と、精進して成功した時どちらにも使えます。