「顔を背ける」とは!意味や使い方!類語や例文も解釈
この「顔を背ける」という表現は、2つの意味で使われます。
目次
- 「顔を背ける」の意味とは?
- 「顔を背ける」の表現の使い方
- 「顔を背ける」を使った例文と意味を解釈
- 「顔を背ける」の類語と解釈
「顔を背ける」の意味とは?
「顔を背ける」は、まず左右どちらかに顔を向けることとして使われます。
物理的な意味としての使い方で、正面を向いている状態からそうすることだと解釈してください。
そして、もう1つは比喩としての使い方になり、その現実、現象などを直視したくない(考えたくない)という意味になります。
「彼はこの現実から顔を背けた」と使うと、その現実をまともに見よう(考えようと)としなかったという解釈になります。
- 「顔を背ける」の読み方
「顔を背ける」の読み方
「顔を背ける」は、「かおをそむける」と読みます。
「背ける」の送り仮名にさえ気を付ければ特に難しいことはないでしょう。
「背る」では間違いになるので注意してください。
「顔を背ける」の表現の使い方
「顔を背ける」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は先のように、ただ顔を左右のどちらかに向けただけという意味の他に、比喩として使える方に注目してください。
どちらで使っているの判断は、この言葉の前後の内容から行えるでそれほど難しくありませんが、「顔を背けるしかなかった」なとと使われると、それだけでは区別が付きません。
ですが、どちらとして使っていても、「目の前」を見たくないという意味なのは間違いないので、言わんとしている(伝えたい)内容にはそれほど影響しないことも多いです。
「顔を背ける」を使った例文と意味を解釈
「顔を背ける」を使った例文と、その意味の解釈になります。
両方の意味で使っている例文を挙げていきます。
- 「顔を背ける」を使った例文1
- 「顔を背ける」を使った例文2
「顔を背ける」を使った例文1
「目が合ったので、思わず顔を背けてしまった」
この使い方では、顔を左右のどちらかに向けたことだと簡単に判断が付きます。
この表現を使う場合、正面に見たくないものがあったり、嫌なものが見えてしまったという時なので、その相手と何らかしらの因果があると考えられます。
「顔を背ける」を使った例文2
「さすがにあの惨状には顔を背けるしかなかった」
被害などの大きさから、それを直視できなかったと使っています。
それについて考えたくなかったとも解釈でき、こちらの使い方ではこのような意味となる例です。
「顔を背ける」の類語と解釈
「顔を背ける」と似た意味のある言葉です。
どちらの言葉も比喩表現としても使えるところも似ています。
- 「目を背ける」【めをそむける】
- 「目を反らす」【めをそらす】
「目を背ける」【めをそむける】
顔ごと左右のどちらかに向けるのではなく、視線だけを外すという意味の言葉です。
こちらも「惨状から~」のような用い方にすると、それを直視できないという解釈になります。
「目を反らす」【めをそらす】
上の「目を背ける」と同じく、視線を外すことです。
同様の意味の比喩として使うこともでき、ほとんど「目を背ける」と一緒だと考えていいでしょう。
「顔を背ける」は、単に顔を左右に向けるといった意味だけでなく、少し深い意味となる使い方もできると覚えておいてください。