「九死に一生を得る」とは!意味や使い方!類語や例文も解釈
日常会話で「九死に一生を得る」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「九死に一生を得る」の意味
- 「九死に一生を得る」の表現の使い方
- 「九死に一生を得る」を使った例文と意味を解釈
- 「九死に一生を得る」の類語と解釈
「九死に一生を得る」の意味
「九死に一生を得る」の意味は以下の2つです。
1つ目は「ほとんど助かる見込みのない危険な状態から、かろうじて助かること」という意味です。
致命的な状態でほぼ命はないだろうと思われていたところ、奇跡的に助かることを言います。
2つ目は「絶望的な状態から、幸運にも復活すること」という意味です。
こちらは1つ目の意味から転じたもので、直接命に関わることではなく、ビジネスやギャンブルなどリスクが大きい時に使われます。
- 「九死に一生を得る」の読み方
- 「九死に一生を得る」
「九死に一生を得る」の読み方
「九死に一生を得る」の読み方は「きゅうしにいっしょうをえる」になります。
「九死」を「くし」と読み間違わない様にしましょう。
「九死に一生を得る」
「九死に一生を得る」はことわざであり、由来は以下の通りです。
「九死」とは、十のうち九まで死ぬ可能性が高いことで、それだけ死を避けるのが困難な状態のことです。
「一生」とは、十のうち一しか生きる可能性がないということで、それだけ生きるのが困難な状態のことです。
つまり、「9割がた死ぬ可能性が高い中、残りの1割の確率で生きること」という意味で使われています。
「九死に一生を得る」の表現の使い方
「九死に一生を得る」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 本当に危ない時に使う
文法的な使い方
「九死に一生を得る」は動詞を含んだことわざであり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「九死に一生を得て」になります。
本当に危ない時に使う
「九死に一生を得る」は、極めて命の危険が高い時や、ビジネスなどで絶体絶命のピンチにある時に使います。
単に不安材料があるだけの時には使われません。
「九死に一生を得る」を使った例文と意味を解釈
「九死に一生を得る」を使った例文と意味を解釈します。
- 「九死に一生を得る」を使った例文1
- 「九死に一生を得る」を使った例文2
「九死に一生を得る」を使った例文1
「脳梗塞で倒れたが、すぐに病院で手術を受けて九死に一生を得た」
脳梗塞で倒れて危険な状態でしたが、すぐに手術を受けて助かったことを表しています。
「九死に一生を得る」を使った例文2
「赤字経営で経営破たんの危機だったが、融資してくれる銀行が見つかり九死に一生を得た」
企業がほぼ倒産寸前だったところ、コネがあるなどで融資してくれる銀行が見つかり、危機を免れたことを表しています。
「九死に一生を得る」の類語と解釈
「九死に一生を得る」の類語を紹介します。
- 「命拾いする」【いのちびろいする】
- 「危機一髪で助かる」【ききいっぱつでたすかる】
「命拾いする」【いのちびろいする】
「危険な状況の中で奇跡的に助かり生き延びること」「窮地を脱すること」という意味です。
「危機一髪で助かる」【ききいっぱつでたすかる】
「非常に危険な状態から立ち直ること」という意味で、「髪の毛一本程の差で危険が迫っている状態を抜け出すこと」という意味です。
「九死に一生を得る」は「ほとんど助かる見込みのない危険な状態から、かろうじて助かること」「絶望的な状態から、幸運にも復活すること」という2つの意味があります。
本当に危ない状態を切り抜けた時に使いましょう。