「裸一貫」の意味とは!類語や対義語!例文や使い方まで詳しく解釈
この「裸一貫」は、決意の表明として使うことが多い言葉です。
目次
- 「裸一貫」の意味とは?
- 「裸一貫」の表現の使い方
- 「裸一貫」の類語と解釈
- 「裸一貫」を使った例文と意味を解釈
「裸一貫」の意味とは?
「裸一貫」は、何の財産も持たない状態のことを表す為に使います。
実際にはそこまでではなくとも、ほとんど何もそのようなものを持っていないという意味で使われることが多いです。
例えば、「会社を退職して裸一貫からのスタートだ」などと用いられます。
会社を退職したからと言って、途端に何の財産も持たない状態になる訳でもありませんが、何の後ろ盾もない、頼れる人も居ないといったような意味も含んでいる(暗にそのようなニュアンスがある)と考えると、特におかしいこと使い方でもないでしょう。
- 「裸一貫」の読み方
「裸一貫」の読み方
「裸一貫」は、「はだかいっかん」と読む言葉です。
「一貫」は重さの単位で、3.75キログラムになります。
人間が生まれた時の体重がちょうどそれくらいなので、それに例えて特に何もない状態だという意味の言葉となっています。
「裸一貫」の表現の使い方
「裸一貫」の表現の使い方を紹介します。
先に挙げた例のように、「裸一貫からのスタート」だ、「裸一貫になってしまった」などと使われる言葉で、自分の肉体以外に何も持っていないという解釈になります。
冒頭にも書きましたが、その状態からやり直す、そうなったとしてもやり遂げるといった決意の表明によく用いられ、本当にそこまでになる訳ではない場合でも、それだけのつもりだという意味で使われています。
「裸一貫」の類語と解釈
「裸一貫」と似た意味のある言葉です。
意味として同じようなものですが、使い方が多少違います。
- 「一文無し」【いちもんなし】
- 「空穴」【からけつ】
「一文無し」【いちもんなし】
「裸一貫」と同様に、何も持っていないという意味になります。
この「一文」は昔のお金の単位で、現在の貨幣価値にすると約10円程度で、それさえ持っていないという例えからの言葉となっています。
「裸一貫」より軽く使える表現で、「一文無しの奴に用はないよ」のように悪い意味で使われることも多い言葉です。
「空穴」【からけつ】
こちらも全く何も持っていないという意味の言葉で、くだけた印象の強い表現になります。
「競馬で負けて、すっかり空穴だよ」といったように自分に対して使う場合が多い言葉で、こちらもあまりいい意味では用いられせん。
「裸一貫」を使った例文と意味を解釈
「裸一貫」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉は上に挙げた類語とは違い、悪い意味で用いることはあまりありません。
- 「裸一貫」を使った例文1
- 「裸一貫」を使った例文2
「裸一貫」を使った例文1
「裸一貫になってしまったが、人生まだまだこれからだ」
何があったのかは分かりませんが、何も持たない状態になったものの、ここからがスタートだという決意が分かる使い方です。
「裸一貫」を使った例文2
「この会社は、社長が裸一貫から築き上げたと聞いた」
一代で築いた会社は、このように表現されることがよくあります。
特に後ろ盾などもなく、1人で始めた会社だという意味だと捉えておけばいいでしょう。
「裸一貫」は、その状態が悪いという意味ではなく、そこから新たに何かのスタートだという時によく使われる表現となっています。