「物思いにふける」の意味とは!類語や「黄昏る」との違いまで詳しく解釈
日常会話や小説などで「物思いにふける」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「物思いにふける」の意味
- 「物思いにふける」の表現の使い方
- 「物思いにふける」の類語と解釈
- 「物思いにふける」を使った例文と解釈
- 「物思いにふける」と「黄昏る」の違い
「物思いにふける」の意味
「物思いにふける」の意味は、「悩みや心配なことがあり、そのことばかり考えて他のことが手に付かない状態」です。
非常に気になることがあり、何かやろうとしても手が止まってしまい、そのまま考え続けてしまうことを言います。
明らかに心ここにあらずという表情で、ぼうっと考え事をしている人を表す言葉です。
- 恋をすると「物思いにふける」心理
恋をすると「物思いにふける」心理
恋をすると「物思いにふける」心理は、以下の2つがあります。
1つ目は、相手が現在何をしているか気になって仕方がなくなるからで、毎日会えない時の心理です。
こうしている間に相手がどの様にして過ごしているか、他の異性に心を奪われていないかなどの気持ちです。
2つ目は、相手に告白した時の反応を思い浮かべている時の心理で、「どうしたら自分の気持ちに気付いて貰えるか」「告白するべきか」「フラれたらどうしよう」などの考えを堂々巡りさせています。
「物思いにふける」の表現の使い方
「物思いにふける」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 悩みがある時に使う
文法的な使い方
「物思いにふける」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「物思いにふけって」になります。
悩みがある時に使う
「物思いにふける」は、「あれこれと悩み考えること」という意味です。
基本的に「楽しいことを考える」のではなく、「心配や不安なことを考える時」に使われます。
「物思いにふける」の類語と解釈
「物思いにふける」の類語を紹介します。
- 「妄想する」【もうそうする】
- 「考え込む」【かんがえこむ】
「妄想する」【もうそうする】
「根拠のないことをあれこれと想像すること」という意味です。
「考え込む」【かんがえこむ】
「一つのことが気になり続けてずっとその思いにとらわえること」という意味です。
「物思いにふける」を使った例文と解釈
「物思いにふける」を使った例文を紹介します。
- 「物思いにふける」を使った例文1
- 「物思いにふける」を使った例文2
「物思いにふける」を使った例文1
「彼は連休以降ずっと物思いにふけっている」
連休中に何かあったらしく、明けてからずっと仕事が手に付かない状態であることを表しています。
「物思いにふける」を使った例文2
「同僚が物思いにふけっていたので声をかけてみた」
同僚が何か悩んでいる様子だったので、自分の方から話しかけて悩みを聞いてあげたことを表しています。
「物思いにふける」と「黄昏る」の違い
「物思いにふける」は、「あれこれと考えて悩み続けて、他のことが手に付かない様子」という意味です。
「黄昏る」は元々、「日が落ちて周囲が暗くなってくる様子」という意味で、そこから転じて「人が年を取って衰える」という意味で使われていました。
更にそこから転じて「悩みや不安があり、暗く落ち込んでいる様子」という意味になったのです。
2つの言葉は元々全く違う意味であり、使い方も違っていたのです。
「物思いにふける」は「悩みや心配なことがあり、そのことばかり考えて他のことが手に付かない状態」という意味です。
何かが気になってぼうっと考え込んでしまう時に使いましょう。