「仕立てる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説で「仕立てる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「仕立てる」の意味
- 「仕立てる」の表現の使い方
- 「仕立てる」を使った例文と意味を解釈
- 「仕立てる」の類語や類義語
「仕立てる」の意味
「仕立てる」には数多くの意味がありますが、主に使われるのは以下の4つです。
1つ目は「布地を裁断して縫い、衣服を作ること」という意味で、昔の洋服屋は「仕立て屋」と言われていました。
2つ目は「未熟な人に教え込んで一人前にすること」という意味で、知識や技術などを徹底的に教え込んで仕事ができる様にすることを言います。
3つ目は「それらしく作り上げること」という意味で、実際には全く違う人やものを、違う設定や性質に見せることを言います。
4つ目は「ある出来事を芝居や小説などにすること」という意味で、あるエピソードをストーリーのある作品として作り上げることを言います。
- 「仕立てる」の読み方
- 「仕立てる」の言葉の成り立ち
「仕立てる」の読み方
「仕立てる」の読み方は、「したてる」になります。
特に難しい漢字ではないので、読み書きできる様にしておきましょう。
「仕立てる」の言葉の成り立ち
「仕立てる」の「仕」は「つかえる」とも読み、「目上の人の側で補佐をする」「家来になる」という意味があります。
「立てる」は「ものを縦に位置する」という意味の他に、「ものごとを好ましい形に成り立たせること」、動詞の連用形に付いて「あるものごとを盛んに行う」という意味があります。
これらの言葉が組み合さり「側にいて良い形に成りたたせること」「ある状態に作り上げること」として使われる様になりました。
「仕立てる」の表現の使い方
「仕立てる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「仕立てる」と「仕立て上げる」の使い分け
文法的な使い方
「仕立てる」は動詞であり、文末にそのまま使え、受け身形として「仕立てられる」と使うこともあります。
名詞として使う時には「仕立て」になります。
「仕立てる」と「仕立て上げる」の使い分け
「仕立てる」と似た言葉に「仕立て上げる」があります。
どちらも「作り上げる」という意味で使われますが、「仕立て上げる」の場合はその他に「でっちあげる」という悪い意味で使われることが多くなります。
「仕立てる」を使った例文と意味を解釈
「仕立てる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「仕立てる」を使った例文1
- 「仕立てる」を使った例文2
「仕立てる」を使った例文1
「自分のサイズに合わせてスーツを仕立てる」
段々と体型が変わって来たので、自分のサイズに合わせてオーダーをしてスーツを作ることを言います。
「仕立てる」を使った例文2
「ゼロから教え込んで一人前の職人に仕立てた」
未経験の新人を教育して、一人前の職人に育てたことを表しています。
「仕立てる」の類語や類義語
「仕立てる」の類語や類義語を紹介します。
- 「誂える」【あつらえる】
- 「画策する」【かくさくする】
「誂える」【あつらえる】
「注文して自分の思い通りに作らせること」という意味です。
「画策する」【かくさくする】
「何かをするに当たり、事前にあれこれともくろむこと」という意味です。
「仕立てる」には、主に「布地を裁断して縫い、衣服を作ること」「未熟な人に教え込んで一人前にすること」「それらしく作り上げること」「ある出来事を芝居や小説などにすること」という4つの意味があります。
それぞれのシーンに合わせて使い分けられる様にしましょう。