「気が回る」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「気が回る」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「気が回る」の意味
- 「気が回る」の表現の使い方
- 「気が回る」を使った例文と意味を解釈
- 「気が回る」の類語や類義語
「気が回る」の意味
「気が回る」の意味は以下の2つです。
1つ目は「細かいところまで注意が行き届く性格のこと」という意味です。
その場の雰囲気や人の様子を見ただけで、自分が今何をするべきか、どの様に行動すればものごとがスムーズにいくかを瞬時に考えられることを言います。
考えるだけではなく、行動をして人から「ありがたい」「助かる」と言われる人を表す言葉です。
2つ目は、「邪推する」という意味です。
何も言われていないのに、その時の状況や持っている情報から先読みして「こうである」と勝手に思い込んでしまうことを言います。
- 「気が回る」の読み方
- 「気が回る」を分解して解釈
「気が回る」の読み方
「気が回る」の読み方は、「きがまわる」になります。
慣用句ですので、このまま覚えてしまいましょう。
「気が回る」を分解して解釈
「気が回る」は「気+が(助詞)+回る」で成り立っています。
「気」とは「人が生まれ付き持っている心の性質」「心の動き」「感情」「意識」「心の支え」などの意味がありますが、「気が回る」の場合は「ものごとをうまく進める為に働かせる注意力や気配り」という意味が使われます。
「回る」は「軸を中心に円を描いて動くこと」という意味の他に「隅々にまで影響が及ぶこと」「気配りが行き届くこと」という意味があります。
これらの言葉が組み合さり「ものごとをスムーズにする為の注意力や気配りが、隅々にまで行き届いていること」という意味で使われています。
「気が回る」の表現の使い方
「気が回る」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「気が回る」と「気を回す」
文法的な使い方
「気が回る」は動詞を含んだ表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「気が回り」になります。
「気が回る」と「気を回す」
本質的に常に周囲の様子をうかがっている性格の人には「気が回る」を使い、その場で一時的に人に対して気配りをする時には「気を回す」になります。
自然にできる人には「気が回る」、自分から努力している人には「気を回す」を使います。
「気が回る」を使った例文と意味を解釈
「気が回る」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「気が回る」を使った例文1
- 「気が回る」を使った例文2
「気が回る」を使った例文1
「彼女は気が回るので、宴会の幹事にはピッタリだ」
常に周囲の状況を見計らいながら行動ができるので、宴会の幹事にふさわしい人だと言っています。
「気が回る」を使った例文2
「既に連絡を入れてくれているとは気が回る人だ」
トラブルがあって自分が対応に追われている時に、既に関係各所に連絡を入れてくれた人がいて、助かったと思っています。
「気が回る」の類語や類義語
「気が回る」の類語や類義語を紹介します。
- 「機転が利く」【きてんがきく】
- 「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
「機転が利く」【きてんがきく】
「その場の状況に応じてすぐに適切な判断や行動が出来る人のこと」という意味です。
「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
「周囲の状況に応じて適切な判断ができること」という意味です。
「気が回る」は、「細かいところまで注意が行き届く性格のこと」「邪推する」という意味があります。
気配りができて、それに応じた行動もできる人に対して使いましょう。