「機転が利く」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「機転が利く」の意味や類語を紹介します。
さらに「機転が利く」の使い方や、「機転が利く」を使った例文を紹介します。
目次
- 「機転が利く」の意味とは?
- 「機転が利く」を分解して解釈
- 「機転が利く」の使い方
- 「機転が利く」を使った例文
- 「機転が利く」の類語や言い換え・似た言葉
「機転が利く」の意味とは?
「機転が利く」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
すでに誰かに「機転が利く」と言われた経験がある人もいるかもしれません。
または「機転が利く」誰かの顔が、頭に浮かんだ人もいるでしょう。
一方で、「機転が利く」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるかもしれません。
そこで「機転が利く」の読み方と意味を紹介します。
どのような人が「機転が利く」人だと言われるのか、自分はどのようなタイプの人なのかが見えてくるかもしれません。
- 「機転が利く」の読み方
- 「機転が利く」の意味
「機転が利く」の読み方
「機転が利く」は「きてんがきく」と読みます。
「機転」は「きてん」、「利く」は、「きく」と読みます。
特に難しい漢字が使われているわけではないので、読み間違えが少ないと思います。
ただし、「利く」を「効く」などの漢字と間違えないように気を付けましょう。
「機転が利く」の意味
「機転が利く」には、どのような意味があるでしょうか。
「機転が利く」という言葉には、「物事に応じて適切な行動がすぐにできる」という意味があります。
何かが起こった時に、とっさに反応し適切な思考ができる人は、「機転が利く」人と言えます。
例えば旅行先で、予約していた宿が勝手にキャンセルされていた時に、思考が停止してしまう人は、「機転が利かない」人です。
「機転が利く」人は、旅行会社に電話をしたり、ネットで新たな宿泊先をすぐに探す事ができるでしょう。
間違わずに、その場にふさわしい対応ができる人は、「機転が利く」という能力を持っている人と言えます。
このように心のフットワークが軽やかで、なおかつ適切に心を働かせる事を、「機転が利く」と言います。
「機転が利く」を分解して解釈
次に「機転が利く」を分解して解釈します。
「機転が利く」は「機転」と「利く」に分ける事ができます。
それぞれの意味を知る事で、「機転が利く」という言葉の意味をより深く知る事ができるでしょう。
- 「機転」
- 「利く」
「機転」
「機転」という言葉には、「心の働かせ方」という意味があります。
さらに「物事に応じて、とっさに心が働く事」という意味もあります。
何かを見た時に、何も考えられない人や、頭が動き始めるまでに時間がかかる人がいますが、「機転」のある人は、すぐに心を働かせる事ができます。
「利く」
「利く」という言葉には、「期待通りの結果が実現する」または、「効果や動きが現れる」という意味があります。
例えば、胃の調子が悪い時に、胃薬を飲む事があるかもしれません。
胃薬を飲んで、10分ほどで、胃の調子が整ったと感じられたら、「期待通りの結果が実現した」わけですので、「利いた」という事ができます。
そのため、「胃薬が利いた」という言葉にする事ができます。
他にも、野球の投手が「押さえの利いたストレートを投げる」というフレーズがあります。
すっぽ抜けず、期待通りの動きをするストレートボールは、「押さえが利いた」などという言い回しをする事があります。
「機転が利く」の使い方
「機転が利く」という言葉を、どのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「機転が利く」という言葉には、「物事に応じて適切な行動がすぐにできる」という意味があります。
何かが起こった時に、素早く頭を働かせる事ができて、その判断が正しい時に、「機転が利く」という言葉を使ってみましょう。
ビジネスシーンには、「機転が利く」人がたくさんいるかもしれません。
何かトラブルが起こった時に、すぐに改善案を出す事ができる人は、「機転が利く」人と言えます。
日常生活を送っていても、恋愛中の場面でも、「機転が利く」人が登場します。
そのような人に出会った時に、「機転が利く」という言葉を使ってみましょう。
「機転が利く」を使った例文
「機転が利く」という言葉を使ってみましょう。
様々な場面における、「機転が利く」を使った例文を見る事で、この言葉の意味や使い方が見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「機転が利く」を使った例文を紹介します。
「商品の配送先を間違えて、違う商品を違う会社に送ってしまった。しかしA課長がすぐに対処をしたため、トラブルに発展せずに済んだ。『機転が利く』A課長が、みんなが頭を抱えている間に、頭を働かせ、さらに行動に移し、問題を解決したのだ」
トラブルが起こった時は、どれだけ早く対処できるかどうかが大切になります。
どんなに正しい対処法を取ったとしても、遅すぎれば功を奏しません。
A課長のように、素早く頭を動かし、行動に移せる人は「機転が利く」人の代表例と言う事ができるでしょう。
例文2
日常的な場面における、「機転が利く」を使った例文を紹介します。
「妹の彼氏は、朴訥でいい青年だった。しかし何か事が起こってもボーっと眺めているだけで、素早い対応を取る事ができない。田舎暮らしには向いていると思うが、『機転が利かない』ため、都会暮らしには向かないだろう」
妹の彼氏など、どのような人物か見極めたい相手がいます。
そのような相手と会話を交わす事で、「機転が利く」か、どうかが見えてきます。
特にトラブルが起こった時などに、どのように対応できるかは、生活力に直結します。
この例文に登場する彼は、人がいいのですが、「機転が利かない」タイプの人なので、妹の結婚相手としては心配かもしれません。
「機転が利く」の類語や言い換え・似た言葉
最後に「機転が利く」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
- 「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
- 「とんちが利く」【とんちがきく】
「頭の回転が速い」【あたまのかいてんがはやい】
「頭の回転が速い」人は、出来事に対して素早く頭を働かせる事ができます。
トラブルが起きた時の対処も早いかもしれません。
「機転が利く」と似た意味の言葉と言えるでしょう。
「とんちが利く」【とんちがきく】
「とんち」という言葉があります。
「とんち」は、「とっさ、突然起こることにすばやく働く知恵」という意味があります。
「機転が利く」と似た意味の言葉なので、言い換える事も可能です。
「機転が利く」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「機転が利く」という特徴を持っていると、人生を上手に渡りやすいでしょう。
また、職場に「機転が利く」人がいると、何かと頼りになりそうです。