「機転」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「機転」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「機転」とは?
- 「機転」の表現の使い方
- 「機転」を使った言葉と意味を解釈
- 「機転」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「機転」の反対語
- 「機転」の類語や類義語・言い換え
- 「機転」の英語と解釈
「機転」とは?
「機転」の概要について紹介します。
- 「機転」の読み方
- 「機転」の意味
- 「機転」の漢字の成り立ち
- 「機転」と「気転」の違い
「機転」の読み方
「機転」は「きてん」と読みます。
読み方は難しくないのですが、書き間違いをすることが多いので注意しましょう。
「機転」の意味
「機転」の意味は「その場の雰囲気や人の気持ちを察して、最も良い対応ができる心配りのこと」です。
大勢で行動すると、時にはまとまりがなくなったり意見が対立することもあります。
その様な時に、その場の状況や雰囲気などを見極めて、良い方向へと流れる様に気配りをすることを言います。
本来予定にないことや、皆の意表をついたアイデアを出したり行動をするなどして、悪い流れを切り替えられるのです。
「機転」の漢字の成り立ち
「機」は「ものごとが生じるきっかけ」「ものごとの最も大切な部分」「飛行機」「仏教で修業をする精神」という意味があり、「機転」は最初の意味で使われています。
「転」は「ころがる」「ひっくり返る」「移す」「ますます」という意味があり、「機転」は「移す」という意味で使われています。
上記の漢字が組み合わさり「機転」は「ものごとのきっかけを移す=その場でやり方を変える」という意味で使われているのです。
「機転」と「気転」の違い
「機転」と同じ読み方をする言葉に「気転」があります。
辞書によっては「機転・気転」は同じ意味とされているものもありますが、この2つの言葉は厳密には違いがあるのです。
「機転」とは「意外な発想により、その場の雰囲気を和ませたり集団を良い方向へ向かわせる気配り」のことです。
「気転」とは「他人に対して優しくしようと持って行動する気持ち」のことです。
同じ「きてん」でも、「周囲をあっと言わせてその場を切り抜ける」のが「機転」で、「人に対して親切にしてその場に良い流れを作る」のが「気転」なのです。
上記の違いが分ると使分けもスムーズにできるでしょう。
「機転」の表現の使い方
「機転」の使い方を紹介します。
- 周囲が感心する様な言動に対して使う
- ほめ言葉として使う
周囲が感心する様な言動に対して使う
何となくその場の雰囲気が悪い、ものごとがうまく行っていないという時に、他の人にはない発想で対応できる人に対して周囲が感心した時に「機転」が使われます。
ただトラブルに対応しただけでは使われません。
ほめ言葉として使う
「機転」は「非常に発想力があること」を表しているので、ほめ言葉として使われます。
ビジネスで「機転が利く」と言えばその人が「仕事をこなす能力がある」という意味にもなるのです。
「機転」を使った言葉と意味を解釈
「機転」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「機転が利く」
- 「機転が働く」
- 「とっさの機転」
「機転が利く」
「機転」で最も多い使い方が「機転が利く」です。
「機転」は名詞で「臨機応変な対応をする心遣い」という意味で、「利く」が続いて「~ができる」という意味になります。
「その場の雰囲気や状況に応じて、素早く判断して適切な行動が取れること」を言います。
「機転が働く」
こちらも「機転が利く」と似た意味ですが、なにかあった時に自動的にその脳力が発揮されることを表しています。
「とっさの機転」
万が一の時やピンチの時に、瞬時に最も良い方法はどれかを判断できることを言います。
とっさは「咄嗟」と書き、「咄」は「チッ」という舌打ちの音、「嗟」は「あ」という声のことで「ほんの一瞬」という意味です。
「機転」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「機転」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「機転」を使った例文1
- 「機転」を使った例文2
「機転」を使った例文1
「彼はとっさに機転を利かせてプログラムを変更した」
会議やイベントで何かトラブルが起きた際に、プログラムの順番を変更してトラブルが起きているものを後回しにしたことでスケジュール通りに進められたことを表しています。
「機転」を使った例文2
「彼はいざという時の機転が働くので店長に任命された」
接客業で、お客から様々なクレームが付いても臨機応変に対応できることから、信頼されて店長になったことを表しています。
「機転」の反対語
「機転」の反対語を紹介します。
- 「石頭」【いしあたま】
- 「頑固」【がんこ】
「石頭」【いしあたま】
「融通がきかずに、考え方を変えられないこと」という意味で、文字通り「石の様に硬い頭」に由来しています。
「頑固」【がんこ】
「自分の態度や考えが間違っていても、それを改めようとしない性格のこと」という意味です。
「機転」の類語や類義語・言い換え
「機転」の類語を紹介します。
- 「頓知」【とんち】
- 「気働き」【きばたらき】
- 「機知」【きち】
「頓知」【とんち】
「とっさの時にすばやく知恵が働くこと」という意味で、クイズや謎かけなどに強い人のことを表します。
「気働き」【きばたらき】
「その場の状況を理解して、よく気が付いて行動すること」という意味です。
「機知」【きち】
「人の意表をつくような新鮮なアイデアを出すこと」という意味です。
「機転」の英語と解釈
「機転」の英語表現を紹介します。
- “He is so thoughtful person.”
- “He is a resourceful guy.”
“He is so thoughtful person.”
「彼は非常に機転が利く人物だ」です。
“thoughtful”は「思慮深い・機転が利く」という意味です。
“He is a resourceful guy.”
こちらも「彼は機転が利く人だ」です。
“resourceful”は「困難な状況を切り抜ける判断力と行動力がある=機転が利く」という意味です。
「機転」は「その場の雰囲気や人の気持ちを察して、最も良い対応ができる心配りのこと」という意味です。
「機転が利く」としてほめ言葉で使ってみましょう。