「どんぐりの背比べ」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「どんぐりの背比べ」という慣用句は、どの様な意味出使うのでしょうか。
由来や使い方なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「どんぐりの背比べ」の意味
- 「どんぐりの背比べ」の表現の使い方
- 「どんぐりの背比べ」を使った例文と意味を解釈
- 「どんぐりの背比べ」の類語や類義語
「どんぐりの背比べ」の意味
「どんぐりの背比べ」の意味は、「どれもこれも平凡で、特に優れたものがないこと」です。
大勢の人やものがある時に、どれも代わり映えがせずに、ぱっと目立つ者がない状態で競い合っている様子を言います。
対象となるものがお互い似ているだけではなく、レベルもさほど高くなくて差がつかない時の表現です。
因みに居対象となるものが優れているものばかりで、どれを選んだら良いのか分からない時には「甲乙つけ難い」と言います。
- 「どんぐりの背比べ」の読み方
- 「どんぐりの背比べ」の由来
「どんぐりの背比べ」の読み方
「どんぐりの背比べ」の読み方は、「どんぐりのせいくらべ」になります。
「どんぐり」は漢字で「団栗」と表記するのですが、読むのが難しい為に平仮名表記にすることが多くなります。
「どんぐりの背比べ」の由来
「どんぐり」とは、「樫(かし)・楢(なら)・柏(かしわ)」などの樹木になる実の総称で、秋になると大量に地上に落ちてきます。
とにかく数が多いのですが、大きさや形はにほぼ大差がなく、どれがいい、どれが悪いと比較のしようがありません。
このことから、「突出したものがない」「比べても意味がない」というたとえとして使われる様になりました。
「大差がない」ということだけではなく、「小さすぎて比べる価値がない」というニュアンスもあります。
「どんぐりの背比べ」の表現の使い方
「どんぐりの背比べ」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味ではない
文法的な使い方
「どんぐりの背比べ」は慣用句ですので、文末に使う時には助動詞を伴って「どんぐりの背比べだ・である」になります。
たとえですので「まるで」「正に」などの言葉が付くこともあります。
良い意味ではない
「どんぐりの背比べ」は、「どれも大したことがない」という意味で、相手への評価が低いことを表します。
対象となる人や、その集団をまとめている人に対して言うと失礼にあたるので、注意しましょう。
「どんぐりの背比べ」を使った例文と意味を解釈
「どんぐりの背比べ」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「どんぐりの背比べを使った例文1
- 「どんぐりの背比べ」を使った例文2
「どんぐりの背比べを使った例文1
「今年の新入社員は皆どんぐりの背比べだ」
新卒で入社した人達が、優れたところがなく、能力も良くて中級位で、特に優秀な人材がいないと言っています。
「どんぐりの背比べ」を使った例文2
「どれもどんぐりの背比べで選ぶのに苦労した」
コンペや芸術作品の審査で、どれも平凡で目立つところがなく、入賞者を決めるのが大変だったことを表しています。
「どんぐりの背比べ」の類語や類義語
「どんぐりの背比べ」の類語や類義語を紹介します。
- 「五十歩百歩」【ごじっぽひゃっぽ】
- 「似たり寄ったり」【にたりよったり】
「五十歩百歩」【ごじっぽひゃっぽ】
「少しばかり違っても、本質的には同じであること」という意味です。
「似たり寄ったり」【にたりよったり】
「どれもほぼ同じで差がないこと」という意味です。
「どんぐりの背比べ」は「どれもこれも平凡で、特に優れたものがないこと」という意味です。
多くのものがあるけれども、どれもぱっとしない時に使いましょう。