「自己韜晦」の意味とは！使い方や類義語まで詳しく解釈

「自己韜晦」の意味

「自己韜晦」という表現は、「自分の本心・才能・地位・身分・功績などを人にひけらかすことなく、つつみ隠すこと」や「自分の才能・美点・実績などを、人に知られないようにして押し隠すこと」を意味しています。

「自己韜晦」という言葉には、「自分自身の姿を隠す・自分の身をくらます」といった意味合いもあります。

• 「自己韜晦」の読み方

「自己韜晦」の読み方

「自己韜晦」の読み方は、「じことうかい」になります。

「自己韜晦」の表現の使い方

「自己韜晦」の表現の使い方を紹介します。

「自己韜晦」の表現の使い方は、「自分の才能・美点・本心・実績などを見せびらかさずに、人に知られないようにしてつつみ隠す場合」に使うという使い方になります。

例えば、「本当に抜きん出た才能を持っている人は、自己韜晦していることが多いものです」といった文章で使用することができます。

「自己韜晦」を使った例文と意味を解釈

「自己韜晦」を使った例文とその意味を解釈していきます。

• 「自己韜晦」を使った例文1
• 「自己韜晦」を使った例文2

「自己韜晦」を使った例文1

「出る杭は打たれるという環境や人間関係がある時には、敢えて自己韜晦していた方が結果として安全なこともあります」

この「自己韜晦」を使った例文は、「自己韜晦」の表現を、「意識して自分の本心や才能、身分を隠していた方が結果として安全なこともある」という意味合いで使っています。

「自己韜晦」を使った例文2

「彼は世界でも有名な生命科学の研究者ですが、普段は自己韜晦していて決してその功績をひけらかすことがありません」

この「自己韜晦」を使った例文は、「普段は自分自身の才能・実績・受賞歴などをつつみ隠していて」という意味を持つ文章で、「自己韜晦」の表現を使用しています。

「自己韜晦」の類義語

「自己韜晦」の類語・類義語を紹介して、その意味を解説していきます。

• 「能ある鷹は爪を隠す」【のうあるたかはつめをかくす】
• 「謙遜」【けんそん】

「能ある鷹は爪を隠す」【のうあるたかはつめをかくす】

「能ある鷹は爪を隠す」ということわざの表現は、「本当に優れた能力・才能がある人は、それを見せびらかすことなく敢えて普段は隠しているものである」という意味合いを持っています。

その意味合いから、「自分の才能・地位・身分などを、敢えてつつみ隠すこと」を示す「自己韜晦」とほぼ同じ意味を持つ類語として、「能ある鷹は爪を隠す」のことわざを指摘できます。

「謙遜」【けんそん】

「謙遜」という表現は、「相手の立場を高めるために自分の言動をへりくだらせること」や「相手に敬意を示すために自分がへりくだること」を意味しています。

この意味から、「謙遜する意図もあって、自分の才能・地位・実績などを目立たないように隠すこと」を示す「自己韜晦」と類似の意味を持っている類義語として、「謙遜」の表現を上げられます。