「現を抜かす」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「現を抜かす」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「現を抜かす」の意味
- 「現を抜かす」の表現の使い方
- 「現を抜かす」を使った例文と意味を解釈
- 「現を抜かす」の類語や類義語
「現を抜かす」の意味
「現を抜かす」の意味は以下の2つです。
1つ目は「あるものごとに過度に熱中すること」という意味で、好きな人ができたり、楽しいと思えることが見つかったりして、それに夢中になることを言います。
2つ目は上の意味から転じて「我を忘れてしまうこと」という意味で、その人やものごとに夢中になるあまりに本来やらなければならないことが出来なくなってしまう状態を言います。
- 「現を抜かす」の読み方
- 「現を抜かす」を分解して解釈
「現を抜かす」の読み方
「現を抜かす」の読み方は、「うつつをぬかす」になります。
「現」は「うつつ」と読むことを覚えておきましょう。
「現を抜かす」を分解して解釈
「現を抜かす」は「現+を(助詞)+抜かす」で成り立っています。
「現」とは「この世に実在しているもの」「意識が正常な状態」という意味があります。
「抜かす」は「入れるべきものを入れないこと」「力を失わせること」「喋るの見下した言い方」という意味があります。
これらの言葉が組み合さり「正常な意識を失わせること」という意味でつかわれています。
「現を抜かす」の表現の使い方
「現を抜かす」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味で使われない
文法的な使い方
「現を抜かす」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「現を抜かして」になります。
良い意味で使われない
「現を抜かす」は、「夢中になり過ぎてやるべきことができない状態」というニュアンスがあります。
人から言われた場合、怠慢であると言われているのと同じことです。
「現を抜かす」を使った例文と意味を解釈
「現を抜かす」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「現を抜かす」を使った例文1
- 「現を抜かす」を使った例文2
「現を抜かす」を使った例文1
「彼女は恋愛に現を抜かして仕事が手に付かない」
新しく彼氏ができて夢中になってしまい、仕事でミスが増えたり雑になっていることを表しています。
「現を抜かす」を使った例文2
「娘がアイドルに現を抜かしている」
子供がアイドルに夢中になり、グッズを揃えたりコンサートに行ったりしていることを表しています。
「現を抜かす」の類語や類義語
「現を抜かす」の類語や類義語を紹介します。
- 「骨抜きになる」【ほねぬきになる】
- 「溺れる」【おぼれる】
「骨抜きになる」【ほねぬきになる】
「ものごとの中心となる部分が失われてつまらないものになること」「魅力に惑わされて腑抜けになること」という意味です。
「溺れる」【おぼれる】
「水の中で泳げずに死にそうになること」「理性を失うほど夢中になること」という意味です。
「現を抜かす」は「あるものごとに過度に熱中すること」「我を忘れてしまうこと」という意味があります。
何かに夢中になっている人に使いましょう。