「願を掛ける」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
受験シーズンなどに「願を掛ける」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「願を掛ける」の意味
- 「願を掛ける」の表現の使い方
- 「願を掛ける」を使った例文と意味を解釈
- 「願を掛ける」の類語や類義語
「願を掛ける」の意味
「願を掛ける」の意味は「自分の願い事が成就する様に、神仏に祈ること」です。
どうしても達成したい夢や目的がある時に、自分の力だけでは不安なので、神仏に頼ることを言います。
また、神に祈ると共に何かしらの誓いを立てることも含まれます。
神社や仏閣を訪れて祈りを捧げることの他に、絵馬に願い事を書いて掲げたり、千羽鶴を折るなどが知られていますが、中には願い事が成就するまで自分の好きなものを断ったり、髭や髪を切らずに過ごす人もいます。
- 「願を掛ける」の読み方
- 「願を掛ける」を分解して解釈
「願を掛ける」の読み方
「願を掛ける」の読み方は、「がんをかける」になります。
「願」は「ねがい」ではなく「がん」と読みます。
「願を掛ける」を分解して解釈
「願を掛ける」は「願+を(助詞)+掛ける」で成り立っています。
「願」とは「ねがい」とも読み「請い求める」「神仏に祈り求める」という意味があります。
元々は仏教用語で、悟りを得る為の修行を達成させようと願いながら決意することを言います。
「掛ける」は「高いところからぶら下げる」という意味の他に「頼る」「ゆだねる」「願い・期待を託す」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「神仏に願い・期待を祈って託す」という意味で使われています。
「願を掛ける」の表現の使い方
「願を掛ける」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分の力では難しい時
文法的な使い方
「願を掛ける」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「願を掛けて」になり、名詞形は「願掛け」になります。
自分の力では難しい時
「願を掛ける」は、簡単に叶えられる願いではなく、一生懸命頑張っても成就させるのが難しい願いがある時に使います。
ただ神仏に祈るだけではなく、自分でも「一生懸命頑張る」という誓いを立てる意味があるのです。
「願を掛ける」を使った例文と意味を解釈
「願を掛ける」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「願を掛ける」を使った例文1
- 「願を掛ける」を使った例文2
「願を掛ける」を使った例文1
「第一志望の大学に入れる様にわざわざ湯島天神まで行って願を掛けてきた」
第一志望の大学に絶対に入りたいと思い、学業の神様が祀られている湯島天神まで行って祈って来たことを表しています。
「願を掛ける」を使った例文2
「新商品が当たる様に願を掛けて、しばらくコーヒーを断っている」
新商品がヒットする様に願い、決意として好きなコーヒーを飲まない様にしていることを表しています。
「願を掛ける」の類語や類義語
「願を掛ける」の類語や類義語を紹介します。
- 「神頼み」【かみだのみ】
- 「祈願」【きがん】
「神頼み」【かみだのみ】
「困った時に神に祈って助けを願うこと」という意味です。
「祈願」【きがん】
「希望が叶う様に神仏に祈って願うこと」という意味です。
「願を掛ける」は「自分の願い事が成就する様に、神仏に祈ること」という意味です。
どうしても叶えたい希望がある時に使いましょう。