「歯痒い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「歯痒い」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「歯痒い」の意味
- 「歯痒い」の表現の使い方
- 「歯痒い」を使った例文と意味を解釈
- 「歯痒い」の類語や類義語
「歯痒い」の意味
「歯痒い」の意味は、「思い通りにならずにいらだたしく思うこと」です。
どうしてもやりたいことがあったり、叶えたいと思う気持ちがあるのに、あと一歩のところで実現できない状態を言います。
ちょっとしたタイミングが合わなかったり、たまたま条件に不足している点があったりなどで、可能性は高いのにできない時の表現です。
- 「歯痒い」の読み方
- 「歯痒い」の由来
「歯痒い」の読み方
「歯痒い」の読み方は、「はがゆい」になります。
「痒い」の漢字が難しいので「歯がゆい」と平仮名表記にすることもあります。
「歯痒い」の由来
「歯痒い」の由来は以下の2つですが、いずれもはっきりそうと書かれている文献などはありません。
1つ目は「歯が生え変わる時の感覚」から来ているという説です。
子供が乳歯から永久歯に生え変わる時や、親不知が生えてくる時に、歯茎がうずうずしたり、チクチクとすることがあります。
特に親不知は痛みを伴いイライラすることもあることから、「早く生えて来いと苛立つ様子」を「歯痒い」と言う様になりました。
2つ目は、「歯は痒くても掻けないこと」から来ているという説です。
歯は固いので、痒かったとしても掻けないものであり、「イライラしてどうしよもないことのたとえ」として使われる様になりました。
「歯痒い」の表現の使い方
「歯痒い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 何とかしたいという気持ちが強い時に使う
文法的な使い方
「歯痒い」は形容詞ですので、文末にそのまま使ったり、「歯痒い〇〇」など名詞を修飾して使います。
副詞として使う時には「歯痒く」になります。
何とかしたいという気持ちが強い時に使う
「歯痒い」は何とかしたいと思っていて、できる能力があるのに、何らかの事情でうまくいかない時に使います。
最初からどうにもならない時には使われません。
「歯痒い」を使った例文と意味を解釈
「歯痒い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「歯痒い」を使った例文1
- 「歯痒い」を使った例文2
「歯痒い」を使った例文1
「ケガをして試合に出られず歯痒い思いをした」
試合直前にケガをしてしまい、折角の試合に出られずに非常にイラついたり焦ったりしたことを表しています。
「歯痒い」を使った例文2
「片思いの人に中々告白できない自分が歯痒い」
片思いの異性とツーショットになったのに告白できず、自分に対していら立っていることを表しています。
「歯痒い」の類語や類義語
「歯痒い」の類語や類義語を紹介します。
- 「もどかしい」【もどかしい】
- 「焦れったい」【じれったい】
「もどかしい」【もどかしい】
「ものごとが思う様に進まずに、イライラすること」という意味です。
「焦れったい」【じれったい】
「早く実現させたいと思っているのに中々達成できないので、じっとしていられないこと」という意味です。
「歯痒い」は「思い通りにならずにいらだたしく思うこと」という意味です。
何とか実現させたいと強く思っている時に使いましょう。