「輪をかける」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や日常会話で「輪をかける」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「輪をかける」の意味
- 「輪をかける」の表現の使い方
- 「輪をかける」を使った例文と意味を解釈
- 「輪をかける」の類語や類義語
「輪をかける」の意味
「輪をかける」の意味は「あるものと比較して、程度が更に甚だしいこと」です。
元々目立つ人やものがあり、別の人やものがそれ以上の程度であることを言います。
同じ種類やや能力などについて、より上回っている存在が現れた時に使う表現です。
- 「輪をかける」の読み方
- 「輪をかける」の由来
「輪をかける」の読み方
「輪をかける」の読み方は、「わをかける」になります。
「かける」を「掛ける」と漢字表記することもありますが、意味は同じです。
「輪をかける」の由来
「輪をかける」の由来には2つの説があります。
1つ目は弓道の手順からくるという説で、弓に弦(つる)を張る時には、「弦輪(つるわ)」と言われる輪の形にして引っかけます。
この「弦輪」を調整してその弓に対し適切な大きさにすることで、弦の長さを調節して、よりピンとした状態に張れるのです。
弦がピンと張られていれば、遠くまで矢を飛ばせることから、「輪をかける」が「勢いが増す」という意味になり、そこから更に「程度がはなはだしい」という意味で使われる様になりました。
2つ目は、木できた桶の周囲を竹の輪で止めて、バラバラにならない様にしていたことから来たという説です。
竹の輪は桶よりも一回り大きくなることから「輪をかける」と言われる様になりました。
「輪をかける」の表現の使い方
「輪をかける」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い場合と悪い場合両方に使われる
文法的な使い方
「輪をかける」は動詞を伴った表現ですので、文末にそのまま使います。
一般的には副詞として「輪をかけて」と使われることが多くなります。
良い場合と悪い場合両方に使われる
「輪をかける」は、その程度が増すことにより、良くなる場合と悪くなる場合の両方に使われます。
良い意味の表現ならばほめ言葉としても使えます。
「輪をかける」を使った例文と意味を解釈
「輪をかける」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「輪をかける」を使った例文1
- 「輪をかける」を使った例文2
「輪をかける」を使った例文1
「社長は部長よりも輪をかけて細かい性格だ」
部長が細かい性格だと思っていたら、社長の方が更に細かい性格であることを表しています。
「輪をかける」を使った例文2
「妹の方が姉よりも輪をかけて美人だ」
姉が美人だと思っていたら、妹の方が更に美人だったことを表しています。
「輪をかける」の類語や類義語
「輪をかける」の類語や類義語を紹介します。
- 「拍車をかける」【はくしゃをかける】
- 「一際」【ひときわ】
「拍車をかける」【はくしゃをかける】
「ものごとの進み具合を一段と早めること」という意味で、「馬に拍車をあてて速く走らせること」から来ています。
「一際」【ひときわ】
「大勢と比較して特に目立っていること」という意味です。
「輪をかける」は「あるものと比較して、程度が更に甚だしいこと」という意味です。
良い意味、悪い意味両方で使える様にしましょう。