「丹念」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語の中で「丹念」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「丹念」の意味
- 「丹念」の表現の使い方
- 「丹念」を使った例文と意味を解釈
- 「丹念」の類語や類義語
「丹念」の意味
「丹念」の意味は以下の2つです。
1つ目は「真心を込めてすること」という意味です。
人から頼まれたことを手掛けたり、自分がその人の為に行動を起こす時に、単なるノリや義務感からではなく、本当にその人の為を思って一生懸命行動することを言います。
自分が特別に思っている人の為に作業をする時の表現です。
2つ目は「細かい点にまで心を配ること」という意味です。
普通にやっても十分通用することを、更に仕上りの良さや微妙な使い勝手の良さなどを求めて、細かい所まで気を入れて作業をすることを言います。
専門の人しか分からない様な細かい点にまでこだわり、完璧に仕上げる時の表現です。
- 「丹念」の読み方
- 「丹念」の言葉の成り立ち
「丹念」の読み方
「丹念」の読み方は、「たんねん」になります。
特に難しい漢字ではないので、読み書きできる様にしましょう。
「丹念」の言葉の成り立ち
「丹念」の「丹」は「赤い色」「真心」「不老不死の薬」「練り薬」という意味があります。
元々は「井戸を掘った時に出てくる、水銀と硫黄が化合した赤色の土」という意味でしたが、そこから転じて「赤心(うそ偽りのない、ありのままの心)」という意味になりました。
「念」は「気持ち・思い」「心配り」「強く願うこと」「仏教用語で何かに向かって心を集中すること」とい意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「真心を込める」「心配りをする」という意味で使われています。
「丹念」の表現の使い方
「丹念」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人に対して使う
文法的な使い方
「丹念」は名詞・形容動詞であり、文末に使う時には助動詞を伴い「丹念だ・である」になります。
副詞として使う時には「丹念に」になり、形容詞として使う時には「丹念な〇〇」になります。
人に対して使う
「丹念」は、丁寧に仕事をする人に対して使う言葉です。
自分に対して使うのではなく、その人の仕事ぶりを周囲の人が見て「丁寧だ」「真心がこもっている」と判断した時に使われます。
「丹念」を使った例文と意味を解釈
「丹念」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「丹念」を使った例文1
- 「丹念」を使った例文2
「丹念」を使った例文1
「着物職人が自分の娘の為に振袖を丹念に作り上げた」
着物を作る職人が、自分の娘の成人式に、真心込めて振袖を仕立てたことを表しています。
「丹念」を使った例文2
「上司は提出したレポートを丹念に読んで評価してくれた」
上司にレポートを提出したところ、流し読みではなく時間をかけてじっくりと読み、内容を評価してくれたことを表しています。
「丹念」の類語や類義語
「丹念」の類語や類義語を紹介します。
- 「念入り」【ねんいり】
- 「丹精込めて」【たんせいこめて】
「念入り」【ねんいり】
「細かい点にまでしっかりと気を配りながらものごとを行うこと」という意味です。
「丹精込めて」【たんせいこめて】
「真心や気持ちを尽くしてものごとを行うこと」という意味です。
「丹念」の意味は「真心を込めてすること」「細かい点にまで心を配ること」という意味があります。
手を抜かずに一生懸命仕事をする人に対して使いましょう。