「表に出ない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話やネットニュースなどで「表に出ない」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「表に出ない」の意味
- 「表に出ない」の表現の使い方
- 「表に出ない」を使った例文と意味を解釈
- 「表に出ない」の類語や類義語
「表に出ない」の意味
「表に出ない」の意味は以下の3つです。
1つ目は「公然の場に姿を見せないこと」という意味で、重要人物であるにもかかわらず、人前で発言をしなかったり、他の人にものごとを任せて自分は裏で指図をすることを言います。
2つ目は「ものごとが隠されて公表されないこと」という意味で、そのものごとが人に知られては困る人がいる時に、公表しない様に隠し通すことを言います。
3つ目は「創作物が日の目を見ないこと」という意味で、芸術や音楽など、創作したものが評価されずに人に知られないまま終わってしまうことを言います。
- 「表に出ない」の読み方
- 「表に出ない」を分解して解釈
「表に出ない」の読み方
「表に出ない」の読み方は、「おもてにでない」になります。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「表に出ない」を分解して解釈
「表に出ない」は「表+に(助詞)+出ない」で成り立っています。
「表」は「物の両面のうち、主になる方」「他のものよりも前の位置にあること」「うわべ・外見」「公式・正式」「正面」「屋外」という意味があります。
「出ない」は動詞「出る」の否定形で「ある範囲から外に移動しない」「失くしたものが見つからない」「特定に場所に参加しない」「活動を行わない」「その様な態度を取らない」という意味があります。
これらの言葉が組み合さり「外に姿を見せない」「正式に行わない」「広く知られない」という意味で使われています。
「表に出ない」の表現の使い方
「表に出ない」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 黒幕などに使う
文法的な使い方
「表に出ない」は否定の動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「表に出ず」になり、不可能を表す時には「表に出られない」になります。
黒幕などに使う
「表に出ない」は、自分の存在を示さずに陰で人や組織を操っている、いわゆる「黒幕」に対して使われます。
悪事の中心人物であり、悪い意味になります。
「表に出ない」を使った例文と意味を解釈
「表に出ない」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「表に出ない」を使った例文1
- 「表に出ない」を使った例文2
「表に出ない」を使った例文1
「彼は最後まで表に出ずに目的を達成した」
ビジネスで、自分の存在を知られたくない為に、裏で人に指図して成果を出したことを表しています。
「表に出ない」を使った例文2
「汚職を指図した人物が表にでずに終わった」
政治で、汚職を指図した人物が入る筈なのですが、最後まで隠されてうやむやになってしまったことを表しています。
「表に出ない」の類語や類義語
「表に出ない」の類語や類義語を紹介します。
- 「非公開」【ひこうかい】
- 「閉鎖的」【へいさてき】
「非公開」【ひこうかい】
「一般の人が自由に見たり聞いたりできないこと」という意味です。
「閉鎖的」【へいさてき】
「自分自身や組織の中に入ったままで、外のことを受け入れない状態」という意味です。
「表に出ない」は「公然の場に姿を見せないこと」「ものごとが隠されて公表されないこと」「創作物が日の目を見ないこと」という意味があります。
重要なものが世間的に公表されない時に使いましょう。