「奥ゆかしく」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「奥ゆかしく」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「奥ゆかしく」の意味
- 「奥ゆかしく」の表現の使い方
- 「奥ゆかしく」を使った例文と意味を解釈
- 「奥ゆかしく」の類語や類義語
「奥ゆかしく」の意味
「奥ゆかしく」の意味は以下の2つです。
1つ目は「慎み深くて上品な様子」という意味で、見た目や言動などに品があり、非常に魅力的であることを言います。
2つ目は「細やかな気配りができて好感が持てる」という意味で、性格的な面で素晴らしいと思うことを言います。
- 「奥ゆかしく」の読み方
- 「奥ゆかしく」の語源・由来
「奥ゆかしく」の読み方
「奥ゆかしく」の読み方は、「おくゆかしく」になります。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「奥ゆかしく」の語源・由来
「奥ゆかしく」は、形容詞「奥ゆかしい」の変化形です。
「奥」とは、ものや人の心理なども「奥底・奥深く」という意味があります。
「ゆかしい」は、動詞「行く(ゆく)」の形容詞形「行かし(ゆかし)」で、「行く」「行きたい」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり、「もっと奥深くまで行きたい」という意味から転じて「人間性の奥深くに惹かれる」という意味で使われる様になりました。
「奥ゆかしく」の表現の使い方
「奥ゆかしく」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な意味
- 女性に対して使われる
文法的な意味
「奥ゆかしく」は副詞的用法で、文末に使う時には形容詞の「奥ゆかしい」になります。
名詞形は「奥ゆかしさ」になります。
女性に対して使われる
「奥ゆかしく」は、主に女性に対して使う表現です。
日本女性の控え目な部分や、大人しい性格などに対するほめ言葉として使われます。
海外には「女性=大人しい」という考え方は通じないので、日本人女性に使う様にしましょう。
「奥ゆかしく」を使った例文と意味を解釈
「奥ゆかしく」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「奥ゆかしく」を使った例文1
- 「奥ゆかしく」を使った例文2
「奥ゆかしく」を使った例文1
「とても奥ゆかしいお嬢さんだが、芯は強いので内助の功が期待できる」
お見合いの時に女性に対して好感を持った時の表現です。
とても大人しくて控えめな女性ですが、自分の考えを持っていて、将来的に夫のサポートをしてくれそうだと期待しています。
「奥ゆかしく」を使った例文2
「小さな花が奥ゆかしく咲いている」
大輪の花の中に、小さな花がひっそりと咲いています。
これでもかと大きく花を咲かせて香りが強い花と比べて、自己主張をしない方が好感を持てる様子を表しています。
「奥ゆかしく」の類語や類義語
「奥ゆかしく」の類語や類義語を紹介します。
- 「淑やか」【しとやか】
- 「可憐」【かれん】
「淑やか」【しとやか】
「女性のものごしや言葉が物静かで上品な様子」「慎み深い様子」という意味です。
「可憐」【かれん】
「姿や形が可愛らしくて守ってあげたいと思う様子」という意味です。
「奥ゆかしく」は「慎み深くて上品な様子「細やかな気配りができて好感が持てる」という意味があります。
女性に対するほめ言葉として使いましょう。