「腹黒い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「腹黒い」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「腹黒い」の意味
- 「腹黒い」の表現の使い方
- 「腹黒い」を使った例文と意味を解釈
- 「腹黒い」の類語や類義語
「腹黒い」の意味
「腹黒い」の意味は以下の2つです。
1つ目は「心のなかで悪だくみをしていること」で、人を陥れようと悪い策略を思いめぐらしていることを言います。
2つ目は「心がけが悪いこと」という意味で、陰険で意地が悪く、人の意見を素直に聞き入れない人のことを言います。
- 「腹黒い」の読み方
- 「腹黒い」の語源
「腹黒い」の読み方
「腹黒い」の読み方は、「はらぐろい」になります。
「くろい」ではなく「ぐろい」と読むことを覚えておきましょう。
「腹黒い」の語源
「腹黒い」の言葉の語源は、「サヨリ」という魚からきています。
「サヨリ」は海の沿岸近くに生息する細長い魚で、外見はオシャレ美しく気品があるのですが、お腹を開くと真っ黒で全く違うイメージになるのです。
見た目の美しさとは異なる内面であることから、「心の中で汚れたことを考えている」ということのたとえとして「腹黒い」と言われる様になりました。
「腹黒い」の表現の使い方
「腹黒い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 面と向かって悪口を言う人のことではない
文法的な使い方
「腹黒い」は形容詞ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「腹黒く」になり、名詞形は「腹黒さ」になります。
面と向かって悪口を言う人のことではない
「腹黒い」は、見た目は誠実そうであったり、明るくて人が良さそうに見えるけれども、心の中では悪いことを考えている人のことを言います。
面と向かって悪口を言ったり、普段の言動で性格が悪いと思われる人には使いません。
「腹黒い」を使った例文と意味を解釈
「腹黒い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「腹黒い」を使った例文1
- 「腹黒い」を使った例文2
「腹黒い」を使った例文1
「彼女は二股かけていて、どちらか一方を結婚相手に選ぼうとしているのだから腹黒い」
2人の男性と同時に付き合い、どちらにもいい顔をしながら、最終的に結婚相手にふさわしい方に決めようとしている、ずるい性格であることを表しています。
「腹黒い」を使った例文2
「腹黒い上司がいなくなってホッとした」
周囲には部下を信頼している様子を見せながら、陰でネチネチと説教をしたり文句を言ったりしていた上司が異動になり、部下一同が安心している様子を表しています。
「腹黒い」の類語や類義語
「腹黒い」の類語や類義語を紹介します。
- 「よこしま」【よこしま】
- 「邪悪」【じゃあく】
「よこしま」【よこしま】
漢字で書くと「邪」と表記します。
意味は「心が正しくないこと」で、由来は「心が横を向いていること」からきています。
「邪悪」【じゃあく】
「心がゆがんでいて、人の道に反することを考えること」という意味です。
「腹黒い」は「心のなかで悪だくみをしていること」「心がけが悪いこと」という2つの意味があります。
普段はいい人そうに見えて、実は悪いことを考えている人に対して使いましょう。