「駅弁鉄」とは?! 意味を解説
この「駅弁鉄」は、鉄道ファンと分類していいのか微妙なところです。
目次
- 「駅弁鉄」の意味とは?
- 「駅弁鉄」の概要
「駅弁鉄」の意味とは?
「駅弁鉄」とは、特定の鉄道の中や駅構内で販売されている駅弁が目当ての鉄道ファンです。
中でもその地域の特産品が入った駅弁は特にお目当てとされており、季節ごとに変わる駅弁があれば、その為だけに目的の鉄道に乗ったり、駅まで購入しに行くことも辞さないのが「駅弁鉄」です。
「駅弁鉄」の概要
「駅弁鉄」の中でも評価が高いのが、荻野屋の「峠の釜めし」です。
この駅弁は群馬県のJR横川駅で販売されていることで有名ですが、その駅と軽井沢駅を結ぶ路線が廃線となってしまった影響で、同駅での販売が極端に落ち込んでしまいました。
その為、今ではその路線の代わりに運行されることになった北陸新幹線の車内で販売されたり、東京駅や上野駅、大宮駅などでも購入できるようになっています。
駅弁鉄が鉄道ファンの一種だと考えると、この峠の釜めしの場合、横川駅で購入してこそだと考えるかも知れませんが、そのような人は意外と少なく、同じ駅弁さえ購入できれば東京駅であっても構わないとする場合が多いようです。
つまり、目的の駅弁さえ手に入れば、無理に遠くまで行くようなことはしないと考えていいでしょう。
どうしても遠くでしか購入できない駅弁は、鉄道以外の交通手段でそこまで向かうことも珍しくありません。
鉄道の中でしか購入できない場合は別ですが、目的が駅弁そのものなので、鉄道に乗ることは二の次となっています。
ここが冒頭でも書いたように、この「駅弁鉄」を鉄道ファンと考えていいのかという最大の疑問点となっています。
「駅弁鉄」は購入した駅弁を食べるだけでなく、その箱や包み紙はきちんとコレクションとしていることがほとんどです。
先の峠の釜めしは、陶器製の釜に入っているのが人気の理由の1つで、この容器すら持っていないようではとても「駅弁鉄」とは呼べないと言われています。