なんjに好んで使われる「咽び泣く」の意味とは！類語や例文など詳しく解釈

「咽び泣く」の意味

「咽び泣く」の意味は以下の2つです。

1つ目は、「声を飲み込む様にして泣くこと」という意味で、人に聞こえない様に声を殺しながら泣くことを言います。

人前で泣くことは恥と思っている人や、立場が上の人などが大勢の前で泣く時の表現です。

2つ目は「のどを詰まらせる様にして泣くこと」という意味で、激しく泣くことで喉の筋肉が痙攣して詰まった状態になることを言います。

普段滅多に泣かない人が一気に泣いた時に過呼吸になり、この様な状態になります。

• 「咽び泣く」の読み方
• 「咽び泣く」を分解して解釈

「咽び泣く」の読み方

「咽び泣く」の読み方は、「むせびなく」になります。

「咽び」という漢字が難しいので平仮名表記にされることもあります。

「咽び泣く」を分解して解釈

「咽び泣く」は「咽び+泣く」で成り立っています。

「咽び」は動詞「咽ぶ」の連用形で「飲食物を喉に詰まらせたり、煙を吸ったりしてせき込むこと」「感情が込み上げて息が詰まること」「息を詰まらせながら泣くこと」「水の流れがつかえること」という意味があります。

「泣く」は「喜怒哀楽の感情や痛みなどを押さえられずに涙を流すこと」「辛い思いが身に染みる様子」という意味があります。

これらの言葉が組み合わさり「様々な感情に込み上げて、息を詰まらせながら泣くこと」として使われています。

「咽び泣く」の表現の使い方

「咽び泣く」の表現の使い方を紹介します。

• 文法的な使い方
• 良くないことで泣く時に使われることが多い

文法的な使い方

「咽び泣く」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。

名詞として使う時には「咽び泣き」になります。

良くないことで泣く時に使われることが多い

「咽び泣く」は、予想外にショックなことが起きた時に、感情を押さえられずに泣いてしまう時に使われます。

女性や子供の様にわんわん泣くのではなく、男性の泣き方に多く、気持ちが込み上げてきて声が詰まってしまう時の表現です。

「咽び泣く」を使った例文と意味を解釈

「咽び泣く」を使った例文とその意味を解釈していきます。

• 「咽び泣く」を使った例文1
• 「咽び泣く」を使った例文2

「咽び泣く」を使った例文1

「彼は恩師が亡くなったことを知り咽び泣いた」

昔非常にお世話になり、一度お礼を言いたいと思っていた恩師が亡くなったことを知り、一人で声を殺して泣いていることを表します。

「咽び泣く」を使った例文2

「友人に同情して2人で咽び泣きながら飲み明かした」

友人から悲惨な目に遭っていることを打ち明けられ、飲みながら話を聞いているうちに同情して、2人で声を詰まらせてないたことを表しています。

「咽び泣く」の類語や類義語

「咽び泣く」の類語や類義語を紹介します。

• 「嗚咽」【おえつ】
• 「忍び泣く」【しのびなく】

「嗚咽」【おえつ】

「声を詰まらせて泣くこと」という意味で、「おえっ」とえづくことではありません。

「忍び泣く」【しのびなく】

「人に聞こえない様に声を殺して泣くこと」という意味です。