「一枚岩ではない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「一枚岩ではない」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「一枚岩ではない」の意味
- 「一枚岩ではない」の表現の使い方
- 「一枚岩ではない」を使った例文と意味を解釈
- 「一枚岩ではない」の類語や類義語
「一枚岩ではない」の意味
「一枚岩ではない」の意味は「組織や団体などが、必ずしも強く団結している訳ではないこと」です。
組織や団体など、大勢で一つの目標に向かって行動している集団の中で、一人一人意見が違っていたり、対立している様子を言います。
- 「一枚岩ではない」の読み方
- 「一枚岩ではない」の語源・由来
「一枚岩ではない」の読み方
「一枚岩ではない」の読み方は、「いちまいいわではない」になります。
慣用句なのでこのまま覚えてしまいましょう。
「一枚岩ではない」の語源・由来
「一枚岩ではない」の「一枚岩」とは、「板の様に一つになっている大きな岩」という意味です。
大きくてしっかりと固く繋がっていることから、「組織や団体が強く結束している様子」という意味で使われます。
これに否定の助動詞「ない」がついて、「組織や団体が一つにまとまっていない」という意味で使われています。
「一枚岩ではない」の表現の使い方
「一枚岩ではない」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネスでの使い方
文法的な使い方
「一枚岩ではない」は動詞を含む表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「一枚岩ではなく」になります。
ビジネスでの使い方
ビジネスでは「大企業」「最近急成長した企業」など、世間から注目される企業に対して使われます。
「今は業績が良くてもそのうち内部分裂が始まるのではないか」というニュアンスになります。
「一枚岩ではない」を使った例文と意味を解釈
「一枚岩ではない」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「一枚岩ではない」を使った例文1
- 「一枚岩ではない」を使った例文2
「一枚岩ではない」を使った例文1
「現在市場で最もシェアの多い企業だが、一枚岩ではないと言われている」
現在非常に勢いがあり、売り上げも業界ナンバーワンですが、内部抗争があることを著しています。
「一枚岩ではない」を使った例文2
「優秀な人材ばかり集めているが、組織として一枚岩ではない」
ヘッドハンティングなどをして、業界で優秀な人材を集めている会社ですが、寄せ集め集団の為に皆エゴが強くて、考え方が食い違い、まとまりにくい状態であることを表しています。
「一枚岩ではない」の類語や類義語
「一枚岩ではない」の類語や類義語を紹介します。
- 「歯車が噛み合わない」【はぐるまがかみあわない】
- 「同床異夢」【どうしょういむ】
「歯車が噛み合わない」【はぐるまがかみあわない】
「組織や団体が一つの目標に向かって行動する時に、個々の働きがうまく連動しないこと」という意味です。
「同床異夢」【どうしょういむ】
「同じ仲間でありながら、考え方が違うこと」という意味で、同じ寝床で過ごしながら全く違う夢を見ていることからきています。
「一枚岩ではない」は「組織や団体などが、必ずしも強く団結している訳ではないこと」という意味です。
うまく行ってそうに見えても実は内部で小競り合いがある時に使いましょう。