「泡を食う」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「泡を食う」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「泡を食う」の意味
- 「泡を食う」の表現の使い方
- 「泡を食う」を使った例文と意味を解釈
- 「泡を食う」の類語や類義語
「泡を食う」の意味
「泡を食う」の意味は、「非常に驚き慌てること」です。
それまで何事もなく行動できていた時に、予想外のことが起きたり、精神的にショックを受けたりして、慌ててしまい、冷静な判断ができなくなってしまうことを言います。
その場でものごとが手に付かなくなり、やるべきことができなくなってしまう時の表現です。
- 「泡を食う」の読み方
- 「泡を食う」の語源・由来
「泡を食う」の読み方
「泡を食う」の読み方は、「あわをくう」になります。
読むのは難しくないのですが、書く時に「泡」を「粟」と間違えない様にしましょう。
「泡を食う」の語源・由来
「泡を食う」は慣用句で、本当に「泡」を食べる訳ではありません。
「泡」とは水をかき回すと発生する水のふくらみのことですが、これは「水辺にいれば泡が立つほど慌てている」という意味です。
つまり、「泡」と「慌てる」の語呂合わせでできた言葉なのです。
「食う」は「不利益なことや相手の攻撃を身に受ける」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり、「慌ててじたばたとしてしまう様な目にあうこと」として使われています。
「泡を食う」の表現の使い方
「泡を食う」の表現の使い方を紹介します。
- 「泡を食う」の文法的な使い方
- 慣用句であり「泡を食う」のまま使う
「泡を食う」の文法的な使い方
「泡を食う」は動詞を含んだ慣用句であり、文末にそのまま使えます。
基本的に副詞として「泡を食って~した」と使うことが多くなります。
慣用句であり「泡を食う」のまま使う
「泡を食う」の「食う」は「食べる」のぞんざいな言い方ですので、人前で使うのは失礼ではないかと思う人ともいますが、慣用句なのでこのまま使います。
「泡を食べる」「泡を召し上がる」などとは使いません。
「泡を食う」を使った例文と意味を解釈
「泡を食う」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「泡を食う」を使った例文1
- 「泡を食う」を使った例文2
「泡を食う」を使った例文1
「食事中に社長が声をかけて来たので泡を食って立ち上がった」
会社で食事中に社長に話しかけられてしまい、びっくりしてしまったことを表しています。
「泡を食う」を使った例文2
「朝起きたら既に家を出るべき時間を過ぎていたので、泡を食って飛び起きた」
朝寝坊をしてしまい、起きたら既に家を出ないと間に合わない時間であると分り、飛び起きて出かけたことを著しています。
「泡を食う」の類語や類義語
「泡を食う」の類語や類義語を紹介します。
- 「気が動転する」【きがどうてんする】
- 「パニック状態」【ぱにっくじょうたい】
「気が動転する」【きがどうてんする】
「思いもよらない出来事が起きてしまい、一時的に錯乱状態になってしまうこと」という意味です。
「パニック状態」【ぱにっくじょうたい】
「緊張したり驚いたりして、精神的に混乱してしまい、理性を失ってしまうこと」という意味です。
「泡を食う」は「非常に驚き慌てること」という意味です。
ビックリして頭の中が真っ白になりながら行動している時に使いましょう。