「水準点」とは？意味や使い方！例文

「水準点」とは?

「水準点」という表現は、「全国的な水準測量のための基準測点になる場所として、その標高(高さ)が精密・正確に求められている点」を意味しています。

「水準点」というのは、国土地理院が測量して定めたもので、「地形図の作成や各種の土木測量に必要になる高さの基準点としての役割を果たしている正確な高さの点・標識」を意味する言葉なのです。

「水準点」とされる標識には「一等・二等・三等の等級」がありますが、一般的に花崗岩(コンクリート)で作成して地中に埋設していて、その頭部の高さをセンチメートルの単位まで決定しています。

• 「水準点」の読み方

「水準点」の読み方

「水準点」の読み方は、「すいじゅんてん」になります。

「水準点」の表現の使い方

「水準点」の表現の使い方は、「全国的な水準測量のための場所として国土地理院が定めた高さの点」や「国土地理院が設置した標識でその標高(高さ)が精密・正確に求められている点」を意味して使うという使い方になります。

例えば、「正確な地図を作成したいのであれば、国土地理院が高さを決定した水準点を参照しなければなりません」といった文章で、「水準点」の表現を使用することができます。

「水準点」を使った言葉と意味を解釈

「水準点」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「水準点の設置」【すいじゅんてんのせっち】
• 「水準点を探す」【すいじゅんてんをさがす】
• 「水準点の役割」【すいじゅんてんのやくわり】

「水準点の設置」【すいじゅんてんのせっち】

「水準点の設置」という言葉は、「国土地理院が主体となって、全国の道路沿いに一定間隔で精密な高さを定めた標識(花崗岩製)を置くこと」を意味しています。

例えば、「水準点の設置によって、近代的な正確な地形図を描くことが可能になりました」といった文章で使うことができます。

「水準点を探す」【すいじゅんてんをさがす】

「水準点を探す」という表現は、「地図・地形図の作成や土木測量のために、正確な標高(高さ)を決定している点を探すこと」を示しています。

例えば、「土木建築業者が、土地の正確な測量をするために複数の水準点を探していました」などの文章で使用されます。

「水準点の役割」【すいじゅんてんのやくわり】

「水準点の役割」という言葉は、「国土地理院が精密な高さ(標高)を決めた基準点が果たすべき機能・役目」という意味合いを持っています。

例えば、「近代日本が設置した水準点の役割として、正確な日本地図の制作ということがありました」などの文章で使えます。

「水準点」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「水準点」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「水準点」を使った例文1
• 「水準点」を使った例文2

「水準点」を使った例文1

「日本の各地に水準点が設置されていなければ、土木工事に必要となる正確な測量に誤差のズレが出てしまいます」

この「水準点」を使った例文は、「水準点」という表現を、「日本の各地に精密な高さ・標高が決定されている点の標識が設置されていなければ」という意味を持つ文脈で使っています。

「水準点」を使った例文2

「道を歩いている時に注意して道端・周囲を観察していると、花崗岩やコンクリートで作られた水準点を発見できます」

この「水準点」を使った例文は、「(国土地理院によって)花崗岩やコンクリートで作られた正確な高さを示す点、水準測量のための基準測点を発見できる」という意味合いで、「水準点」という表現を使用しています。

「水準点」と「基準点」の意味の違い

「水準点」という表現は、「全国的な基準測量を行うために、国土地理院が正確・精密な標高(高さ)を決定した点」を意味しています。

それに対して、「基準点(きじゅんてん)」という表現は、「標高・高さに限らず、何らかの評価・測量・判断(意思決定)をする場合に、標準・普通(最低水準など)として参照する点」を意味しているという違いがあります。

正確な標高を定めた点である「水準点」は、高さ以外の基準も包摂している「基準点」の一種として解釈することができます。

「水準点」の類語や類義語・言い換え

「水準点」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。

• 「高さの基準点」【たかさのきじゅんてん】
• 「ベンチマーク」【べんちまーく】
• 「高さの標識」【たかさのひょうしき】

「高さの基準点」【たかさのきじゅんてん】

「水準点」という表現は、「国土地理院が主体となって決めた正確な高さ・標高の基準になる点」を意味しています。

その意味合いから、「水準点」という表現は「高さの基準点」という表現で言い換えることが可能なのです。

「ベンチマーク」【べんちまーく】

「ベンチマーク」という英語の言葉は、「基準測量のために正確な高さを決めた水準点」や「ある物事について測定・評価・比較・判断などを行う時に参考にする指標」を意味しています。

その意味から、「ベンチマーク」の表現を、「水準点」とほぼ同じような意味を持っている類語(シソーラス)として解釈することができます。

「高さの標識」【たかさのひょうしき】

「水準点」という表現は、「国土地理院が定めた正確で精密な高さの基準点・目印となる標識」のことを意味しています。

「標識」というのは、「人々に情報を分かりやすく示すために作られた視覚的な記号・目印」を意味する言葉です。

この意味合いから、「水準点」と類似の意味を持つ類義語として、「高さの標識」という表現を指摘できます。

「水準点」の英語と解釈

「水準点」という言葉を英語で表現して、その意味を解釈していきます。

“benchmark”(ベンチマーク・基準や指標・ものさしになるもの・水準点) “We surveyed the exact terrain while referring to the benchmark.” 「水準点」の言葉を使ったこの英語の例文は、「私たちは水準点を参考にしながら、正確な地形の測量を行いました」ということを意味しています。