「追い落とす」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「追い落とす」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「追い落とす」の意味
- 「追い落とす」の表現の使い方
- 「追い落とす」を使った例文と意味を解釈
- 「追い落とす」の類語や類義語
「追い落とす」の意味
「追い落とす」の意味は以下の4つです。
1つ目は、「目上の人より有利になり、その地位から排除すること」という意味で、会社で権力のある人の地位を奪うことを言います。
2つ目は「高い所まで追って行き、落下させること」という意味で、戦の時に相手を崖っぷちに追いつめて全滅させることを言います。
3つ目は「都や城などを奪い逃げ散らせること」という意味で、こちらも戦の用語になります。
4つ目は「追いかけてものを奪うこと」という意味で、昔の「追いはぎ」を表します。
- 「追い落とす」の読み方
- 「追い落とす」を分解して解釈
「追い落とす」の読み方
「追い落とす」の読み方は、「おいおとす」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「追い落とす」を分解して解釈
「追い落とす」は「追い+落とす」で成り立っています。
「追い」は動詞「追う」の連用形で「先を進むものに行きつく為に急ぐこと」「あるものを得ようとすること」「無理矢理その場所や地位を去らせること」という意味があります。
「落とす」には数多くの意味がありますが、「追い落とす」として使われるのは「上から下に移動させる」「有るところまで陥らせる」「最終的に自分のものにする」「都や城を陥落させる」「強く迫って相手を従わせる」という意味でです。
これらの言葉が組み合わさり「相手の元まで急ぎ着き、高いところから落とすこと」という意味で使われ、そこから「無理にその場所や地位から去らせて自分のものにする」という意味になりました。
「追い落とす」の表現の使い方
「追い落とす」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネスで使う場合
文法的な使い方
「追い落とす」は動詞を含んだ言葉ですので、文末にそのまま使えます。
副詞または名詞として使う時には「追い落とし」になります。
ビジネスで使う場合
「追い落とす」をビジネスで使う場合には、1番目の意味の「立場が上の相手を排除する」という意味になります。
現在でも競争の激しい会社では頻繁に行われています。
「追い落とす」を使った例文と意味を解釈
「追い落とす」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「追い落とす」を使った例文1
- 「追い落とす」を使った例文2
「追い落とす」を使った例文1
「彼はパワハラをして部長の座を追い落された」
パワハラをしたことが発覚して非難され、部長から降格されたことを表しています。
「追い落とす」を使った例文2
「社長を追い落とすことを企んでいる輩がいる」
社長を妬んでその地位を奪おうとしている部下達がいることを表しています。
「追い落とす」の類語や類義語
「追い落とす」の類語や類義語を紹介します。
- 「失脚させる」【しっきゃくさせる】
- 「下克上」【げこくじょう】
「失脚させる」【しっきゃくさせる】
「指導者が、他から圧力を受けてその立場に居られない状態になること」という意味です。
「下克上」【げこくじょう】
「下の者が上の者を打ち負かして権力を手にすること」という意味です。
「追い落とす」には複数の意味がありますが、最も使われているのは「目上の人より有利になり、その地位から排除すること」という意味です。
ビジネスで策略などがあった時に使ってみましょう。