「未完」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「未完」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「未完」の意味
- 「未完」の表現の使い方
- 「未完」を使った例文と意味を解釈
- 「未完」の類語や類義語
「未完」の意味
「未完」の意味は、「まだ完全には出来上がっていないこと」です。
進行しているものごとがあるのですが、まだ完結していない状態を言います。
小説やマンガなどの場合、執筆中に打ち切りになったり、作者が亡くなったりして作品が終了できない時や、まだこれから続きがある時などを表す表現です。
「これ以上続けられない場合」と「まだ出来上がっていない状態」との両方の意味を持っています。
- 「未完」の読み方
- 「未完」の言葉の成り立ち
「未完」の読み方
「未完」の読み方は、「みかん」になります。
果物の「蜜柑(みかん)」とはアクセントを付ける場所が違うので注意しましょう。
「未完」の言葉の成り立ち
「未完」の「未」は「いまだ」とも読み「まだ~しない」という意味があります。
「未」は「十二支のひつじ」という意味もあります。
元々「未」という漢字は、「まだ熟しきらない成長中の植物」を表す言葉で、十二支に動物を当てはめた時にたまたま「ひつじ」だっただけ、と言われています。
「完」は「終わること」で、小説や映画などのエンディングに表示される言葉として知られています。
これらの言葉が組み合わさり「いまだに終わっていない」という意味で使われているのです。
「未完」の表現の使い方
「未完」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「未完の大器」【みかんのたいき】
文法的な使い方
「未完」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「未完だ・である」となります。
表現がドラマチックなので、非現実的な表現であっても「未完の〇〇」として映画や音楽などのタイトルに使われたりします。
「未完の大器」【みかんのたいき】
「未完の大器」とは、現在は洗練されておらず至らない部分があるものの、将来的にはすばらしい能力を発揮すると見込まれている人、又は既に才能があることが分っていても、まだ成功していない人のことです。
スポーツやビジネスで将来を有望視されている人に対して使われます。
「未完」を使った例文と意味を解釈
「未完」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「未完」を使った例文1
- 「未完」を使った例文2
「未完」を使った例文1
「この作品は未完のままの方が想像して楽しめるから良い」
小説や漫画でまだ完結していない作品があるのですが、決着が付くよりも自分なりにオチを想像した方が楽しめることを表しています。
「未完」を使った例文2
「作者が没してしまい、未完となった小説がベストセラーになった」
連載途中に作者が亡くなり完結しない小説が注目されて、急に売れ始めたことを表しています。
「未完」の類語や類義語
「未完」の類語や類義語を紹介します。
- 「中途」【ちゅうと】
- 「道半ば」【みちなかば】
「中途」【ちゅうと】
「道の中程」「ものごとが進行している半ば」という意味です。
「道半ば」【みちなかば】
「目的地までの行程の途中にあること」という意味で、「志や目標が達成されないこと」として使われることが多くあります。
「未完」は「まだ完全には出来上がっていないこと」という意味です。
もう続けられないもの、これから成長していくもの、両方に使える言葉です。