「道半ば」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「道半ば」とは、「目的(目的地)に対して、まだ途中までしか進んでいないこと」や「目的・目標を完全に達成しきれていないこと」です。
「道半ば」の「意味・読み方・英語と解釈・「志半ば」と「道半ば」の違い・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「道半ば」の意味とは?
- 「道半ば」の読み方
- 「道半ば」の英語(解釈)
- 「志半ば」と「道半ば」に違いはある?
- 「道半ば」の言葉の使い方
- 「道半ば」を使った例文や短文(解釈)
- 「道半ば」の類語や類義表現
「道半ば」の意味とは?
「道半ば」の意味は、「目的(目的地)に対して、まだ途中までしか進んでいないこと。
目的地に到着していないこと」になります。
「道半ば」は「目的地に対してまだ道の半分までしか来ていない」ということから転じて、「目的・目標・志を完全には達成しきれていないこと」を意味する言葉なのです。
「道半ば」は、何かの目的や課題を達成しようとしていて、まだ達成できていない時(達成できなかった時)に用いられることの多い言葉です。
例えば、「この壮大な事業を道半ばにして諦めなければならないことは断腸の思いです」や「道半ばにして倒れた父のことを思い、私が遺志を継ぐことにしました」などの文章において、「道半ば」の意味を示せます。
「道半ば」の読み方
「道半ば」の読み方は、「みちなかば」になります。
「道半ば」の英語(解釈)
「道半ば」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“halfway through ”(「道の半分まで・道の途中まで」から、「道半ば」を意味しています。)
“My father died halfway through his big project. ”(私の父は大きなプロジェクトの道半ばで死にました。)
“I gave up study exam halfway through. ”(私は道半ばで、試験勉強を諦めました。)
“be halfway down the road to〜”(〜する道半ばです。〜する途中です。)
“midway”(「途中・中ほど」から、「道半ば」を意味しています。)
“We turned back in midway of our destination. ”(私たちは、目的地の道半ばで引き返しました。)
“in the course of”(「〜のうちに・〜の途中で」から、「道半ば」を意味しています。)
“This railway is in course of construction. ”(この鉄道の建設は、まだ道半ばです。)
“This job will be over in the course of two weeks. ”(この仕事はまだ道半ばで、終わるまで2週間かかります。)
「志半ば」と「道半ば」に違いはある?
「志半ば」の言葉の意味は、「自分の志・目標を最後まで達成することができないこと」になります。
「道半ば」という言葉は、「自分の目的・志を完全には達成しきれていない状態」を意味します。
「志半ば」と「道半ば」の言葉の意味は非常に似ていて、実際に使用される場面ではほとんど違いはありません。
敢えて意味や語用(使い方)の違いを上げるとすれば、「志半ば」のほうが「道半ば」よりも「個人としての意志・目的意識・願望が強く反映されている」ということになります。
「彼は志半ばで研究を断念した」という文章は、「彼は道半ばで研究を断念した」という文章よりも、「彼の個人的な研究欲求・目的意識の反映の度合い」がやや大きいと解釈できます。
「志」は「個人的な意志・思想・意識」とより強く相関し、「道」は「一般的な目的・目標・修行」と相関しています。
「道半ば」の言葉の使い方
「道半ば」の言葉の使い方は、「目的・目的地に対して、まだ途中までしか進んでいない場合」や「志・目的・目標を完全に達成しきれていない時」に使うという使い方になります。
「道半ば」という言葉は、何らかの目的・課題の達成を目指していて、まだその途中であるような場合に使うことができる言葉なのです。
例えば、「オリンピック出場を目指していた姉は、道半ばにして病魔に倒れることになりました」や「道半ばにして途絶えてしまっている考古学の研究調査を、再開してほしいと願っています」などの文章において、「道半ば」という言葉を正しく使用することができます。
「道半ば」を使った例文や短文(解釈)
「道半ば」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「道半ば」の例文1
- 「道半ば」の例文2
- 「道半ば」の例文3
「道半ば」の例文1
「禅宗寺院の厳しい修行と日課についていくことができず、道半ばで逃げ出す者が続出しました」
この「道半ば」を使った例文は、「禅宗寺院の厳しい修行と日課についていくことができず、仏道修行の途中で逃げ出す者(僧侶としての悟りの道を成就できずに逃げ出す者)が続出したということ」を意味しています。
「道半ば」の例文2
「がんを発症した祖父は、自身が経営する会社の事業規模を全国に拡大していく道半ばで倒れることになりました」
この「道半ば」を使った例文は、「祖父はがん発症によって、自分が経営する会社の事業を全国に拡大していくという目標を果たすことができずに、倒れることになった」ということを意味しています。
「道半ば」の例文3
「いったん音楽の世界で生きていくと決めたからには、どんなに苦しくても道半ばで諦めるつもりはありません」
この「道半ば」を使った例文は、「一度、音楽の世界で生きていくと決めたからには、どんなに苦しいことがあっても、一人前の音楽家になるための道の途中で諦めるつもりはないということ」を意味しています。
「道半ば」の類語や類義表現
「道半ば」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「道半ば」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「道の途中・志半ば」
- 「未完・未達成」
「道の途中・志半ば」
「道半ば」の類語・類義表現として、「道の途中・志半ば」があります。
「道の途中」というのは、「目的地に向かう道の途中でまだ着いていない状態」や「目標・目的を達成できていないさま」を意味しています。
「志半ば」というのは、「自分の志・目標を達成できていない状態」を意味しています。
それらの意味から、まだ道の途中であることを示す「道半ば」の類語として、「道の途中・志半ば」が上げられます。
「未完・未達成」
「道半ば」の類語・類義表現として、「未完(みかん)・未達成」があります。
「未完」の言葉の意味は、「まだ完成していないこと」になります。
「未達成」というのは、「目的・目標を、まだ達成していないこと」を意味しています。
目的・目標を達成できていない状態を意味する「道半ば」の類義表現として、「未完・未達成」を指摘することができるのです。
「道半ば」という言葉について徹底的に解説しましたが、道半ばには「目的(目的地)に対して、まだ途中までしか進んでいないこと」や「目的・目標を完全に達成しきれていないこと」などの意味があります。
「道半ば」の類語・類義表現としては、「道の途中・志半ば」「未完・未達成」などがあります。
「道半ば」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。