「移ろい行く」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
少し古い文章の小説や物語を読んでいると「移ろい行く」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「移ろい行く」の意味
- 「移ろい行く」の表現の使い方
- 「移ろい行く」を使った例文と意味を解釈
- 「移ろい行く」の類語や類義語
「移ろい行く」の意味
「移ろい行く」の意味は以下の4つです。
1つ目は「時が過ぎるに従いどんどん変化していくこと」という意味で、世の中の情勢や風景などが変化していくことを言います。
2つ目は「ものの影が、時間が経つに連れて移動していくこと」という意味で、1日の中での時間の経過を表しています。
3つ目は「人の心が次々と移り変わること」という意味で、様々な思いが浮かんでは消えていくことを言います。
4つ目は「住んでいるところを転々と変えること」という意味で、短期間で引越しを繰り返すことを言います。
- 「移ろい行く」の読み方
- 「移ろい行く」を分解して解釈
「移ろい行く」の読み方
「移ろい行く」の読み方は、「うつろいゆく」になります。
「行く」は「いく」とも読みますが、「移ろい行く」の場合は「ゆく」と読みます。
「移ろい行く」を分解して解釈
「移ろい行く」は「移ろい+行く」で成り立っています。
「移ろい」は動詞「移ろう」の連用形で、元は「移る」の未然形に「し続ける」を表す「ふ」を付けて「うつろう」になりました。
意味は「住居を変える」「心変わりする」「移り変わる」「色が変化する」という意味です。
「行く」には多くの意味がありますが、「移動する」「通り過ぎる」「年月が経つ」「流れる」という意味で使われています。
これらの言葉が組み合わさり「ものごとが移り変わって流れて行くこと」という意味で使われています。
「移ろい行く」の表現の使い方
「移ろい行く」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- すぐに変わって行く様子を表す
文法的な使い方
「移ろい行く」は動詞ですので、文末にそのまま使います。
副詞として使う時には「移ろい行き」になります。
すぐに変わって行く様子を表す
「移ろい行く」はただ変化していくだけではなく、「移ろう」という言葉により「次々と変化し続ける」という意味が含まれます。
目に見えるものや場所、人の心などが安定せずに変化していく様子に使われます。
「移ろい行く」を使った例文と意味を解釈
「移ろい行く」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「移ろい行く」を使った例文1
- 「移ろい行く」を使った例文2
「移ろい行く」を使った例文1
「移ろい行く街並みを見ながら時の流れを感じている」
開発が進み次々に変わって行く街並みを見ながら、時が経ったことを感じていることを表します。
「移ろい行く」を使った例文2
「人の心は移ろい行き、今日のこともいつしか全て忘れてしまうだろう」
人の心は次々と変化していくものなので、今日あったことも忘れてしまうのだろうとしみじみ感じています。
「移ろい行く」の類語や類義語
「移ろい行く」の類語や類義語を紹介します。
- 「変遷」【へんせん】
- 「流転する」【るてんする】
「変遷」【へんせん】
「時が流れると共に移り変わること」という意味です。
「流転する」【るてんする】
「次々と移り変わること」という意味です。
「移ろい行く」は「ものごとが移り変わって流れて行くこと」を表す言葉です。
古風な表現ですので、風流な会話で使う様にしましょう。