「四散」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「四散」という表現は「先祖から伝えられていた大切な宝物の数々が四散しました」などの文章で使われますが、「四散」にはどのような意味があるのでしょうか?
「四散」という表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「四散」の意味
- 「四散」の表現の使い方
- 「四散」を使った例文と意味を解釈
- 「四散」の類語や類義語
「四散」の意味
「四散」という表現は、「物・人が四方(しほう)に散らばって、ちりぢりになること」を意味しています。
「四散」というのは、「物・人があちこちの方角(方向)へと散って、バラバラになるさま」を意味している言葉なのです。
- 「四散」の読み方
「四散」の読み方
「四散」の読み方は、「しさん」になります。
「四散」の表現の使い方
「四散」の表現の使い方を紹介します。
「四散」という表現は、「砕け散った事物(もの)が、四方にちりぢりになる場合」や「複数の人たちが、あちこちに分かれてバラバラになる場合」に使うという使い方になります。
例えば、「花瓶を落として陶器の破片が四散しました」や「民族大移動の歴史では、同じ民族である同胞が四散する運命になりました」といった文章で、「四散」の表現を適切に使えます。
「四散」を使った例文と意味を解釈
「四散」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「四散」を使った例文1
- 「四散」を使った例文2
「四散」を使った例文1
「ガラスのコップを洗っている途中でうっかり落としてしまい、シンクの中で割れたガラスが四散しました」
この「四散」を使った例文は、「シンクの中で割れたガラスが四方に飛び散った」という意味合いで、「四散」の表現を使っています。
「四散」を使った例文2
「私たちは家族が四散するという悲しい運命を乗り越えたからこそ、家族の絆の大切さがよく分かるのです」
この「四散」を使った例文は、「四散」という表現を、「私たちは家族があちこちに分かれてバラバラになるという悲しい運命を乗り越えたからこそ」という意味を持つ文脈で使用しています。
「四散」の類語や類義語
「四散」の類語や類義語を紹介します。
- 「離散」【りさん】
- 「雲散」【うんさん】
「離散」【りさん】
「離散」という表現は、「一家離散することになりました」の文章などで使われるように、「一つの場所にまとまっていた人々が、あちこちに離れ離れになること」を意味しています。
その意味合いから、物・人が四方に散ってバラバラになるさまを示す「四散」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「離散」という言葉を上げられます。
「雲散」【うんさん】
「雲散」という言葉は、「大勢の人たちが雲散霧消しました」の文章で使われるように、「風で雲が散らされるように、ある物事・人々がすっかり消えてなくなること」を意味しています。
この意味合いから、物・人があちこちに散らばって分かれることを示す「四散」と近しい意味を持つ類義語として、「雲散」の表現を指摘できます。
この記事で説明した「四散」の表現には、「物・人が四方に散らばってバラバラになること」や「物・人がバラバラに分かれて(別れて)あちこちに散らばるさま」などの意味があります。
「四散」の類語・類義語として、「離散」「雲散」などがあります。
「四散」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。