「潮時」とは?意味や類語!例文と解釈
ビジネスや日常会話で「潮時」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「潮時」とは?
- 「潮時」の表現の使い方
- 「潮時」の対義語
- 「潮時」を使った例文と意味を解釈
- 「潮時」の類語や類義語
「潮時」とは?
「潮」の意味は、以下の3つです。
1つ目は「海の潮が満ちたり引いたりする時のこと」という意味で、満潮・干潮になる時間を表しています。
2つ目は「一日のうちで人の生死に関わる時間」という意味で、何故か潮が満ち引きする時刻になると、人が出産したり死亡したりすることから使われています。
3つ目は、最も多く使われている意味で、「ものごとを始めたり終えたりするのに絶好の時機のこと」という意味です。
ものごとの転機としても最も良いタイミングのことを言います。
- 「潮時」の読み方
- 「潮時」の語源
「潮時」の読み方
「潮時」の読み方は「しおどき」になります。
「うしおどき」ではありませんので注意しましょう。
「潮時」の語源
「潮時」の語源は、漁師が使っていた言葉からきています。
漁師は漁に出る時に、常に潮がどの様な状態になのかを見極める必要があり、命に関わる問題だったのです。
出航するのい最も良い潮のタイミングを「潮時」と言っていました。
ここから「船を出すのに良い時」→「ものごとを始めたり終えたりするのに良い時機」という意味で使われる様になりました。
「潮時」の表現の使い方
「潮時」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「潮時」の誤用について
文法的な使い方
「潮時」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「潮時だ・である」となります。
行動を起こすのに「良いタイミング」という意味から、「良い潮時」として使われることも多くあります。
「潮時」の誤用について
「潮時」の本来の意味は「ものごとをするのに丁度良い時機」という意味で、内容については特に定まっていません。
ところが、最近では「潮時」というと「ものごとの終わり」「引退」などの意味で使われることが多くなっています。
特にスポーツ選手が引退表明をする時に「潮時だと思い」と言うケースが増えていて、その為か「終わり」を表す言葉だと誤解している人も多いのです。
本来はものごとの終わりだけではなく、あくまで「ベストなタイミング」を表す言葉だと覚えておきましょう。
「潮時」の対義語
「潮時」の反対の意味の言葉を紹介します。
- 「時機を失う」【じきをうしなう】
- 「後の祭り」【あとのまつり】
「時機を失う」【じきをうしなう】
「あるものごとをするのに良いタイミングがあったのに、すぐに行動しなかった為に絶好のチャンスを逃してしまうこと」という意味です。
「後の祭り」【あとのまつり】
「丁度良い時機に間に合わず、手遅れになること」という意味です。
「潮時」を使った例文と意味を解釈
「潮時」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「潮時」を使った例文1
- 「潮時」を使った例文2
「潮時」を使った例文1
「今が転職をする潮時だ」
自分の仕事の兼ね合いやボーナスの査定の時期、或いは求人数などを考えても、転職するのに最も良いタイミングであることを表しています。
「潮時」を使った例文2
「投資から手を引くならば今が潮時だ」
投資をしてきたけれども損失ばかりで、そう簡単に儲からないことが分りました。
資金もほぼなくなってきたので、やめるべきタイミングであると思っていることを表しています。
「潮時」の類語や類義語
「潮時」の類語を紹介します。
- 「好機」【こうき】
- 「頃合い」【ころあい】
「好機」【こうき】
「あるものごとに丁度良いタイミングが来ること」という意味です。
「頃合い」【ころあい】
「ものごとをするのに丁度良い時期やタイミングのこと」という意味です。
「潮時」は主に「ものごとを始めたり終えたりするのに絶好の時機のこと」という意味です。
終わることだけではなく始めることにも使われると覚えておきましょう。