「手の内を明かす」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「手の内を明かす」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「手の内を明かす」の意味
- 「手の内を明かす」の表現の使い方
- 「手の内を明かす」を使った例文と意味を解釈
- 「手の内を明かす」の類語や類義語
「手の内を明かす」の意味
「手の内を明かす」の意味は以下の2つです。
1つ目は「自分の腕前や、秘密にしている技術を人に知らせること」という意味です。
自分がどれ位優れた腕を持っているのか、或いは秘密にしている優れた技術などを、人に教えてしまうことを言います。
2つ目は、「自分が心に抱いている考えや計画など重要事項を人に教えること」という意味です。
ライバルをけん制する為に密かに計画していることや重要な情報を喋ってしまうことを言います。
- 「手の内を明かす」の読み方
- 「手の内を明かす」の語源
「手の内を明かす」の読み方
「手の内を明かす」の読み方は、「てのうちをあかす」になります。
「てのない」と読み間違わない様にしましょう。
「手の内を明かす」の語源
「手の内を明かす」の語源は、弓道に由来しています。
弓道では、「手の内」とは、弓を持つ手の使い方の技法を表します。
特に左手は重要とされ、使い方によりどの流派に属しているか、或いはその人が上手いか下手かがひと目で分ってしまうのです。
更に、熟練した弓道の名手は、左の手のひらにマメができていて、このマメの状態見ればその人の腕前が分ります。
その為に、優れた弓の使い手は決して「手の内」を人に見せないことから、「手の内を明かす」=「自分の秘密を教える」という言葉が使われる様になったのです。
「手の内を明かす」の表現の使い方
「手の内を明かす」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分に自信がある時に使う
文法的な使い方
「手の内を明かす」は動詞を伴った表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「手の内を明かして」になり、「手の内を明かされる」と受け身形で使うこともあります。
自分に自信がある時に使う
「手の内を明かす」は「自分の秘密を人に教えること」という意味ですので、「他人に秘密を知られても平気である」「自分に自信がある」という時に使います。
心に余裕があることを表す言葉です。
「手の内を明かす」を使った例文と意味を解釈
「手の内を明かす」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「手の内を明かす」を使った例文1
- 「手の内を明かす」を使った例文2
「手の内を明かす」を使った例文1
「勝負が終った後に勝者が手の内を明かした」
将棋や囲碁などの勝負で、勝敗がついた後に勝者側が自分で使った戦法について説明することを表しています。
「手の内を明かす」を使った例文2
「商談でこちらの手の内を明かして相手の信頼を得た」
商談で相手に信用して貰う為に、企業として現在目指しているところなどの重要な情報を教えたことを表しています。
もちろんそれは戦略の一つです。
「手の内を明かす」の類語や類義語
「手の内を明かす」の類語や類義語を紹介します。
- 「タネを明かす」【たねをあかす】
- 「オープンにする」【おーぷんにする】
「タネを明かす」【たねをあかす】
「計画や作戦の仕掛けを明らかにすること」という意味です。
「オープンにする」【おーぷんにする】
「隠されていたものを公然にすること」という意味です。
「手の内を明かす」は「自分の腕前や、秘密にしている技術を人に知らせること」「自分が心に抱いている考えや計画など重要事項を人に教えること」という意味があります。
自分に自信があり、知られても勝算がある時に使いましょう。