「我を出す」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「我を出す」という言葉が使われることがあります。
いったいどの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「我を出す」の意味
- 「我を出す」の表現の使い方
- 「我を出す」を使った例文と意味を解釈
- 「我を出す」の類語や類義語
「我を出す」の意味
「我を出す」の意味は、「それまで隠していたわがままな本性を現すこと」です。
社会人になると、人間関係を良くする為に自分でこうしたい、したくないと思っても我慢して周囲に合わせる必要があります。
しかし一生懸命努力をしているうちに段々と耐え切れなくなり、思わず隠していたわがままな一面を見せてしまうことがあります。
普段は人と調和する様にしていても、何かのはずみで本当の自分の悪い面が出てしまうことを言います。
- 「我を出す」の読み方
- 「我を出す」を分解して解釈
「我を出す」の読み方
「我を出す」の読み方は、「がをだす」になります。
「出る・出す」の場合は「われ」ではなく「が」と読むので注意しましょう。
「我を出す」を分解して解釈
「我を出す」は「我+を(助詞)+出す」で成り立っています。
「我」は「われ」とも読み、「自分」「自分の意志や考えを貫き人の言うことを聞かないこと・わがまま」「人の存在そのもの」という意味があります。
「出す」は「ものを外に動かす」という意味の他に「隠れているものが表に現れる」という意味もあります。
これらの言葉が組み合わさり「自分の意志や考えを貫き人の言うことを聞かないで、それまで隠れていたわがままな面を現すこと」という意味で使われています。
「我を出す」の表現の使い方
「我を出す」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分からわがままを言う時に使う
文法的な使い方
「我を出す」は動詞を含んだ表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「我を出して」になります。
自分からわがままを言う時に使う
「我を出す」は、それまで我慢していたことがあったのですが、今回は自分のわがままを通したいと思った時に使われます。
人と話していて、自覚しないうちにわがままな一面がでてしまった時には「つい我が出た」と、他動詞として使われます。
「我を出す」を使った例文と意味を解釈
「我を出す」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「我を出す」を使った例文1
- 「我を出す」を使った例文2
「我を出す」を使った例文1
「ここで頑張らないと後悔すると思ったので我を出した」
大勢で何かを決める時に、どうしても自分が嫌だと思う方向へ決まりそうだったので、とても耐えられないと思いわがままを言ったことを表しています。
「我を出す」を使った例文2
「彼女は恋愛の話題になると我を出すことが多い」
恋愛の話になると、やたらと理想が高かったり思い込みが激しくなる女性のことを言っています。
「我を出す」の類語や類義語
「我を出す」の類語や類義語を紹介します。
- 「地が出る」【じがでる】
- 「正体をあらわす」【しょうたいをあらわす】
「地が出る」【じがでる】
「本来そうである自分の性格や本性が出てくること」という意味です。
「正体をあらわす」【しょうたいをあらわす】
「隠されていた本当の自分が明らかになること」という意味で、悪い意味に使われます。
「我を出す」は「それまで隠していたわがままな本性を現すこと」です。
急にわがままなことを言い始めた人に対して使いましょう。