「口裏を合わせる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは、色々な場面で「口裏を合わせる」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
この言葉は、身近な会話の中だけでなく、仕事のコミュニケーションにおいても、使われることがあります。
そこで今回は、この「口裏を合わせる」にフォーカスしていくことにします。
目次
- 「口裏を合わせる」の意味
- 「口裏を合わせる」の表現の使い方
- 「口裏を合わせる」を使った例文と意味を解釈
- 「口裏を合わせる」の類語や類義語
「口裏を合わせる」の意味
「口裏を合わせる」とは、「あらかじめ内密に約束して、関係する人が表向きに言うことが矛盾しないように合わせておく」ということを表現したものです。
- 「口裏を合わせる」の読み方
「口裏を合わせる」の読み方
「口裏を合わせる」は「くちうらをあわせる」と読みますが、決して難しい読み方ではないので、ここできちんと押さえておくようにしましょう。
「口裏を合わせる」の表現の使い方
「口裏を合わせる」は「あらかじめ水面下で約束して、各自が表向きに言うことが矛盾しないようにしておくこと」という意味があるので、事情聴取などでそれぞれの発言に食い違いがないように決めておく場面で使われることがあります。
「口裏を合わせる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「口裏を合わせる」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにします。
- 「口裏を合わせる」を使った例文1
- 「口裏を合わせる」を使った例文2
「口裏を合わせる」を使った例文1
「昨夜遅くまで会社で会議が長引いたと、関係者と口裏を合わせていたことが発覚した」
何かの企業犯罪で、捜査当局が聞き込みをした際、社員1人ひとりの発言が一致していたのですが、深く調べていくうちに、会社ぐるみで「口裏を合わせていた」ことが分かったのです。
「口裏を合わせる」を使った例文2
「社長と町長が口裏を合わせて、今回の汚職事件に何ら関係ないことにしていた」
この例文も犯罪絡みですが、地方自治体の首長と企業のトップが「口裏を合わせる」ことで、汚職事件には一切関係ないことを示そうとしています。
それでも何れは、バレてしまうはずです。
「口裏を合わせる」の類語や類義語
「口裏を合わせる」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「気脈を通じる」【きみゃくを通じる】
- 「事前に打ち合わせをする」【じぜんにうちあわせをする】
「気脈を通じる」【きみゃくを通じる】
「気脈を通じる」という意味が、「口裏を合わせる」の類義語として扱うことができます。
「複数の人などの間で意志を互いに伝え合うこと」という意味で使われます。
「事前に打ち合わせをする」【じぜんにうちあわせをする】
「事前に打ち合わせをする」という言葉も類義語として使うことができるでしょう。
「あらかじめ相談しておいて話が食い違わないようにすること」という意味で理解することができます。
「口裏を合わせる」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、その大半があまりいい意味で使われていませんでした。
しかし、ビジネスシーンでも、この表現が当てはまることがあります。
ただ、その内容によっては、「根回しする」というような解釈が成り立つこともあるので、言葉の使い分けが必要になってくるかもしれません。